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勝てる都知事候補を
先週に続いて、東京都知事選挙について書きたい。石原都政の乱脈は既に明らかであり、これを正す候補者を見つけることは急務である。一部の新聞報道では、石原4選に向けて自民党は動き出したとのこと。だとすれば、勝てる候補者を立てることは、待ったなしの課題である。
共産党は、前参議院議員の小池晃氏の擁立を決めた。小池さんとは対談したこともあるし、その立派な人柄は私も知っている。その小池さんには失礼な話で恐縮だが、ちょっと待っていただけないかと申し上げたい。石原都政に終止符を打つためには、幅広い市民の結集が必要である。共産党もその重要な一角を担うはずである。党の前議員を擁立することになれば、党外への広がりは期待できない。
社共共闘による革新都政など、遠い昔の話かもしれない。しかし、今の東京を立て直すためには、ある程度の党派や主張の違いを乗り越えた、良識的市民の大結集が必要である。今、水面下で知事候補探しは続いている。利権あさりと乱開発を止め、都民生活を守る都政に転換するために、もう少し議論と努力の余地はあると思うのだが。
民主党が主体的に候補擁立にこぎ着ける力量はないだろう。市民が立ち上がり、政党や組織がそれを後ろから応援するという構図は作れないものだろうか。
都知事選挙の争点
東京都知事選挙の候補者をめぐって賑やかな報道が続いている。誰が出るかも大事だが、12年の石原都政は一体何をしたのかを検証することこそ、候補者選び以前の重要問題である。
最近、一ノ宮美成『黒い都知事石原慎太郎』(宝島社)という本を読んだ。この本で書いてあることが真実ならば、石原知事による権力の私物化は犯罪的である。新銀行東京の不正融資、巨額赤字と都の出資金の棄損、築地市場移転問題、オリンピック招致活動をめぐる巨額の無駄づかいなどなど、まさに疑惑のオンパレードである。
石原知事は民主国家の自治体の長というよりも、途上国の独裁者である。東京は首都というだけで人と金が集まり、財政は潤沢だから、無駄づかいも桁違いに大きい。都民がなぜこれらの問題に関心を持たないのか、不思議である。
もっと不思議なことに、こと石原都政の腐敗となると、赤旗以外に追及するメディアが存在しない。一ノ宮氏の本は、疑惑に目をつぶる既成メディアに対する告発状でもある。東京新聞くらいは、都政の疑惑にきちんとメスを入れてほしい。
次の知事候補者は、公金の乱費について究明し、関係者の責任を追及する意欲があるかどうかを明らかにするべきである。東京の問題は一地方の問題ではなく、日本全体の問題でもある。
http://www.yamaguchijiro.com/?eid=897
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