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矢張り人間性の問題だと改めて感じた。菅首相が24日の衆院本会議で、民主党のマニフェストに満額2万6千円の子ども手当を盛り込んだ経緯について、「私も議論がされている小沢代表当時、一瞬ちょっとびっくりしたことを覚えている」と述べた、との新聞記事を読んだ時の率直な感想である。麻生元首相が「私は郵政民営化に賛成ではなかった」との発言で顰蹙をかったが、それに匹敵する発言だと言える。
自民党の谷垣氏も記者会見で「小沢さんが提案したものだから、責任を負わないぞ」と言っているように聞こえると述べたそうだが、当にその通りだろう。人間・菅直人には「反省」も「自省」もない。性悪だ。全て悪いのは小沢一郎だと、責任転嫁すれば、自分が正当化されると勘違いしている。そしてこの発言に迎合したのが、変節漢の与謝野大臣。25日の記者会見で「非常に正直で立派だ」と擁護したそうだ。
サラリーマン社会でもよくあることだ。当事者であるにも拘わらず、何かトラブルが起こると、「このプロジェクト(或いは顧客)には問題があると、初めから分かっていた」と第三者的な発言をして、責任逃れ・責任転嫁をする。それが一転して上手く行くと、「自分が考えていた通りだ」と自らの功を言う。そう云うサラリーマンの風上にも置けない奴と、全く同じである。
10年度の子ども手当は、それまでの児童手当法を改定し1年限りの時限法である。従って、11年度の「子ども手当法」の成立が遅れると、支給日が遅延するなどの混乱が起きる。法案が否決される最悪のケースだと、旧児童手当に復することになる。菅氏の発言に次いで、岡田幹事長も同様趣旨の発言をしたと云うことは、そのような混乱が起きた場合、その責任は小沢氏にあると言うつもりなのだろう。
マニフェストに盛り込む時に「びっくりした」にしても、「子ども手当法」を決めたのは鳩山内閣。その時、菅氏は副総理・財務相であった。責任があるのは、マニフェストに盛り込む時ではなく、法案を作成する時だ。鳩山内閣では、政策は内閣に一元化することにした。幹事長は党務に専念し、内閣の政策に「口を挟むな」と強く主張したのは、当時の岡田外相であった。岡田君はもう忘れたのかな。
処で、「子ども手当」に関しては、自民党に代表されるバラマキだと批判する声と、在日外国人の日本に居ない子どもへの給付を非難する声がある。そして11年度からは、地方自治体の首長は全額国庫負担を言う。マスコミはマニフェストの見直しを迫るが、決して子どもを持つ親の本音を報道しない。「抱きつき専科」の菅氏は、外野がこのような状態なので、何をしていいのか分からないのだろう。
子ども手当には、「社会全体で子どもを育てる」という立派な理念がある。子どもを社会全体で育てると云うことは、一部の子どもだけが便益を受けることではない。そこがバラマキの児童手当と違うところである。保育園の待機児童問題の解決は必要だが、全ての子どもが保育園に行くのではない。子どもの育て方は、千差万別である。子どもは都会だけに居るのではないし、待機児童だけでもない。
菅氏には政治理念がない。だから、自民党が児童手当を棚に上げ、子ども手当をバラマキだと批判すると返す言葉が出ない。自民党政治は間接給付政策であった。間接給付だと、事業仕分けでも明らかになったように、予算額の約40%が中抜きされる。民主党の理念は、直接給付。それだと中抜きは皆無である。財務省に骨抜きにされた菅内閣は、そのような基本理念も忘れたようだ。なお財源問題は稿を改める。
蛇足だが、在日外国人の日本に居ない子どもに手当が支払われる件。10年度は旧児童手当法に準拠したので、従来からあった問題が明らかになっただけだ。それでも、外国人への給付条件は、旧児童手当法に比べ厳しくなった。なお、この欠陥を隠していた雇用均等児童家庭局長が、長妻前厚労大臣により、昨年7月更迭(降格)されたことを覚えているだろう。11年度からは、この問題は解消する予定である。
子どもは「国の宝」である。今、現役世代の将来を支えてくれるのは、子どもたちである。子ども手当はバラマキ政策ではない。外国人への給付問題や、親父がパチンコに使うなど、僅かな例を取り上げ、全体を貶めるような意見に正当性はない。そのような声に惑わされ、「びっくりした」などと逃げを打つ菅・岡田氏には、これ以上国政を任すことはできない。
http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=104509
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