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2011-02-21 13:16:01
gataro-cloneの投稿
神戸新聞「正平調」レッドパージ裁判結審す/助けてくれとは言わない。ただ基本的な権利を守ってほしい
テーマ:人権侵害/冤罪
神戸地裁でおこなわれてきたレッド・パージ裁判が2月10日の公判で結審した。
<参照>
公判が始まった頃は裁判長はレッド・パージなどとはおよそ縁遠い年齢の女性で正しい判断が果たして出来るのだろうか?という疑問や心配もあったが、佐伯雄三弁護団長をはじめとする優秀な弁護団の働きもあって公判を重ねるにつれて裁判官も真剣に原告側の証言に耳を傾けるようになってきた。欲目かも知れないが特に女性裁判長には原告側に好意的な態度が感じられた。
(最終陳述する佐伯弁護団長と真剣な眼差しで耳を傾ける矢尾和子裁判長 スケッチは中村千恵子・国民救援会大阪府本部副会長)
2月10日は当初、通常の法廷で1時開廷の予定だったが、前日遅くなって急に大法廷で2時開始に変更された。傍聴希望者全員が入廷できるようにとの裁判所の配慮だったように思う。
佐伯弁護団長が、レッド・パージは決して占領軍による超法規的命令だったわけではない、国には占領軍の示唆を奇貨としてパージを強行した責任が歴然として存在する旨、力強く最終陳述した。
<参照>
日弁連、レッドパージで救済勧告 兵庫の3人対象【共同通信】
レッドパージで全国初の国賠訴訟 神戸の3人/「国家犯罪許さない」 レッドパージ訴訟の原告
歴史の過ちを正す日を/レッドパージの勝利めざして 橋本敦弁護士【兵庫民報】
<レッドパージ裁判>第4回公判/原告側準備書面 ― 国には原告を救済する責務あり
レッド・パージ/占領軍と政府は共同実行者/研究者の明神氏が証言
神戸新聞「正平調」がこの裁判を取り上げた。
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http://www.kobe-np.co.jp/seihei/0003809253.shtml
神戸新聞「正平調」/2011/02/17
連合国軍の最高司令官を解任されたマッカーサーは、こう言い残して歴史の舞台から去った。「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」
◆マッカーサー、ホイットニー、吉田茂…。そんな名前が次々登場する論争が神戸地裁で繰り広げられた。先週、結審を迎えたレッドパージ国家賠償訴訟である。レッドパージの犠牲者による全国唯一の国賠訴訟として注目される
◆原告は川崎義啓(よしひろ)さん94歳、安原清次郎さん89歳、大橋豊さん81歳の3人だ。法廷でのたたずまいは「老兵は死なず」を思わせる。ただし、消え去ることは断固拒絶する。「長年の悔しさがある。何もせず黙って死ねるか」。大橋さんが言った
◆レッドパージの嵐が吹き荒れたのは1950(昭和25)年のことだ。共産党員、あるいはその思想に共鳴しているという理由で、1万数千人以上の人たちが職場を追われた。神戸の国賠訴訟は、犠牲者の苦難の歴史に光を当てるものだ
◆生活が困窮し、家族にもさまざまな圧力がかかる。大橋さんの妹は就職を取り消され、母親は出家した。安原さんは拾った石を磨いて売り、生計を立てた。その安原さんが法廷で訴えた。「助けてくれとは言わない。ただ基本的な権利を守ってほしい」
◆やはりレッドパージで本紙を去った記者がいた。裁判の傍聴席でその言葉を思い浮かべた。「沈黙からは何も生まれない。声を上げ続けなければ」。判決は5月26日、言い渡される。
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名誉回復が盛り込まれた「勝利」判決が出ることを期待したい。
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