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もう数え切れない!?菅また“ブーメラン投げ”
2011.02.12:夕刊フジ
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110212/plt1102121536000-n1.htm
菅直人首相(64)が「3月危機」を回避するため、予算関連法案を衆院の「3分の2」で再議決しようと画策し、政策的に距離がある社民党にすり寄っている。しかし、さすがは「ブーメラン投げの天才」と言われる菅首相。野党時代に「3分の2を使うには、衆院解散・総選挙が必要だ」と主張していた。
注目の発言は、菅首相が野党・民主党の代表代行だった2008年5月13日に披露された。福田康夫政権が、道路整備費の財源などの特例法改正案を再議決しようとした際、本会議場での反対討論でこう語ったのだ。
「まやかしの郵政改革を叫ぶ小泉政権のもとで行われた郵政解散で得た議席で再議決をするなど、もってのほかではないか。まずは、今のこの議場にいる衆院議員が、本当に国民の意思を代表しているかどうか、衆院を解散して信を問うのが筋ではないか!」
因果はめぐる。民主党は現在、ガソリン税の暫定税率廃止や高速道路無料化など、09年衆院選マニフェストを実行できないまま、マニフェストにない「消費税増税」を強行しようとしている。
このため野党各党は「詐欺フェスト」「マニフェスト詐欺」などとこきおろしているが、菅首相は過去の発言との整合性をどう取るのか。
ジャーナリストの若林亜紀氏は「菅首相の言葉を借りれば、ウソのマニフェストで得られた議席で3分の2を使うのはもってのほか。衆院を解散して信を問うのが筋だ。菅首相は、ご自分が投げたブーメランを、数え直してはどうか」と話す。
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