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JanJanBlog
「コロコロはダメ」から「ゴタゴタはダメ」へ
2011年 2月 23日 04:24
真泉仁
政権交代を成し遂げたマニフェストの復活を掲げた民主党16人の反乱の是否は、大手メディアが言うようにマニフェストが本当に破綻したかどうかに掛かっているのではないか。大手メディアは一様に、そのマニフェストは既に破綻しており、そんなマニフェストの復活を掲げることが無責任であり、国家予算審議の大事なときにゴタゴタを起こすことが許せないと報じている。
しかし、多数の有権者が一度は支持したマニフェストが、大手メディアの言うように本当に破綻したのだろうか。政権交代を支持した筆者から見れば、そのマニフェストが実現に向かっていないのは、破綻したからではなく、民主党政権の努力不足に原因があるように思う。つまり、マニフェストが既に破綻していると言う報道には、意図的な嘘があるように思う。
さらに、大手メディアは「16人の反乱によるゴタゴタのせいで、国民生活のための予算が困難になった」と言うが、それも同様に、国民を騙すための嘘があるように思う。つまり、菅政権や自民党の増税路線と、小沢グループや地方グループの減税路線のいずれを是とするか、といった政策が問われているのではなく、ゴタゴタするかしないかが国益として問われているのだと騙している(問題を摩り替えている)のではないか。
しかし、彼らは何故そんな意図的な嘘をつくのだろうか。今後の政局を見ると謎解きができるやも知れぬ。菅政権は予算を通すに当たって泥舟のようではあるが、菅政権の必殺抱き着き作戦を馬鹿にしてはいけない。元自民党の与謝野氏への抱き着き作戦は電光石火の早業で見事だった。社民党と公明党に逃げられ、16人に反乱されても、まだ抱き着き相手として自民党がいるのを忘れてはいけない。
おそらく、自民党と菅政権は路線が同じだから、菅政権が抱き着くのは時間の問題と思う。むしろ、社民党に逃げられ、マニフェストにこだわるグループが反乱してくれた方が、菅政権は自民党に抱き着き易い。そして小沢切りの決着によって、自民党への抱き着き作戦は決定的になるに違いない。菅氏は「首相をコロコロ変えないのが何より」で首相になれたのであるから、菅・自民の連立政権は「内紛でゴタゴタしないのが何より」で生き延びられるのかも知れない。
民主党16人の反乱は是か否か。それを契機として菅政権が自民党に抱き着くのは是か否か。その結果、国会が増税路線をひた走るのは是か否か。大手メディアのシナリオは、それらを是としていると推察するが、有権者の審判なくしてそのようなシナリオが勝手にすすめられてしまうことは、決してあってはならないと思うのである。
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