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大特集 菅内閣、突然死3秒前 ああ、民主党政権 3月2日に政変!
オフレコ・メモ大公開 永田町ディープスロート2011年02月28日(月) 週刊現代
口先で国会議員になり、口先で大臣を務め、口先で党代表をこなしてきた。でも、それで総理大臣をするのは無理だった。お疲れさま、そしてさようなら。菅首相、あなたの退場をみんなが願っている。
大政局が始まる
昔、宋という国の君主・襄公が、理想を掲げ、大国・楚に挑戦をした。河を挟んで決戦の時を迎えた際、楚軍が渡河を始める。襄公の側近は、「敵の隊形が整っていない今が好機です。攻撃しましょう」と進言した。
しかし、襄公は「人の難儀につけこむのはよくない」として、動こうとしなかった。結果的に戦は大敗。襄公は敗走の際に負ったケガが原因で、まもなく死んでしまった・・・。
いわゆる「宋襄の仁」である。時と場合を考えず、敵に無用の情けをかけたり躊躇をしたりすると、結局は自分や自国が滅びることになる。口先で理想を掲げるだけでは、政治は行えない---。この故事は、過酷で峻烈な権力闘争の現実≠、現代に伝えている。
おそらく菅直人首相も、いまこの言葉を噛み締めていることだろう。敵≠一度叩くと決めたなら、徹底的に叩きまくり、完全に穴埋めにするべきだった。でなければ、死ぬのは自分なのだ。この政治の鉄則≠貫けなかった菅首相には、無残な最期が待っている。
2月15日に開かれた民主党の常任幹事会で、小沢一郎氏には「党員資格停止」の処分が下される方針が決まった。事前に、離党勧告もしくは除名、もっとも重い処罰としては議員辞職勧告までもが囁かれていながら、菅首相や岡田克也幹事長らが出した結論は、いかにも中途半端なものだった。
即死≠免れた小沢氏には、待ちに待った逆襲のチャンスが巡ってきたことになる。小沢氏はその直後、配下の議員らに、こう大号令をかけた。
「菅政権はおしまいだ。本年度予算を成立させることはできない。菅には、もはや選択肢はない。3月に衆院解散、4月の統一地方選と衆院選のW選挙になる。急いで準備を進めておけ」
首領のゲキに、小沢一派は色めきたった。2月17日、ついに配下議員が行動を起こす。渡辺浩一郎氏、川島智太郎氏ら、比例単独選出の衆院議員16名が、党に対して「会派離脱」を宣言したのである。
「われわれの目的は、菅首相を退陣に追い込むことです。このままだと民主党は、4月の統一地方選で壊滅的大敗を喫する。何としてもそれまでに菅首相を引きずり下ろさなければならない。これでも首相が居座るようなら、親小沢でも反小沢でもない、中間派の議員からも同調者が出てくるはず」(小沢派若手議員)
小沢氏の強制起訴が決まってから4ヵ月。菅首相が小沢氏を完全に葬り去るチャンスは、いくらでもあった。首相がその気になれば、小沢氏に「イヤなら出て行け!」と通告し、いつでも追放することができた。
しかし、菅首相にはそれができなかった。小沢氏の処分を岡田克也幹事長に丸投げしたものの、岡田氏はまったく役割を果たせず、結論はうやむやになった。
因果は巡り、今度は首相自らが、存亡の危機に立たされている。
「3月2日」---。この日は、菅政権の事実上の命日となる。政府は2011年度予算案(本予算案)とともに、その執行を裏付ける予算関連法案を、3月2日までに衆院を通過させようとしている。
本予算案は、その日までに衆院を通過さえすれば、たとえねじれ¥態の参院で否決されても、30日後には自動成立し、年度内に決着がつく。
ところが、本予算のうち約40兆円を占める赤字国債を発行するための特例公債法案、民主党の公約・子ども手当法案など予算関連法案を成立させるには、参院での否決後、衆院に持ち帰って今度は「3分の2」超の賛成を得なければならない。
それが、今回の小沢グループの反乱により、ほぼ絶望的となった。「小沢派が16人も離反してしまったら、仮に国民新党、社民党、他の無所属議員が賛成に回っても、衆院の3分の2(現在は318名)にはならない。反乱が広がったら本予算の成立も危うくなってきますし、野党が内閣不信任案を出してきた場合、可決されてしまう怖れもある。菅政権は事実上、これで終わった」(民主党ベテラン議員)
いまや民主党内の誰もが、菅政権の「突然死」を予感している。その兆候は、小沢派の反乱以外にも、枚挙に暇がない。永田町では一挙に、「大政変」へ向けた政局流動化が始まった。
菅、アイツ、おかしいぞ
党員資格停止というダメージを負いながら、なんとかクビの皮一枚残った小沢氏は、「処分は想定通り」と余裕を見せた上、2月10日に会談した菅首相について、こう感想を洩らした。
「菅は大丈夫なのか。なんかアイツ、おかしいぞ。(政倫審に出ろと喚き散らした)12月の時と、全然違うんだ。会ってもキョロキョロと眼が泳いでいて、こっちのほうを見ようともしないし、何より眼つきがおかしいんだよ」
自分で「(精神的に追い詰められて)政権を投げ出すようなことはしない」と公言してきた菅首相だが、もはやとても、そうは見えない。その言動がますます不自然さを増していることも、「菅、突然死」の兆候として囁かれている。
「以前は、『あんたに何ができるのよ!』とか言って夫を突き放すような発言をしてきた伸子夫人が、最近は必死で菅首相を庇うようになっている。伸子夫人は、『私も夫も、攻めるのは得意だけど、攻められると弱い』と言っていましたが、衰弱しきった夫の姿を見て、さすがに『私が庇わないとこの人は壊れてしまう』と心配になったみたいです」(官邸詰記者)
国会中継を見ていると、首相は最近、答弁の際は手元のペーパーに目を落とし、何やらボソボソと呟いているだけのことが多い。昨年11月に横浜で行われたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)で、中国の胡錦濤国家主席の前でメモを読んで国際的な失笑を買い、「二度とメモは読まない」と誓っていたはずなのに・・・。
しかもそれらのペーパーには、「怒らない」などと、ウソみたいに幼稚な注意書きが書き込まれている。誰が書いたのか知らないが、これでは伸子夫人が心配するのも無理はない。
その上、例のAPECでのメモ事件についても、最近になって知人にこう釈明しているという。「外国の首脳がたくさん来るから、名前を間違えると大変だと思ったんだ」
サシで話す中国国家主席の名前を間違えるなど、あり得るのか。本気だとしたら、相当に重症だ。
もう菅なんて、どうでもいい
首相がこんな恍惚状態≠ノなっているのでは、当然、周囲のモチベーションが上がるはずもない。女房役であるはずの枝野幸男官房長官からして、完全に首相を見放しているのか、やる気のなさを隠そうともしない。
「仙谷さんは報道陣に怒りまくってたけど、オレは毎日、『いかにちゃんと答えずに済むか』ばかり考えてるんだよ。まあ長官はマゾのほうがいいね。菅とは用があれば話すけど、なければ話さないよ。ずっと前からそうだもの。国会答弁のアドバイス? そんなの全然してない。細野(豪志・首相補佐官)や寺田 (学・同)に丸投げしてるし」
さらに、やる気のなさに加えて、すっかり菅首相をバカにしているのは、安住淳国対委員長だ。
予算関連法案の分割審議を口走り、野党の猛反発を喰らって物議を醸した安住氏は、こう嘯いている。
「(3分の2採決に向けた数合わせのため)誰かに公明党に入党してもらおうか。20人くらい連れて行けば、あそこの過半数を占めて乗っ取れるんじゃねーか? とりあえず『人間革命』(創価学会・池田大作名誉会長の著書)を読まないとな(笑)」
「支持率なんて移ろいやすいんだから、選挙になった時に総理を替えれば、すぐに上がるよ。ワハハハ」
安住氏は、2月14日に「たちあがれ日本」の園田博之幹事長と会談した際も、「菅さんが辞めれば前に進むよ」と水を向けられ、うっかり「そうですね」と相槌を打ってしまった。国会運営の最前線に立つ国対委員長のホンネが「菅じゃもうダメ」。これでは、予算審議が進むわけがない。
官邸で首相を支え、表面上は淡々と日常業務をこなしている細野豪志首相補佐官も、あまりの惨状に、こう漏らしたという。
「ボクは以前、三鷹に住んでいたんだよ。あの頃の菅さんは輝いていた。だから一票を投じたのに・・・。菅さんはこれで終わっちゃうのかな」
ここに至ると、これまで表向きは「菅を支えざるを得ない」と言い続けてきた仙谷由人党代表代行も、周囲にこう話さずにはいられなかった。「予算関連法案が成立しない時は、総理に引き際≠考えてもらわんといかんかもしれない」
仙谷氏や安住氏ら、民主党幹部が怖れているのは、菅首相が「キレて」しまうこと。仙谷氏はかねてから、「300議席持っているのに解散なんてするわけがない。菅が辞めたら政権をたらい回しにするだけだ」と公言しており、安住氏も、「総理は核のボタンを持っているんだよ。いまボタンを押して選挙になったら、1年生議員なんて吹っ飛んじまう」と、菅首相の暴発を否定した。
ただ、菅首相にしてみれば、このまま予算案も通せず、周囲からよってたかって叩き殺されるのが嫌なら、他の議員らがもっとも怖れる「自爆解散」に踏み切る以外、もう道はない。そうして選挙に勝つ以外に、首相としての求心力を取り戻す方法はないのだ。
そして小沢が党を割る
そして、同じことは「菅は解散を打つぞ」と配下に警告を発している小沢一郎氏にも言える。「小沢氏は、16人の会派離脱に対して、『早まるな』と自重を促していました。しかし、若手の議員がガマンできずに突っ走ってしまい、小沢氏自身もこれで、決断を迫られることになった。『離党はしたくない』と言い続けてきた小沢氏ですが、若手の突き上げで、もう動かざるを得ない」(別の民主党ベテラン議員)
小沢氏は2月14日、小沢派衆院議員のグループ「一新会」の会合に参加し、「選挙だ。もうすぐ選挙になる。極めて厳しい戦いになるが、一人でも多く生き残って戻ってきて欲しい」とハッパをかけた後、
「選挙は自力で勝ちあがってくるしかない。とはいえ、オレが何も手助けできないわけではないし、いくらかのもの≠ヘ考えている」と、後輩たちを激励した。この小沢氏の言及したいくらかのもの≠ニは何か。小沢派幹部がこう話す。
「名古屋市長の河村たかし氏、愛知県知事の大村秀章氏、大阪府知事の橋下徹氏との連携です。愛知を席巻した河村氏の地域政党『減税日本』の旗を掲げれば、統一地方選で大旋風を巻き起こすことが可能。民主党ではなく、自民党でもない、第3極が突破口になる」
小沢氏は2月8日、永田町の議員会館を訪れた河村、大村両氏と1時間も会談。河村氏が「わしは昔から、みんなに嫌われとりました」と水を向けると、小沢氏のほうも「私も嫌われ者だから」と応じ、意気投合した様子をアピールした。
もともと、民主党内の猛反発を押し切って河村氏が名古屋市長に転出した際、「やればいい」と同氏を後押ししたのは、小沢氏。河村氏は小沢氏のことを、政界の師≠ニ仰いでいる。
そして民主党内にも、この小沢---地域政党連合に同調する動きがある。
「原口一博前総務相が、『地域主権を前進させる人は同志だ』として、地元・佐賀の自治体トップらと『佐賀維新の会』を立ち上げようとしている。原口氏は、民主党出身の上田清司・埼玉県知事らとも連携していく考えを仄めかしている。『増税』を図る現政権に対し、『減税』を旗印に対抗するつもりだ」(別の民主党ベテラン議員)
これに対して、党内の非小沢派からは「できるわけがない」「党員資格停止になった時点で、小沢氏は終わり」と、冷淡な声も上がる。
しかし、「菅政権を倒す」という意思は、いまや民主党内だけでなく、菅首相が頼りにしてきた、連立パートナーの国民新党や、社民党にまで広がり始めた。
社民党の照屋寛徳国対委員長は、こう断言している。「予算関連法案は、絶対に民主党が呑めない条件を突きつけて、それを理由に反対に回る。そして菅政権を解散に追い込む。解散になったら、(社民党を捨てて民主党入りした)辻元(清美元国交副大臣)の選挙区に、対抗馬を立てる」
さらに、下地幹郎国対委員長が「郵政改革見直し法案が成立しないなら、倒閣に踏み切る」と宣言した国民新党でも、亀井静香代表が小沢氏の今後≠こう予言してみせた。
「小沢という男は、愛党精神がゼロなんだよ。小沢の戦略を考える時は、まずそのことを前提に考えるべきなんだ」
政局はすでに、菅首相を「亡き者」として動き出した。菅政権が倒れた後、後を継ぐのは、前原誠司外相、野田佳彦財務相ら「次の世代」なのか。それとも、小沢氏が往年の剛腕ぶりを発揮し、最後の政界大再編≠ノ向かうのか。
どんな結末に向かうとしても、もう菅首相の居場所はない。「宋襄の仁」の語源となった宋の国は、やがて滅亡し、国民は流浪の民となり、中国大陸を彷徨うことになった。以来、中国では「愚かで道理が分からない人」のことを宋人≠ニ呼ぶようになった。
日本が同じ運命になる前に、宋人$寰相には退場してもらうのが正解だ。
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