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東京新聞が、「沖縄変換後の基地」と題して、当時の外交文書公開について記事にしています。
これについては、日米繊維交渉の経緯(各紙)や、VOA施設移転費肩代り負担問題(毎日)などがすでに報じられていますが、
東京新聞のこの記事は、日本官僚どもが戦後一貫していかに宗主国アメリカの植民地行政府における手先であるか、その実情をよく示しています。
なお、記事には小見出しが多く、どれがタイトルやらわからないのですが、その主なものは次のとおり。
↓
”抑止力信仰”連綿と → 「信仰」などではない。米よりの指令。
米の自由使用 外務省進言 → この「進言」がいちばんの問題。指令伝達、恫喝。
佐藤首相は即刻却下 → ほんとうに「却下」したのか、おおいに疑問。
(引用開始: 2011年2月19日(土)東京新聞朝刊4面)
沖縄返還や日米繊維交渉などに関する外交文書ファイル計606冊が18日、公開された。
・・・
沖縄返還をめぐる日米協議が始まった1967年夏、「信頼しうる抑止力」として沖縄の米軍基地機能を重視する外務省首脳部が、返還後も米軍による基地の自由使用を認める「腹」を固めるよう当時の佐藤首相に進言し、首相が「腹づもりは(自分が)決定することだ」と即刻却下していたことが分かった。
・・・
「米側との交渉にあたっては、基本的に核に関する事項は事前協議の対象とするよう極力努力するも、戦闘作戦行動については少なくとも極東情勢の好転までは事前協議の要なきこととするだけの腹づもりが必要」
67年8月9日付の三木武夫外相の公電によると、牛場信彦外務事務次官は前日行われた佐藤首相との沖縄返還をめぐる打ち合わせの席上、こう言明。ベトナム戦争中の米軍に配慮し、返還後の基地の自由使用容認論を主張した。しかし首相は「(事務方が)あらかじめ腹づもりをうんぬんする」必要はないとはねつけ・・・た。
(コメント)
ここまで読んだだけでも、ふざけるなという感じです。
税金で食っている小役人が、選挙を経たわが国国会、その信任を得たわが国首相に向かって「腹づもり」を説く。
米側(本国政府)の指令なのか、自らの利益保全のためそれに迎合する植民地官僚の面目躍如というところです。
もっとも、かたちのうえでは一応「指示、指令」ではなく、米側の「示唆」を受け官僚が自ら「進言」したことにはなっています。
↓
(引用つづき)
3週間前の7月18日、東郷文彦・外務省北米局長はジョンソン駐日米大使から、こう伝達されている。
「核を撤去せよと言われるなら撤去するだろう。(その結果)抑止力は減殺されることになる。(どの程度まで自由使用を認めるかも)日本側の問題。返還の暁、沖縄の抑止力を維持させようとすれば、日本側において相当な政治的負担を引き受けることになる。」
同盟の盟主に抑止力堅持を求めるなら、それなりの覚悟を決めるべきだとの米側メッセージを受け取った東郷氏は即座に対米協議に向けた対処方針を作成。同月25日付の方針草案には「沖縄自体の防衛に必要な短距離ミサイル用の核弾頭」を事前協議の例外扱いにする選択肢を明記した。
また東郷氏は沖縄への核艦船寄港を容認する方向性も明示。「核の傘」の呪縛から核密約を受け入れた”抑止力信仰”の思考様式がここでも繰り返された。
(コメント)
東京新聞の最後の一文(「核の傘」の呪縛から・・・以降)は残念ながら不要でしょう。「呪縛」でも「信仰」でもなく、東郷、牛場らが、自らすすんで本国の意を呈し積極的に行動していることは明らかですから。
佐藤首相がこれをほんとうに「即刻却下」した/できたのならまだしもよかったのですが、残念ながらその結果はいま沖縄の現状にあらわれて誰もが知るところです。
なお、鳩山前首相の今回の発言も、まさに同じ問題をついています。
↓
「本当は私と一緒に移設問題を考えるべき防衛省、外務省が、実は米国との間のベース(県内移設)を大事にしたかった。官邸に両省の幹部2人ずつを呼んで、このメンバーで戦っていくから情報の機密性を大事にしようと言った翌日に、そのことが新聞記事になった。極めて切ない思いになった。誰を信じて議論を進めればいいんだと」
「防衛省も外務省も沖縄の米軍基地に対する存在の当然視があり、数十年の彼らの発想の中で、かなり凝り固まっている。動かそうとしたが、元に舞い戻ってしまう」
(琉球新報 2011年2月13日 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-173440-storytopic-53.html)
ああ、植民地行政庁の小役人どもよ、さらにそれに迎合、利欲保全に走る売国奴、スパイ、菅、北沢・・・たちよ。(怒りに駆られるあまり、投稿表題にしてしまいました。)
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