http://www.asyura2.com/11/senkyo108/msg/302.html
Tweet |
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-8fb0.html
2009年8月の総選挙を通じて政権交代の偉業が成就した。主権者国民が初めて悪徳ペンタゴンから政治権力を簒奪(さんだつ)したのである。
明治、大正、昭和を通じて、日本政治は一貫して官僚機構、大資本、米国によって支配され続けてきた。戦後民主化により国民主権の大原則が打ち立てられ、国民の意思に基づく政権が樹立されたのも束の間、冷戦勃発とともに主権者国民の意思による政権選択は米国によって妨害された。
爾来(じらい)、60年余りの時間が経過したが、米国は日本実質支配の意思を緩めない。詳しくは拙著『日本の独立−主権者国民と「米・官・業・政・電」利権複合体の死闘』(飛鳥新社)をぜひご高覧賜りたい。
飛鳥新社サイトでは、1月24日に開催されたベストセラー化記念講演会の模様を動画で配信しているので、併せてご高覧賜りたい。
日本の独立
著者:植草一秀
販売元:飛鳥新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する
2009年9月の鳩山政権発足は日本政治史上の偉業であった。日本の民衆が民衆の力により、初めて政治権力の簒奪に成功したのだ。この政権を大きく育てて、主権者国民政権の確固たる基盤を築かなければならなかった。
ところが、当初から警戒した通り、政治権力を喪失した悪徳ペンタゴンの抵抗はすさまじかった。日本の情報空間を支配しているマスゴミが歪んだ情報操作に全力をあげた。同時に、検察権力が激しい新政権攻撃を展開した。
これと呼応したのが、民主党内の悪徳ペンタゴン勢力だった。鳩山由紀夫前首相が普天間移設問題で失策を演じ内閣総辞職を表明した間隙を縫って、悪徳ペンタゴンが主権者国民の手から政治権力を奪還してしまったのである。
しかし、政権を奪取した菅直人氏には、首相を務めるだけの器も正統性もない。ただひたすら総理のいすにしがみついてはいるが、当然の成り行きとして窮地に追い込まれつつある。
政権交代が実現してわずか1年半で、状況は様変わりだが、この間の最重要トピックは、一貫している。「普天間と消費税」である。そしてサブテーマが「企業献金と天下り」である。
米国は米国の利益を追求する立場から、辺野古に日本の費用負担で巨大軍事基地を建設させる意思を変えていない。米国の立場は、「日本は米国の支配下にある国だから、米国の命令に従わないことを許さない」というものである。米国は日本を独立国と認めておらず、日本の側でも独立国としての気概と自覚を持つ者が少ないのが現状だ。
主権者国民を被支配者と捉え、自らを支配者と捉える官僚と大資本は結託して、民衆課税である消費税大増税を最重要施策と位置付けている。この官業連合体にとって、官僚利権排除のために消費税増税を封印するとした鳩山前政権は許しがたい存在だった。鳩山前政権に対する総攻撃の一因は、この点にあったと判断できる。
大資本は大資本による政治支配を裏付けているのが企業献金であることをはっきりと認識している。企業献金が全面禁止になれば、大資本による日本政治支配の構造は根幹から揺らぐことになる。大資本はマスゴミを総動員して企業献金全面禁止を闇に葬り去ろうとしている。
官僚機構の最重要関心事は、天下り利権の温存である。官僚は天下り利権を切らずに消費税大増税を実現することを至上課題としている。菅政権こそ、官僚が敷いたこの路線に沿うレールの上を、そのまま進んでいる政権である。
致命的な問題は、菅直人氏の提示する政策方針が、選挙の際に主権者国民と約束した方針と全面的に対立することである。
主権者国民との契約順守を主張したのが、民主党16勇士である。これに対し、民主党執行部の掲げる政策方針は、主権者国民との契約に全面的に反している。マスゴミは、執行部に反旗を翻すなら、離党するのが筋だと主張するが、16勇士の主張が主権者国民との契約に沿うものであるなら、離党すべきは16勇士ではなく民主党現執行部であるというのが正論になる。
数の多寡が問題なのではない。民主主義の根幹、民主主義の大原則に照らして評価しなければならない。この点でも、日本のマスゴミは、まさにゴミそのものの存在に堕している。
菅直人氏の浅はかで、私利私欲だけの性格を考えると、菅直人氏は自爆テロ解散に突き進むだろう。このときに、正統民主党が国会で勝ち残らねばならない。そのためには、現在、悪業を積み重ねている「連赤民主党」=「悪徳民主党」と「正統民主党」との間に明確な線を引いておくことが不可欠だ。
もっとも分かりやすい区分は、「正統民主党」は、@対米隷属からの脱却、A消費税論議の前の官僚利権根絶、B企業献金の全面禁止、を明確に主権者との契約に盛り込んでいることだ。このことを前面に立てて総選挙を闘わねばならない。この総選挙を通じて、主権者国民政権の最樹立を図らねばならない。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK108掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。