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2011年(平成23年)2月26日発行
小沢無罪強まる 陸山会政治資金報告書はどうつくられたか
東京地裁で公判中の「陸山会事件」は一昨日に続き、きのう(25日)も衆院議員の石川知裕被告(37)や、池田光智被告(33)の被告人質問が行われた。意外な事実が次々に明らかになっている。
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「何を言っても聞いてくれなかった」(石川)「否定しても『記憶にない部分を埋めるのが我々の仕事』『あなたはウソを言っているのと同じ』と言われた」(池田)2人の法廷証言で明らかになったのは、結論ありき、筋書きありきで突き進む特捜部の倣慢さだ。「村木事件」と同じように、「拷問」に近い取り調べで調書が作られていた可能性が高い。
「これは小沢裁判でも相当、有利な材料になるでしょう。小沢の強制起訴を決めた東京第5検番の議決は、石川の調書を『信用性が認められる』と判断した。その唯一≠フ材料の供述が『自白を強要された』となれば、議決の根拠が吹っ飛んでしまいます。実際、石川が再聴取時に録音したICレコーダーには、検事が『否定することは火に油を注ぐことになる』などと脅迫≠キる様子が残っています」(司法ジャーナリスト)
供述だけではない。東京第5検害の議決は、小沢が石川らと「共謀」し、主導していたかのような内容だったが、2人とも「(小沢に虚偽記載の)報告もしていないし、了承も得ていない」(石川)、「報告しても小沢議員はよく分からなかっただろう」(池田)と全面否定なのだ。
「公判では、石川や池田の政治資金収支報告書作成に対する意識の低さも露呈しました。石川は『簿外』や『債務名義』といった経理の言葉の意味さえ知らず、収支報告書についても『作成は業務の一環だったが、重要視していなかった』と本音を漏らした。要するに『陸山会事件』は、会計知識のない石川らが、それまでの慣例や場当たり的な対応で報告書を作った単純ミスが発端とみていい。検察は小沢事務所が巧妙に偽装工作したとみていたようですが、実態は全く違った。とても犯意があったとは思えません」(司法記者)
小沢の「共謀」を完全否定
公判を傍聴した弁護士は次のように感想を漏らした。
「被告の証言を聞く限り、収支報告書は3月になると『エイヤッ』と義務的な感覚で作っていたのでしょう。会計知識もない人が、うろ覚えの記憶と勝手な判断で作るのだから間違うのは当然です。これは陸山会に限らず、他の政治団体も同様ではないか」
「陸山会事件」のこれまでの公判を見る限り、検察に隠し玉≠ェあるとは思えない。それにしても、一連の騒動は一体何だったのか。
捜査を主導した当時の東京地検の検事らは、今は誰もいない。特捜部長だった佐久間達哉は大津地検、次席検事だった谷川恒太は宇都宮地検のそれぞれ検事正になり、筋書きを作ったとされる吉田正喜検事も飛ばされた。
このまま無罪なら、誰がどう責任を取るのか。
(写真あり)村木事件と同じ……(石川被告と池田被告=円内)
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