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傀儡政治家の限界 2月14日、民主党役員会に望む岡田克也の顔つきは随分晴れやかだった。やっと小沢処分が実現する、そういった期待感にあふれた顔つきに見えた。 しかし、このまま小沢一郎氏への処分が確定した場合、どんな展開が岡田克也を待っているのだろうか?予算審議のことではない。傀儡政治家として、彼が次に取り組まなければいけない仕事は何になるだろうかという意味だ。 傀儡政治家の役目は1に利益、2に利益、34を置いて5に利益だ。しかし、今の日本の財政は、以前のように米国債を買うことが出来るほどの余裕はない。米軍への思いやり予算でさえ、多くの反対があり、そう簡単には決めれないのが現状だ。つまり、経済的な利益を公的に与えることが出来た時代ではなくなりつつあり、その代りのやり方が求められている。 アジア諸国への原発売り込みは明らかにアメリカの差し金だ。アジア諸国はヨーロッパの多くの国と違い地震の多発地域であり、原発はある意味時限爆弾として建設されることになる。特に、ベトナムの例は石油や天然ガスの資源大国であるロシアが一期工事をした後に日本がその続きを請け負ったものでどんな落とし穴があるか分かったものではない。アメリカのやり方は、日本にアジアでの原発建設をやらせて、そのご褒美にアメリカ国内での例えば鉄道建設を任せると言うものだろう。 アジアへの原発輸出は、ある意味企業の責任と逃げることが出来るが、国内問題はそうはいかない。民主党が衆議院の解散を限度いっぱい先延ばしをすると仮定して、次回の総選挙前に、財政破綻が表面化する可能性が高いのだ。 それを避けるための手立てはあまりない。ハイパーインフレにするか、高所得者への大幅な増税を行うか、または、消費税を大幅に上げるか、この三つしかないのだ。 新型インフルエンザなどによる高齢者人口の大幅減はありえない。高齢者人口は3000万人ほどになる。財政危機を脱するには1割とか2割の減少が必要でそのためには300万人とか600万人が亡くなることになる。これは、いかに強力なウィルスが感染したとしても無理だ。少なくとも近代的な医療体制ができている日本で数百万人規模で犠牲者を出すことはできないだろう。せいぜい犠牲者が出たとしても100万人ほどであり、年金負担は一人年額150万円として1兆5000億円ほどしか減少しない。もっとも、これだけ年金負担などが減少すればかなり財政破綻を先延ばしする効果はあるとは思う。ただ、一年だけ大流行して100万人高齢者人口が減っても、その後はまた増加するから、また新型ウィルスの大流行を作ることになり、無理の上にまた無理を重ねることになるので、こういったことは起こらないはずだ。もし、新型インフルエンザなどでの大量の死者がでたら、一昨年の豚インフルエンザや昨年の口蹄疫、今年の高病原性鳥インフルエンザなどでの行政側の対応のまずさを指摘する声が表面化して、時の政権は追い詰められていくだろう。高齢者は最も投票率が高いのだから。 ハイパーインフレにすれば、年金が目減りする。物価スライドでも一年遅れで年金は上がるから、二倍のインフレになれば年金は半額になる。これでは多くの高齢者が生活できない。 高額所得者への増税は、本来やるべきことだ。しかし、株の配当課税が未だに10%で優遇税制のままであることから分かるように、高額所得者への優遇税制はアメリカへの送金のための仕掛けだから、その是正をすることは傀儡政治家にとって、とても無理なことだ。 消費増税しか残らないが、これは明らかに社会の階層化を進めてしまう。つまり、社会の不安定化が進むわけで、一種のテロが頻発する社会になっていくはずだ。更に、消費税の大幅上げは少子高齢化の問題を何ら解決しないから、財政悪化は多少持ち直すだけで、その後も進むことになる。つまり、団塊世代が70歳を迎える2018年には確実に破たんすることになる。 つまり、出口がないのだ。では、実際にどうなるかと言ったら、もっとドラスティックな変化をさせるしかない。それは、戦争かも知れないし、原発震災かも知れないし、又は自衛隊によるクーデターなのかもしれない。どれにしろ、時の政権は、今までにない対策を求められ、それができずに、非難にさらされることになるだろう。 そして、どれであれ、そういった事態になったのちの日本は、どんな形であれ、利益を出すことが出来る状態ではないだろう。つまり、傀儡政治家の存在価値がないのだ。 *6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<346>>
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