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2011⁄02⁄19(土) 05:42
朝日新聞によると、今回の16人の会派離脱劇の演出家は平野貞夫元参院議員だったことを報じている。
≪民主党の小沢一郎元代表の側近として知られる平野貞夫元参院議員は18日、京都市での街頭演説で、衆院議員16人が倒閣に向けて会派離脱届を提出したことについて「私が小沢氏に提案した」と明かした。
平野氏は衆院事務局の職員時代から小沢氏と親しく、国会のルールに精通している。「会派離脱」構想は、平野氏が昨年末に小沢氏と会った際に「(民主党から離党者を出さずに)菅首相を代えるには、この方法しかない」と勧めた。この時は小沢氏が「私は民主党に参加して政権を取った」と断り、立ち消えになったという。
その後、平野氏は比例単独議員の1人にも構想を打ち明け、徐々に賛同者が増えて16人が行動を起こした。小沢氏は17日、平野氏に電話で「16人の意思には参った。この決断は理解しないといけない」と語ったという。≫(朝日新聞2011年2月18日21時17分)
同じ平野氏の街頭演説の記事で、時事通信は≪「16人、新党結成に動く」=予算造反を機に−小沢氏側近・平野氏≫というさらに踏み込んだタイトルをつけ次のように書いている。
≪2011年度予算案と関連法案で民主党の方針と違った態度をしていくと思う」と述べ、予算案採決で造反するとの見方を示した。さらに「いろいろな流れの中で新党をつくらざるを得なくなる」と語り、予算案造反などをきっかけに16人が離党して新党を結成する可能性を指摘した。≫(時事通信2011/02/18-20:24)
仕掛け人が言うのだから、新党という意味は重い。
上記朝日の記事では、新党の「し」の字も無いが、意図的に外しているとしか思えないし、こういうところに朝日新聞の恣意的な情報操作が垣間見えて面白い。
この16人の会派離脱のインパクトの強さが、一日経って、その波及の度合から効果など、かなり大きかったことがわかる。
●民主 党内の亀裂さらに深まる(NHKニュース 2011年2月18日 4時24分)
●小沢系反乱で政局緊迫=「菅降ろし」拡大も−民主(時事通信2011/02/17-23:38)
●非小沢系にも退陣論 解散の見方も、政局緊迫(共同通信2011/02/18 21:59)
管執行部はパフォーマンスだの、国民の生活を無視した茶番劇だのと火消しに必至だが、「同じ党で会派が別はありえない」と言っていたのに菅カラ自身がやっていたという日刊ゲンダイと読売の記事が出ている。
●「同じ党で別会派」の先駆者は菅首相だった (日刊ゲンダイ2011/2/18)
≪「理解に苦しむ」と言ったアナタが一番の理解者
「まったく理解できない行動だ」――。民主党衆院議員の有志16人が会派離脱願を提出したことに、菅首相はこう語ったが、これこそ“方便”だ。菅本人が一番の理解者のはず。国会で党籍が同じ議員が異なる会派に所属していた先例があり、菅その人が当事者だからだ。
「1986年の総選挙後のことです。当時、菅首相が所属していた社会民主連合は4議席を獲得しましたが、反自民・非共産共闘の立場から、2人ずつ社会党会派と民社党会派に分かれて所属。その結果、民社党会派が共産党会派を上回り、院内ポストを共産党会派に渡すことを阻止したのです。当時、菅首相は江田五月法相と一緒に社会党会派に所属し、この変則形式は90年の総選挙まで4年間も続きました」(ベテラン議員秘書)
岡田幹事長は「離脱の届け出が成り立たないのは議員なら分かっている。パフォーマンスといわれても仕方がない」と16人を批判したが、国会法に制限はない。そもそも、党のトップが25年前に起こした行動を、どう捉えるのか。自らの過去を顧みず、「まったく理解できない」と語った菅の発言こそ、苦し紛れのパフォーマンスでしかない。≫
●社民連時代の菅首相、党籍残して別会派に参加(読売新聞2011年2月18日23時34分)
≪民主党の衆院議員16人が離党しないまま国会の会派離脱願を出したが、政党に所属する国会議員が党籍を維持しながら別の会派に移った例は過去にもある。
細川内閣が発足する直前の1993年7月には、当時社民連に所属した菅首相が、党籍を残したまま、日本新党と新党さきがけによる統一会派「さきがけ日本新党」に参加した。ただ、「極めてまれ」(衆院事務局)な事例だという。≫
なんだ、自分が86年と93年の2回もやってる、という呆れたもの。
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こうした緊迫した状況の中、既に見越して暗躍していた輩がいた。
民主党の幹部が、管総理の首と引換えに予算案の通過を公明党の幹部に打診した、という話である。
朝日が≪「首相退陣と引き換えに協力を」民主幹部、公明に打診≫と題して次のように伝えている。
≪この民主党幹部は今週に入り、公明党幹部と会談し、菅内閣がめざす新年度予算案と関連法案の年度内成立を要請した。「首相のクビを代えてもいい。何とかならないか」と働きかけたという。さらに子ども手当法案を大幅修正する用意があることも伝えた。≫(朝日新聞2011年2月18日15時2分)
ちょうど昨日のエントリーで引用している産経の記事に、≪仙谷由人代表代行は15日午後、活路を求めて国会内で公明党の漆原良夫国対委員長と会った。≫と書かれていて、子ども手当について次のような会話が紹介されていた。
仙谷氏「子ども手当法案に賛成できないか」 漆原氏「政局法案だからダメ! 駄目ということを前提に作戦を立てなければ駄目だな」(産経)と書かれている。
以上から、「首相のクビを代えてもいい。何とかならないか」と公明党幹部に働きかけたのは、100%仙谷由人であり、公明党幹部は漆原良夫ということになる。
その仙谷代表代行は、最近、「ポスト菅は野田佳彦財務相だ」と吹聴しているという。産経がその理由として次の二つを紹介している。
1.「次の政権は衆院を解散するだけの選挙管理内閣になる。仙谷氏は、子飼いの前原氏や枝野幸男官房長官を使うのはもったいないので温存しようとしている」
2・「野田氏の名前を先に出すことで、野田氏を潰す意図だ」
●≪仙谷氏暗躍、ポスト菅に野田財務相浮上、強まる退陣論≫(産経新聞2011.2.19 01:00)
その仙谷の動きに呼応して伝書鳩になっているのが安住国対委員長だと思われる。
自民党の逢沢一郎国対委員長が、菅首相退陣と引き換え案について、後ほど否定するが一度は次のように答えている。
≪「そういう打診を聞いているか」との質問に、「何回かそういった趣旨の意向が直接、間接に伝えられている。(打診したのは)民主党の安住淳国対委員長だ」と述べた。≫(時事通信2011/02/18-18:10)
社民党との協力関係も絶たれ、自党の中でも追い込まれている状況下でカンカラ首相がナベツネと会談したと報じられている。
≪菅直人首相は18日、都内で読売新聞社の渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長と約15分、会談した≫(共同通信2011/02/18 21:25)
いよいよ自民党との連立に最後の延命の期待をつなぐのか?
いくら与党に戻り権力を握りたいと望んでいても、こんな沈みゆく泥船に乗るような物好きはいくらなんでもいないだろう。
当の本人は会見での様子が気がかりだ。
総理は自身が退陣することで国民のための予算案、関連法案が成立するとなれば、そういった選択肢もあるのか、と聞かれ、
「・・・そういう古い政治に戻る気はさらさらありません」
と答えて、その後の質問に対して笑ってしまうほど、全て同じ下記のフレーズで答えている。
「国民にとって、何が一番重要か、必要か、それを考えて行動します」(朝日新聞2011年2月18日)
かなり追いつめられて、何時にもまして目が泳ぎ、思考が定まらず、表現もワンパターンになっている。
議員は解散を嫌がっているので、それを意識させようとしているのはわかるが、国民のことを考えるなら、総辞職が筋だろう。
民主党幹部にも見放されつつあるスッカラ菅総理だが、頼もしい強力な味方がまだいるようだ。
朝日新聞の社説を読むと、空き菅総理と同じ悲壮感が漂っていて、自らについては省みることは一切なく、相手のことばかり誹謗中傷しながら、下り坂を転げ落ちていく光景が目に映るような文章である。
別に読むこともないが、菅直人と一緒に沈んでもらいたいので、記しておくことにした。
≪小沢氏の処分を早く決め、マニフェストの見直しや社会保障と税の一体改革も決然として進めなければならない。もはや「党分裂」を恐れて迷い、ためらっている段階ではない。
社民党の協力を得て、予算関連法案を衆院の再可決で成立させる道は事実上閉ざされた。極めて困難な道のりではあるが、野党第1党である自民党、そして公明党との政策協議に本気で向き合うしかない。そのためにマニフェストの見直しを一部先行させ、大胆な予算修正もためらうべきではない。≫
●小沢氏系造反―異様な行動に理はない(朝日新聞:社説 2011年2月19日付)
まあ、ここまでよく書くなあと呆れるばかりである。
朝日新聞だけとは限らず記者クラブメディアは押しなべてそうだが、あくまでも菅政権に肩入れし、事ここに至るも、未だこのような記事、しかも社説で書くという朝日のその神経が、全く理解不能である。
まあ、その意図するところの背景などはいろいろ挙げられるものはあるが、官僚機構、特に財務省と財界にベッタリというところだろう。
一緒に泥船に乗って沈んでもらいましょう。
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今後の政局については、まさに一寸先は闇で何が起こるかわからない。
まともな総理ならば総辞職ということだろうが、ほとんど病的なスッカラ菅さんならば、最後まで汲々と誰かにしがみつき、あの手この手搦め手を駆使して何をしでかしてくるかわからない怖さがある。
来週は、かなり濃密な一週間となるはずだ。
第二波、第三波が次々と押し寄せてくる。
その中でも注目は原口一博前総務相である。
「菅政権は打倒せねばならない!」というタイトルのインタビュー記事がもうすぐ発売される『月刊日本』平成23年3月号に載っているそうだ。
その辺を夕刊フジが報じている。
●民主分裂確定!原口“倒閣宣言”「赤い増税内閣を解体せよ」(ZAKZAK:夕刊フジ 2011.2.18 21:00)
原口氏が語っていることは、その全てが頷けるものだ。
≪現在の菅政権は『赤い増税内閣』だ。浅間山荘事件と見紛うほどの内ゲバを繰り返し、目障りな人間を追い落とす≫
と現政権を表現している。まったくもって、このとおりのことを菅執行部は行なってきた。
委員会や常任幹事会などを「小沢切り」にシフトさせ、強引な政権運営とその陰険な醜態を臆面も無く、かなり露骨に国民の前に晒してきた。
そんな「赤い幹部達」に対して尤もな批判をしているようだ。
・昨年のAPECで、手元のメモを見ながら中国の胡錦濤国家主席と会談したカンカラ総理については、
→「官僚の書いた作文をそのまま読み上げているようでは、世界のリーダーとして真っ当な外交交渉が行えるはずもない」。
・改造内閣の目玉として与謝野馨経済財政相を入閣させたことにも、
→「自民党政権時代に国民からNOを突き付けられた政治家さえも閣僚に起用するのは、理解に苦しむ」と切り捨てた。
・鳩山由紀夫内閣時代に外相だった岡田克也幹事長に対し、
→「足を引っぱっていた要素がなかったと言い切れるだろうか」。
・藤井裕久元財務相と野田佳彦財務相に対して、
→「207兆円の国の総予算を徹底的に洗い出し、17兆円にのぼる新規の財源を生み出すと言っていた。しかし、事業仕分けは財務省主導の下に行われ、特別会計の欺瞞を暴くことができていない」と批判した。
・事業仕分けについて、
→財務省主導の下に行われ、特別会計の欺瞞を暴くことができていない。現在では、既得権益という無駄を削るのではなく、マニフェストの実現を削るという結果に陥ってしまっている。
・また小沢さんを巡る一連の事件について
→内閣は、旧態依然とした法務官僚の「暴走」を抑えることができたのか。小沢一郎議員を巡る一連の事件の背景は何か。私はあの事件は冤罪だと考えている。
原口氏は「日本維新の会」「日本維新連合(仮称)」の「維新特派員」を募集するとしてツイートで呼びかけている。
≪kharaguchi人間の安全保障、平和創造国家、教育と人権の尊重、地域主権改革、ICT維新、緑の分権改革、新しい公共。この7つの理念を実現し民主主義を育むために、「日本維新連合(仮称)」という新しい政策議員集団を立ち上げます。
「日本維新の会」準備を進める課程で、多くの国民に参加して頂き情報を共有したり発信しあったりするツールを考えています。そこでお願いです。地域主権改革など改革の動きや議論について紹介して頂く「維新特派員」を募集します。希望ツィートにフォローさせていただきます。#niishin
たくさんの皆様に維新特派員についての御協力のお話をいただいています。ありがとうございます。日本維新の会は、地域主権をすすめるための国民が主役の政治集団です。地域重視、政策重視、国政政党支持自由の原則を貫きます。≫
この「日本維新の会」は、大阪の橋下知事、名古屋の河村市長や大村知事などとの連携をして大きな可能性を秘めている。
早速リプライしたら、すぐにフォローしていただいた。
これから二週間の間は、「国民の生活第一派」VS「赤い仙谷一味派」のポスト菅における激しい主導権争いが展開されるだろう。
原口一博議員と16人の新会派、また平野貞夫氏には注視し、見守っていきたい。
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