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小沢・民主元代表:処分問題 党員資格停止へ 離反恐れ、処分軽く
毎日新聞 2011年2月15日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110215ddm002010052000c.html
<検証>
強制起訴された小沢一郎元代表について民主党が14日、役員会で党員資格停止とする提案を決定したことで処分問題は正式な党内手続きに入った。小沢元代表に近い議員らは14日も処分反対の申し入れをするなど、反発を強めている。役員会では菅直人首相(党代表)が一部の反対論を押し切ったが、処分内容は過去の例に比べれば軽く、内閣支持率が低迷する菅内閣の足元の弱さも反映している。【葛西大博】
◇予算成立を優先
首相は1月4日の年頭会見で小沢元代表の「出処進退」に言及し、今月10日の会談では小沢元代表に直接、離党を求めた。それが党の処分の中では最も軽い党員資格停止になったのは、11年度予算関連法案を衆院で再可決できる3分の2以上の議席を確保するために、小沢系議員の反発を可能な限り抑える必要があったからだ。
岡田克也幹事長は役員会で「検察による起訴ではない」と説明。資格停止期間を例外として「判決確定」までとして「重さ」を強調したが、執行部側の役員は「検察による起訴も検察審査会による強制起訴も同じだ。党員資格停止処分は軽い」と不快感を示した。
一方、小沢元代表側は処分を強くけん制していた。役員会を控えた14日午前、小沢元代表は東京都内であった自らが主催する「小沢一郎政治塾」の講演で「全会一致が日本社会の考え方だ」と述べ、処分手続きを進める執行部をけん制。小沢元代表を支持する一新会の会合でも「一致結束して頑張っていこう」と引き締めた。
また小沢元代表を支持する新人衆院議員で作る「北辰会」の約20人は役員会前に岡田氏と会い、処分に反対する意見を伝えた。川内博史衆院議員ら小沢元代表に近い議員約30人も岡田氏に同様の申し入れをし、執行部側に圧力をかけた。
このため、処分提起を決定した役員会直後から反発が強まった。国会内に小沢元代表の側近議員約10人が集まり対応を協議。出席者によると「これだけ強行してくるなら首相は解散を覚悟しているのではないか。3分の2以上での採決で(民主党から)造反する議員が出る」と執行部批判の声があがった。
小沢元代表に近い社民党幹部も「3分の2はギリギリだ。社民党がもし賛成しても、小沢系議員が反対や欠席すれば首相はピエロになる」と語った。小沢元代表は党内に足場を残したことを支えに、執行部へのけん制を続けて、可能な限り影響力を保つ戦略だ。
党規約では常任幹事会で処分を決定する際、倫理委員会に意見を聞く必要があり、倫理委員会は、関係者からの意見聴取などを行える。一方、処分を受けた議員は処分通知後1週間以内に常任幹事会に不服を申し立てることができる。
倫理委員会は非小沢系の渡部恒三元衆院副議長が委員長。同委幹部は14日、毎日新聞の取材に「時間をかけるべきではない」として、小沢元代表からの聴取は行わない考えを示した。一方、小沢元代表は処分は不要との考えを示している。執行部側を揺さぶるためにも小沢元代表が不服を申し立てる可能性もあり、神経戦は続いている。
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■議員の逮捕・起訴に伴う民主党の主な処分
議員 処分 理由
00年 9月 山本譲司 除籍 秘書給与詐欺容疑
04年 3月 佐藤観樹 除籍 秘書給与詐欺疑惑
05年 9月 小林憲司 除籍 覚せい剤取締法違反容疑
11月 西村真悟 除籍 弁護士法違反容疑
10年 2月 石川知裕 離党届受理 政治資金規正法違反で起訴
※議員はいずれも衆院議員。敬称略
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