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「はみ出し東スポ」 02月26日(土)
昨年12月に収監され、栃木・喜連川社会復帰促進センターで受刑生活を送る新党大地代表の鈴木宗男氏(63)が関係者にあてた手紙の独占公開の3回目は、塀の中で過ごした“獄中バースデー”の様子だ。さらに鈴木氏は“不条理をただす政治”と大見えを切った菅直人首相(64)に 怒りの鉄ついを下していた。
[2月18日]
1月31日、私は特別な場所で63歳の誕生日を迎えました。8年前に東京拘置所で迎えて以来である。政治家になってから25年、この時期は後援会の新年会が必ずどこかで開かれ、そこで女性部の皆さんが手作りのケーキを作ってくださり、お祝いするのが一つのスタイルになっていました。この歳になると誕生日は“健康で丈夫な体をありがとう”と両親に感謝するのを習いとしている。
この日の午後1時30分、なんとこの場所でも誕生日祝いをしてくれた。400tのカフェオレとドーナツ2個が振るまわれ、DVDで寄席を30分間見ながら、一人で至福の時を過ごすことができ、感激した。ここでの甘い物は貴重品で私はこのカフェオレとドーナツの味を一生忘れることはないだろう。喜連川センターでは全員に誕生祝いをしてもらえる慣例だそうだが、こうした気配りによって、多くの人が社会復帰に向け、努力していくだろう。
お陰様で誕生日には北海道はもとより全国の後援者、国会議員、友人から何十通ものメッセージが届き、佐藤優さん、八角親方(元横綱北勝海)からは心のこもった電報が届いた。松山千春さんからは次のような熱い言葉をいただいた。
<宗男さん誕生日おめでとうございます。北海道・足寄は寒さ厳しく、一日も早く、宗男さんの帰りをお待ちしています(中略)何かと心配なことがあるかと思いますが、何があっても松山千春は鈴木宗男とともに足寄、北海道、日本のために頑張っていこうと思っています 松山千春>
もちろん、家族からもお祝いと体を気遣う伝言があり、改めて一人ではないと実感する。さまざまな意味で特別な場所での誕生日を重く受け止めた次第である。
菅首相は施政方針演説で“不条理をただす政治”を掲げたが、そっくり菅首相にお返ししたい。野党の時、官房機密費を公開しろと政権に迫り、法案まで出しておきながら、いざ自分たちが政権をとったら実行しない。国会議員、国家公務員の給料、特権を見直せと叫んでいたが、何もしない。首相が決断すればすぐできるのだ。自ら不条理の代表的存在で、すりかえの議論はいけない。なんと言葉が軽いことか。これでは「疎い」と米格付け会社から格下げされることだろう。
さらに不条理極まりないのは与謝野氏の大臣起用である。政党とは政治理念、志、価値観を共有する組織である。たちあがれ日本は反民主を旗印にできた政党で真の保守政治を標榜した政党だ。それが連立を持ちかけられ、党内がまとまらずに一本釣りされての入閣。この与謝野氏の行動こそ不条理であり、起用した菅首相もどっちもどっちというレベルである。
政治家にとって言葉は命である。特に責任ある地位についている人は心しなくてはいけない。
尖閣漁船衝突事件での中国人船長の不起訴、普天間移設問題で沖縄県民を無視した日米合意の推進、平成の開国といってTPPの国際公約、社会保障年金を盾に消費税増税、すべて“不条理”だ。民主主義は手続きが大事で次に中身である。このままだといずれ参院で菅首相に問責決議が出され、“不条理”がただされるだろう。
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