http://www.asyura2.com/11/senkyo108/msg/389.html
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菅政権断末魔の裏で民主・自民が目指す 「増税大連立」という茶番【23日追加版】
長谷川幸洋「ニュースの深層」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2130?page=4
22日版
http://www.asyura2.com/11/senkyo108/msg/283.html
23日追記
以上は22日公開版。政局は今週に入って、毎日のように動いている。それ以降の動きをとりいそぎ、バージョンアップしよう。
焦点の一つだった小沢に対する民主党の処分が決まった。「判決確定まで党員資格停止」という内容だ。小沢はもちろん反発したが、これは政治的処分であり、党内の力関係からみて、とりあえず拒否する術はない。
ただ、小沢がこのまま黙って指を加えて見ているとも思えない。民主党有力筋からは「小沢は先の『16人の反乱』に続いて、第二、第三の反乱を用意している」という観測が流れている。当面は黙っていても、いずれ衆院の小選挙区議員による会派離脱、続けて側近議員らの会派離脱という激震が起きるのは不可避ではないか。
亀井静香のウラにいるのは誰か
国民新党の亀井静香代表は「自民党や公明党から一本釣りしてでも、内閣を再改造して救国内閣をつくるべし、と菅首相に進言した」とBSテレビの番組などであきらかにした。これにはいったい、どういう狙いがあるのだろうか。
関係筋によれば、亀井は民主党本体と野党の一部による連立政権樹立を狙っているという。そのためには、民主党執行部に対する小沢の離反を決定的にして、党が分裂する事態は好ましくない。だから、小沢を離反させるような党の処分には反対している。救国内閣発言には小沢処分を先延ばしにする狙いがあっただろう。
だが、結果的に目論見は成功しなかった。
亀井にすれば、民主党執行部による小沢処分の強行によって、菅・仙谷ラインとの亀裂が深まった格好だ。その反動もあって、亀井は今後、小沢との関係を一層強めるのではないか。
亀井の先には、自民党の森喜朗元首相や古賀誠元幹事長らがいる。小沢・亀井・森・古賀ラインという糸がうっすら見えてくるようだ。
小沢には別のチャネルもある。
先の名古屋市長選に勝利した河村たかし名古屋市長が、選挙勝利の翌日に小沢事務所に連れてきた大村秀章愛知県知事だ。元自民党の大村は知事選で自民党の菅義偉元総務相らの支援を受けた。小沢は河村を通じて大村・菅という自民党へのチャネル開通も狙っているのだろうか。
自民党側の姿勢はともかくとして、一連の動きには民主党を追い出されかかっている小沢の焦りも感じられる。
渡辺喜美、中川秀直、池田元久らが超党派で一致
一方、22日夕には超党派議員による「デフレ脱却国民会議」の会合も開かれた。民主党の松原仁、池田元久、小沢鋭仁、自民党の中川秀直、みんなの党の渡辺喜美、浅尾慶一郎、公明党の高木陽介ら有力議員10数人が参加して、日銀法改正やインフレ目標政策の採用で協力していくことを確認した。
自民党の山本幸三は挨拶で「(日銀法改正とインフレ目標政策を)政界再編の軸にしよう」と発言。すると民主党の宮崎岳志が「デフレ脱却なくして増税なしだ」と呼応し、菅政権の増税路線に真っ向から反対する姿勢を見せて拍手を浴びた。
中川は「(法案のとりまとめを)各党ばらばらでやるより、超党派で(賛同者集めに)回ろう」と提案。渡辺が「みんなの党は昨年の臨時国会で参院に日銀法改正案を提出している。柱は金融政策の目標に雇用安定を義務付ける。政府が日銀にインフレ目標を指示する。政府に日銀総裁の解任権を与える、という 3点だ」と説明すると、池田が「それでいい」と応じて、あっという間に超党派で議員立法を目指す方向がまとまってしまった。
この会合ではっきりしたのは、菅・仙谷ラインの増税路線に対して民主党内にも強い異論があるという事実だ。自民党の山本は「自民党の中も空気が変わりつつある。増税一本槍ではなく、金融政策でデフレ脱却をしっかりやらねばならないという考えの議員たちが増えてきた」と内情を披露した。
純粋な政策論議から一歩進んで「政界再編」が公然と語られるようになったのは注目すべき展開である。デフレ脱却国民会議の動きからも目が離せなくなってきた。
(コメント)
これから野党がどのようなタイミングで内閣不信任案を出してきて、それに反応して両院議員総会で代表の解任と新代表の選任ができるかが見ものだ。おそらく3月1日の衆院予算案可決に反発して出してくるか、3月13日の名古屋市議会選挙の結果を受けて民主党地方議員の動揺を利用して出してくるかではないか。
現執行部は、現状では内閣不信任案が出てきても粛々と否決するという対応しか考えないだろう。したがって、内閣不信任案が提出される前に第2、第3の会派離脱届や「デフレ脱却」、「反増税」、「小さな政府」や「マニフェストと政権交代に責任を持つ」などの会合・情報発信を続けるべき。それにより、民主党両院議員総会で過半数をとるためのキャスティングボードを握りそうなグループに、自分たちが決断すれば代表交代で統一地方選挙を戦う目途がたち、新総理の目もあり、且つ大連合政権への道筋が見えると信じ込ませることが肝要。
現執行部の対抗策としては反対派をとりこむ内閣改造が考えられるが、大義がないし、この段に及んで現執行部側に積極的に協力する反対派はいないとおもわれるので難しかろう。本格的な切り崩しが行われる前に、前記のような状況を作り出すことが必要になる。代表解任動議が出されれば可決してしまうところまで持っていかなければならない。
問題は、新代表が前原となる可能性が一番高いこと。前原が新代表に立候補すれば現執行部派はほとんど前原ということになるのではないか。しかし、馬渕は反前原だろうから、現執行部派は少し分断される。さらに仙石が調子こいて野田を候補とすればさらに良い。民主党A派からは、原口、樽床、海江田などが出そうだが予断を許さない。
ベストシナリオは、原口氏あたりが新代表になり会派離脱のための分党を認め、小沢氏の処分の見直しをはかり、民主党Aが自民反増税デフレ脱却派、公明党、みんなの党などと大連合内閣を作ることではないか。
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