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「後援会なんて煩わしいだけ」という勘違い議員ばかり。[それみろ!小沢がいないと選挙に勝てない民主党]
2度の落選経験がある中間派の1年生衆院議員は「選挙は小沢さんのやり方しかない」と断言する。小沢流とは「1日50ヶ所の辻立ち」「演説より1対1のふれあい」といった“ドブ板”選挙だ。
ドブ板で強固な支持者を組織できれば、どんな逆風が吹いても、民主党に一票を投じてくれる。風に左右されない選挙ができる。だから強い。そういう意味だが、若い民主党議員はドブ板が嫌いだ。一昨年に大量当選した1年生のほとんどが、自前の後援会をつくっていない。
「小選挙区制は2大政党のAかBかを選ぶ選挙だから、大政党の名前があれば十分と思っているのです。枝野官房長官は『後援会なんてしがらみばかりで煩わしいだけ』と言っています。凌雲会(前原グループ)の若手は みんなその教えに従っている」(前出の中間派議員)
彼らは自分の選挙区で地方議員を増やすことも「煩わしい」と思っている。
地域に密着した優秀な地方議員をつくるには、人材を発掘し、育て、面倒を見なければなりません。しかし 民主党の国会議員はそれを煩わしく感じているだけでなく、『ヘタにいい人材を地方議員にしたら、自分の地位が脅かされる』というメンタリティーを持っている これでは地方選挙で勝てません 」(地方県連幹部)
後援会という名前が仰々しいならサポータークラブでもいい。
「とにかく『この人のためなら』としゃかりきに動く人が40人くらいはいないと選挙にならない」(ベテラン秘書)
大敗した愛知のダブル選挙で、岡田幹事長は投票1週間前に国会議員に電話作戦を指示したが、電話番号簿はハローページ(電話帳)を破いたものだった。 「普通は後援会名簿だろ」(自民党議員)と失笑を買ったものだ。
前出のベテラン秘書は嘆く。
「民主党の国会議員は『ダメだったら次の政党』というズルい考えの人ばかりで、党を育てる気がないんです。風に乗れるフレッシュな政党を渡り歩けばいいと思っている。地方議員なんていらないし、他人の選挙なんてどうでもいい、これでは民主党は強くなりません」
参院選惨敗の責任を誰もとらず、党内には上から下まで無責任体質が蔓延している。地方選惨敗は、結局は自分の選挙の苦戦につながる。しかし そうした想像力すらはたらかない議員ばかりなのである。(2/10 日刊ゲンダイ)
小沢氏が、何も闇雲に選挙を重視しているわけではなく、それにはそれなりのしっかりとした理由があることがよくわかる。選挙が「民主主義の基本」であるからこそ、それに対する姿勢で、政治家の真贋がはかられるのだ。
この記事は、オリジナル民主党の「政治姿勢」というものが、いかにいいかげんなものであるかということの一端を示している。
選挙を軽視するということは、有権者を軽視するということである。
有権者への軽視が、マニフェストという「有権者との約束」を平気で反故にするような行為を横行させる。
ドブ板や後援会組織の育成などを「古いから」と嫌い、スマートなポーズを装って、記者クラブメディアを味方につけ、「風」で勢力を得ようとする安易なヤカラに国政はまかせられない。
時間がないので、本日はここまで。
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