29. 2011年2月23日 16:17:45: tXeRGquu5w
地方紙社説・論説2月23日 http://www.47news.jp/localnews/shasetsu/小沢被告に好意的・同情的なところは皆無に近い。 北海道新聞 「処分は党として一応のけじめの表れだろう。だが小沢氏は国会での説明という政治責任を果たしていない。今回の処分はあくまで党内手続きであり、政治的な決着とは到底言えない。処分によって説明責任をうやむやにすることがあってはならない。」 「党内で造反の糸を引くようでは政権交代の立役者として情けない。公判の決着まで政治活動を自重すべきだ。野党などの要求を待つまでもなく自ら国会で説明に立つのは当然だ。これまでの小沢氏の対応は不誠実と批判されても仕方あるまい。」 秋田魁新報 「処分によって小沢氏の国会招致問題が解決したわけではないことにも注意が必要。「何一つやましいことはない」と主張するのなら、法廷の場もさることながら、国民の負託を受けた議員が国会で説明するのは、むしろ責務とさえいえる。」 福島民友新聞 「処分は判決確定までの間「党員資格停止」とした。今回はあくまでも党としての処分だ。小沢氏にとって、国会での説明という政治的責任がまだ残されている。」 茨城新聞・岐阜新聞 「処分によって小沢氏の国会招致問題が決着したわけではないことも指摘したい。処分は民主党内の話である。小沢氏は強制起訴後は「事実関係は公開の場である裁判で明らかにされる」との理由で国会説明を拒んでいる。しかし、疑惑を招いた政治家が国会で説明するのは別次元の責務だ。説明責任を果たすよう小沢氏にあらためて求めたい。」 「衆院予算委員会での「政治とカネ」の集中審議では野党が、解党した新生党や自由党の資金が小沢氏側に渡っていたと指摘し、「露骨なマネーロンダリングではないか」と批判した。小沢氏は、こうした資金問題についてもきちんとした説明を求められている。」 信濃毎日新聞 「党常任幹事会が判決が確定するまで党員資格を停止するとの処分を決めたのは当然である。処分に従うことが、政治家としてのけじめではないか。」 「もう一つは、国会での説明責任だ。小沢氏は政倫審への出席を拒否していないと反論しているが、額面通りには受け取れない。確かに、昨年末に政倫審へ自発的に出席する意向を表明してはいる。だが、国会運営が円滑に進められることなどを条件に付けた。本気で説明する気があるなら、なぜ条件を付けたのか。」 北國新聞 「「刑事被告人には推定無罪の原則がある」として、処分は必要ないとの声も聞かれるが、推定無罪の原則と政治責任は全く別問題であり、政党として一定のけじめをつけるのは当然だ。」 「本来なら小沢氏は潔く議員辞職するか、最低でも離党すべきだった。処分問題が決着しても国会での説明責任はまだ終わっていない。小沢氏は、裁判とは別に政治家としての責任を果たす必要がある。」 福井新聞 「これで小沢氏の国会招致問題が決着したわけではない。処分はあくまで党内の話である。小沢氏は強制起訴後「事実関係は公開の場である裁判で明らかにされる」との理由で国会説明を拒んでいる。しかし、疑惑を招いた政治家が国会で説明するのは別次元の責務だ。説明責任を果たすようあらためて求めたい。」 「衆院予算委員会における「政治とカネ」の集中審議では、野党が、解党した新生党や自由党の資金が小沢氏側に渡っていたと指摘し、「露骨なマネーロンダリングではないか」と批判した。こうした資金問題にも説明責任を求められている。」 京都新聞 「「政治とカネ」をめぐる小沢氏の政治的・道義的責任に、党として一定のけじめをつけた形だ。これを機に、小沢氏をめぐる党内の不毛な対立に終止符を打ち、新年度予算案など政策実現へ結束を固めるきっかけにしてほしい。」 「小沢氏や同氏に近い議員たちは党員である以上、党執行部に協力してもらいたい。党に在籍しながら、予算を人質にとるようなやり方は、政治家として許されない。」 「・・・造反をにおわせている16人への対応が問題となる。法案に賛成しない「反党的行為」には厳しく対処し、けじめをつける必要がある。」 山陽新聞 「筋を通した形だが、党倫理規則に定められた3段階の中では最も軽い処分だ。執行部は当初、中間の「離党勧告」を視野に入れていたが、大幅なトーンダウンとなった。」 「民主党の処分は一応決まったが、あくまでも「政治とカネ」の問題にメスを入れる出発点にすぎない。民主党は、小沢氏の国会での説明をうやむやにすることは許されまい。小沢氏も、弁明の中で「衆院政治倫理審査会への出席を拒否してはいない」と述べたからには、自ら実践すべきだ。」 中国新聞 「常任幹事会に先立って開かれた党の倫理委員会には小沢氏本人が出席して弁明した。しかし中身はこれまでの繰り返しで、新味はなかったといえる。」 「衆院政治倫理審査会についても「出席を拒否していない。政倫審が開かれていないのは国会運営上の都合」としている。小沢氏自ら政倫審出席の意向を示したのは昨年5月のことだ。実現していない責任を国会のせいにするのは納得できない。」 「今月半ば共同通信が行った世論調査では「小沢氏は議員辞職すべきだ」が52%、「離党すべきだ」も24%に上っている。世論が向ける目は依然厳しい。」 山陰中央新報 「処分は民主党内の話である。小沢氏の国会招致問題が決着したわけではない。小沢氏は「事実関係は公開の場である裁判で明らかにされる」との理由で国会説明を拒んでいるが、疑惑を招いた政治家が国会で説明するのは別次元の話だ。説明責任は残る。」 「衆院予算委員会での「政治とカネ」の集中審議では野党が、解党した新生党や自由党の資金が小沢氏側に渡っていたと指摘し「露骨なマネーロンダリングではないか」と批判した。小沢氏には、とかく「カネの問題」が付きまとう。こうした資金問題についてきちんと説明し、国民に納得してもらうことが小沢氏にとっても得策ではないのか。」 愛媛新聞 「・・・忘れてはならないのは、刑事責任の有無や党内の処分とは関係なく、疑惑を持たれた内容に関して小沢氏が国会を無視し続け、国民に対し説明責任を十分果たしていないという、その一点である。党内や法廷では弁明するのに、国会の場で国民に対して何も語らないでは済まされない。処分を受けさえすれば説明責任はなくなるというものでもない。」 高知新聞 「・・・元秘書3人が逮捕・起訴されて以来、一度も国会で説明していないというのは、いくら何でもおかしい。政倫審が開かれていない理由を国会運営上の都合にする以前に、自ら進んで説明すべき事柄だ。国会での説明は、国民への説明だ。いろいろな理由をつけて説明を先送りする政治家に、国民の不信感は募る一方だろう。」 「・・・小沢氏は鳩山前首相とともに、いつまでも「政治とカネ」の問題を引きずり、党への信頼を傷つけた。それだけでも罪は深い。」 「「子飼い」の議員をつくり、「親分・子分」のような関係を築く小沢氏流のやり方も、結局は古い政治の焼き直しでしかない。「政治とカネ」の問題とともに、清算すべき時だろう。」 西日本新聞 「小沢氏の弁明は、・・・明らかに説得力を欠く。」 「・・・刑事責任を問われる被告人となった事実に変わりはない。また、たとえ無罪を主張しているとしても、元秘書が3人も逮捕・起訴された政治家の政治的責任は決して軽くない。三権分立まで持ち出して政倫審への出席に難色を示しながら、それを「国会運営上の都合」にすり替える論法は、もはや強弁と言わざるを得ない。倫理委が小沢氏の主張を退け、常任幹事会が処分を決定したのは当然である。」 「本来なら除籍(除名)処分を検討すべきなのに、党内対立を恐れて穏便な処分を落としどころとした印象は否めない。世論調査で有権者の過半数は小沢氏の議員辞職を求めている。」 熊本日日新聞 「当初は小沢氏の自発的な離党を求めていた菅直人首相の発言からすると、軽い処分にとどまった。党内対立激化を回避するための苦肉の策だが、「ほかの議員ならもっと重い処分になった」との声が党内にある。これでは“二重基準”ととられても仕方がない。すっきりしない幕引きであることは間違いなかろう。」 「・・・政治倫理審査会への対応について「(自らは)出席を拒否していない。政倫審が開催されていないのは国会運営上の都合だ」と述べたのは、問題のすり替えにしか聞こえない。処分や法廷での証言とは別に、国会での説明責任はまだ残る。「拒否しない」ではなく、「出席する」と立場を明確にして、行動で示すのが責任ある政治家の在り方だ。」 |