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[2.17クーデター]小沢100人軍団 政権奪回戦略
(日刊ゲンダイ2011/2/19):「日々坦々」の資料ブログ
http://ameblo.jp/asuma-ken/entry-10806563312.html
一気呵成に動くのか、それとも機が熟すのを待つ戦法か――。
小沢軍団が起こしたクーデターは、単なる政変にとどまらない重さをもっている。この国の民主主義、将来を左右しかねない歴史的な転換点になる可能性を秘めているのだ。注目の小沢軍団は、この先どう出るか。
「いろいろな流れの中で新党をつくらざるを得なくなる」。小沢一郎の知恵袋として知られる平野貞夫元参院議員が18日、京都での街頭演説でこうブチ上げた。その上で、新党結成の際には、河村たかし名古屋市長らとの連携があり得ると示唆した。何がどうなるか分からない、政界液状化が一気に進みそうだが、当面のポイントは2つ。菅政権がどういう形で終わりを迎えるかで、小沢軍団の出方は変わってくる。それぞれの展開を大胆予測する。
◆総辞職
全野党に見放され、支持率も低迷、そのうえ党内クーデターと四面楚歌の菅が、予算案と関連法案の成立と引き換えに内閣総辞職に追い込まれる。これが現実的には、もっとも有力視されるシナリオ。これは小沢軍団にとってもウエルカム。政治評論家の浅川博忠氏はこうみる。
「実は、挙党一致を主張してきた小沢氏とそのグループにとっても総辞職が一番望ましい。自民党を飛び出して15年以上経て、ようやく念願の政権交代を果たした小沢さんにすれば、民主党を壊したら元も子もなくなってしまう。解散・総選挙では大敗確実で、下野ですからね。総辞職ならば、トップを代えれば政権は維持できる。ポスト菅の党代表選では、鳩山グループ以下、党内のシンパを総結集して戦い、仮に敗れても、ワンポイントの首相を担げばいい。そんなことを考えて動いているはずです」
問題は小沢自身が名乗りを上げられないポスト菅の候補者。小沢グループとその周辺は中堅、若手が多く、実力者は数えるほど。「代表選ねえ、せいぜい、海江田か原口、ベテランでは鹿野あたりか」(民主党関係者)との声が出ているほどだ。しかし、党代表イコール首相にこだわる必要はない。「そこが小沢の目の付けどころだ」と、ベテランジャーナリストがこう指摘する。
「自社さ政権の時と同じですよ。自民党が社会党の村山を首相に担いだのと同じことを考えているのではないか。ズバリ、国民新党の亀井静香ですよ。政治経歴も知名度も行動力も問題ない。積極財政でデフレ経済を打破するという点で、経済財政担当相に与謝野を取り込んだ菅政権と百八十度違う政策を打ち出せ、国民の支持を得ることもできる。救国内閣の発想です」
74歳の亀井をねえ、という気もしなくはないが、今の与謝野(72)や藤井(官房副長官=78)の増税コンビよりは、はるかにマシか。
◆解散・総選挙
支持率1%でも辞めないと漏らした菅のことだけに、破れかぶれ解散の可能性も否定できない。こうなると小沢グループは、まったく違う行動に出る。
「その時は、平野氏が言った新党ですよ。今回決起した16人に続き、北辰会、一新会合わせた50人超が中核になり、鳩山グループ、原口グループらに声を掛け、“民主党のマニフェストを守る”ことを実践する新党を立ち上げますよ。その数は120人はくだらない。動きが表面化すれば、他党からの合流者も出るから、一気に主役に躍り出ることも可能です」(前出のベテランジャーナリスト)
デタラメ検察審査会による強制起訴で表舞台から退くことになった小沢一郎。しかし、この国の政治は、間接的ながらもこの男中心に動くことになる。
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