http://www.asyura2.com/11/senkyo108/msg/446.html
Tweet |
◎松木辞任は小沢の“地域政党すり寄り”の一環
2011-02-24 07:31 :永田町幹竹割り
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2011-02-24
難破船・菅直人丸から小ネズミがちょろちょろと逃げ始めている。しかし今度の農水政務官・松木謙公辞任の動きは党内抗争という本質部分に加えて、小沢一郎の選挙戦術に深く関わっているとみるべきだろう。いま売り出し中の名古屋市長・河村たかしの「減税日本」との提携だ。小沢グループは解散・総選挙となれば、壊滅的な打撃を被る方向だが、おぼれる者はわらをもつかむ。小沢は地域政党との連携でしのごうとしているのだ。松木は場合によっては「減税日本」からの推薦または立候補を視野に入れているとの見方もある。
小沢別働隊16人組の離党に続く小沢の側近中の側近である松木の辞意表明は、菅政権の土台がシロアリに食われてぼろぼろ崩れ落ちて行く様を見せている。菅は為す術を知らないのが実態だろう。23日の党首討論でも開き直り的な「イラ菅」ぶりを見せたが、これは自公両党との予算関連法案での妥協をあきらめざるを得なくなった焦燥感の表れに他ならない。
松木は河村たかしとは親交が深く、小沢と河村の橋渡し役的な存在でもある。小沢が去る8日いち早く市長に当選した河村と会談したのも、松木の進言を受けたからとされている。会談で小沢は新進党以来の知己でもある河村と意気投合、今後の連携を約した。河村が名古屋市民を引きつけた「減税」の主張は、マニフェスト至上主義に固執して、「消費増税反対」で菅政権を揺さぶり続ける小沢グループの主張とも一致できる側面を持つものである。
一方で小沢グループは、大阪府知事・橋下徹との連携を模索している。やはり地域政党である「大阪維新の会」との連携である。前総務相・原口一博の「日本維新の会」は名称からして大阪のそれを包含しようとしているようにも見える。23日原口がその前身として立ち上げた政策集団「日本維新連合」も、小沢別働隊として地域政党狙いの側面をうかがわせる。しかしさすがに橋下は政治を見る目が備わっている。小沢の“すり寄り”に警戒気味であり、22日「連携が国政についてということなら、一線を画さないといけない」と述べている。23日も、原口サイドからの誘いに「今回は引かせていただく」と拒否した。「大阪維新の会」は府議選などで民主党と激突しており、とても小沢の秋波に乗るわけにはいかないのも実態だ。「政治とかね」がつきまとうグループと接近しては選挙にとってマイナスでもある。
小沢の切羽詰まった選挙戦術も前途多難だが、河村の減税選挙も次世代につけを回す“毒”をはらんでいる。だいいち名古屋市は1兆9000億円もの市債残高を抱えており、「減税日本」などと主張して大衆を煽るのはまっとうな政治家のすることではあるまい。その場しのぎの「政治屋」の扇動である。河村はまずこの市債残高を減らすことが先決ではないか。小沢も一地域の特異な現象を活用して、ようやく消費増税やむなしで固まってきた潮流にさおさすのは、いかがなものか。いくら苦し紛れでも“邪道”に走ってはいけない。西岡参院議長が22日、民主党議員が地域政党と連携の動きを見せていることについて、「地方の新しい動きにあやかろうという考え方は、国政を預かっている与党から出てはならない」と戒めたが、その通りだ。小沢もいくら窮地に陥ったとはいえ、すこしは国会議員としての“矜持”を持ったらどうか。地域政党は小沢にとっての“救いの神”にはまずなるまい。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK108掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。