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“権力維持の政治”はすでに見抜かれている! 菅首相が噛みしめるべき「就活生からの鋭い指摘」(田中秀征 政権ウォッチ|ダイヤモンド・オンライン)
http://diamond.jp/articles/-/11171
「民主党には理念も具体像もない」
就活中の学生たちが抱いた率直な気持ち
私の大学の学生たちに、「民主党政権の問題点」をテーマにレポートを提出させた。すると、思わず赤線を引いてしまったほど鋭い指摘をしたものが十数枚もあった。
就職氷河期と言われる中で就活に明け暮れている学生の指摘は特に厳しいものがあった。
「就職活動では企業を見るポイントが企業理念、会社の方針だが、今の民主党は日本をどのようにしたいという具体像は見えず、権力維持のための政治に見えるから、ついて行く気が全くしなくなる」
こんな指摘が多いからか、菅直人首相は今回の施政方針演説で、これでもかとばかり“理念”を並べたてた。しかし、理念を語ることと、それを感じさせることとは別のこと。
他のレポートにもこんなものがあった。
「最大の問題は、菅首相が何のために首相になったのか全く見えてこないことです。言葉だけでは私はもう信じようとは思いません」
さらに、大半とも言える学生が同趣旨のことを書いている。
「首相が自分のことばかり考えていた結果が人々の信頼を失うことになってしまったのだろう」
「正直な話、頼りがいがなく自分の利益のためにだけしか行動しないような総理にしか見えない」
「自分が弱い人間だと思われたくない、意地でも続けたい、と心の声が聞こえてくるようで本当に国民の声に耳を傾けているとは思えません」
これ以上の厳しい意見は公表することをためらってしまう。
「菅さんが店長なら、すぐ辞めるだろう」
学生たちは首相の本質を見抜いている
就活中の学生のレポートにも次のようなものもあった。
「経営者の本気度や行動力を見て、はじめて『ここで働こう』という想いが生まれてくる」、菅首相にはそれが到底感じられないという。
アルバイトを思い浮かべて書いた学生もいる。
「菅さんがお店の店長だとしたら、アルバイトはすぐ辞めるだろうし、お客さんからはクレームの嵐だろう」
もちろん、それぞれが、尖閣、予算、政治主導などの具体的問題を例示して論じている。
私もびっくりするのだから、菅首相はもっとそうだろう。すべてを見抜かれていると言ってもよい。少なくとも、学生たちは政界やメディアよりももっと政権の本質を見抜いているように思う。
「強いリーダーシップという言葉はよく耳にするが、そのフレーズを発する人物に限って全くと言っていいほどリーダーシップに欠けていることが多い気がしてならない」
特徴的なことは、政権交代に期待した学生、また菅政権の出現に期待した学生ほど厳しい意見になっていること。私と同じようなものだからよく理解できる。
「疎い」発言より問題なのは、
強い不信感を生んだ“言い訳”の方だ
今回の日本国債の格付け引き下げに対する菅首相の対応にも“菅らしさ”が出てしまった。
それは「そういうことに疎い」という首相の発言より、その後の言い訳がより強い不信感を生んでしまったという点だ。
首相も周辺も「情報が入っていなかった」とか、「実は疎くない」と弁明に躍起になっているが、そうすればそうするほど支持率が下がることに気がつかないのだろうか。
首相が「重要な問題だから事実を確認してコメントします」と言えばそれで済んだはず。「疎い」と言った後なら、「専門家よりも疎いですよ」と笑って受け流してもよかった。そもそも今回の発言は失言には違いないが、天地を揺るがすような重大失言ではない。
菅首相はここで前述の「首相が自分のことばかり考えていた結果が人々の信頼を失うことになってしまった」という指摘を噛みしめるべきだろう。これをしっかり自覚して反省しなければ、今後も同じような失言や失敗が続くだけだ。その失敗の被害は首相自身ではなく国民にもたらされるのだからたまらない。
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