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09年のマニュフェストを読み直してみる いつまで菅政権とつき合っているのか
2011年02月12日 | 日記:世相を斬る あいば達也
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/57bcc59d1724d700941e983746bbbffa
外は雪混じりの寒さだ。こういう時は部屋でまったりグラスを傾けるのが平和である。
民主党が政権を取ってからと云うもの、あらゆる既得権益組織の度重なる圧力と云うか妨害を見るにつけ、つくづく日本って国は敗戦の後遺症を隠ぺいし、ガマの油のような似非軟膏を塗りたくってきたものだと痛感する。 なんだか、観るもの聞くものすべてがマヤカシだと思わざるを得ない出来事の連続だ。一つひとつの出来事を書き連ねる気力もない。
そこで久しぶりに、09年政権交代前の鳩山由紀夫の打ち出したマニュフェストを読んでみた。今読んでも、良いことが書いてある。実現するかどうか、定かではない課題もありそうだが、少なくとも小沢一郎と鳩山由紀夫は、このマニュフェストを実現しようと、国民に約束したのだ。
たまたま初めての与党政権の舵取りに鳩山は失敗した。原因はひと言でいえば「あらゆる既得権益組織」の壁に、あっさり撥ね退けられたと云う事だ。政権与党でありながら、「あらゆる既得権益組織」への挑戦者でもあったのだから、失敗も国民は大目にみる気はあったと思われる。
必死にこのマニュアル実現に立ち向かう民主党を見ることが出来ていたなら、幻滅を感じることはなかったと思われる。 その幻滅を加速させ、徹底させたのが鳩山と一緒にオリジナル民主を創った菅直人であることは、誰ひとり異論なく肯定するだろう。
鳩山を反面教師に擬えて菅直人が現在政権の舵取りをしているようだが、隷米で、官僚に阿り、世論の追い風を吹かせるマスメディアと密着した気持の悪い政治を行っている。最近では、マスメディアを味方につけてと云うよりも、朝日新聞などが描くシナリオに合わせて、ただ動いている操り人形の様相を呈している。今や民主党は朝日・読売政権と言っても過言ではなさそうだ。
クーデター政権を樹立するルーチンの初歩的作業が放送局の占拠、と云うルールは21世紀でも有効に生きていると云う事なのだと思う。力づくでメディアを制するか、法的に規制を掛けてしまうか、金銭で懐柔するか、その時なりの方法が重複的になされるのだろう。最近、小沢一郎のメディア操作法として、あらたなメディアを創り出すと云う方法が加えられたようだ。漸く、マスメディア対策が緒についたと見ることが出来る。
小沢のやる気は満々だ。昨日の記者会見では、幾分疲労した表情を見せていたが、小沢の心の中で菅直人への惜別の思いが去来したのではないかと思われる。現時点で、小沢一郎が党から何らかの処分を受けるかどうか判らないのだが、或る意味どうでも良いことかもしれない。問題は「国民の生活第一」の政治が実現出来る最も好ましい姿が出来上がれば良いのである。当分は見守る事にしよう。
以下に09年民主党マニュフェストを一部掲載しておく。全文思い出して読んでみたい方はテキスト版を読まれることをお薦めする。
http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2009/txt/manifesto2009.txt
≪ 暮らしのための政治を。
ひとつひとつの生命を大切にする。他人の幸せを自分の幸せと感じられる社会。それが、私の目指す友愛社会です。税金のムダづかいを徹底的になくし、国民生活の立て直しに使う。それが、民主党の政権交代です。
命を大事にすることも、ムダづかいをなくすことも、当たり前のことかもしれません。しかし、その「当たり前」が、壊れてしまっているのです。母子家庭で、修学旅行にも高校にも行けない子どもたちがいる。病気になっても、病院に行けないお年寄りがいる。全国で毎日、自らの命を絶つ方が100人以上もいる。この現実を放置して、コンクリートの建物には巨額の税金を注ぎ込む。一体、この国のどこに政治があるのでしょうか。
政治とは、政策や予算の優先順位を決めることです。私は、コンクリートではなく、人間を大事にする政治にしたい。官僚任せではなく、国民の皆さんの目線で考えていきたい。縦に結びつく利権社会ではなく、横につながり合う「きずな」の社会をつくりたい。すべての人が、互いに役に立ち、居場所を見出すことのできる社会をつくりたいのです。
民主党は、「国民の生活が第一。」と考えます。その新しい優先順位に基づいて、すべての予算を組み替え、子育て・教育、年金・医療、地域主権、雇用・経済に、税金を集中的に使います。生活の安定が希望を生み、意欲的になった心が、この国全体を押し上げていきます。国民を苦しめている古い仕組みを終わらせ、すべての人が生きがいと働きがいを持てる国を、あなたと民主党でつくり上げようではありませんか。
いよいよ、政権交代。民主党代表 鳩山由紀夫
鳩山政権の政権構想
5原則
原則1 官僚丸投げの政治から、政権党が責任を持つ政治家主導の政治へ。
原則2 政府と与党を使い分ける二元体制から、内閣の下の政策決定に一元化へ。
原則3 各省の縦割りの省益から、官邸主導の国益へ。
原則4 タテ型の利権社会から、ヨコ型の絆(きずな)の社会へ。
原則5 中央集権から、地域主権へ。
5策
第1策 政府に大臣、副大臣、政務官(以上、政務三役)、大臣補佐官などの国会議員約100人を配置し、政務三役を中心に政治主導で政策を立案、調整、決定する。
第2策 各大臣は、各省の長としての役割と同時に、内閣の一員としての役割を重視する。「閣僚委員会」の活用により、閣僚を先頭に政治家自ら困難な課題を調整する。事務次官会議は廃止し、意思決定は政治家が行う。
第3策 官邸機能を強化し、総理直属の「国家戦略局」を設置し、官民の優秀な人材を結集して、新時代の国家ビジョンを創り、政治主導で予算の骨格を策定する。
第4策 事務次官・局長などの幹部人事は、政治主導の下で業績の評価に基づく新たな幹部人事制度を確立する。政府の幹部職員の行動規範を定める。
第5策 天下り、渡りの斡旋を全面的に禁止する。国民的な観点から、行政全般を見直す「行政刷新会議」を設置し、全ての予算や制度の精査を行い、無駄や不正を排除する。官・民、中央・地方の役割分担の見直し、整理を行う。国家行政組織法を改正し、省庁編成を機動的に行える体制を構築する。
変わるのは、あなたの生活です。
民主党の5つの約束
1 ムダづかい 国の総予算207兆円を全面組み替え。 税金のムダづかいと天下りを根絶します。 議員の世襲と企業団体献金は禁止し、衆院定数を80削減します。
2 子育て・教育 中学卒業まで、1人当たり年31万2000円の「子ども手当」を支給します。 高校は実質無償化し、大学は奨学金を大幅に拡充します。
3 年金・医療 「年金通帳」で消えない年金。 年金制度を一元化し、月額7万円の最低保障年金を実現します。 後期高齢者医療制度は廃止し、医師の数を1.5倍にします。
4 地域主権 「地域主権」を確立し、第一歩として、地方の自主財源を大幅に増やします。 農業の戸別所得補償制度を創設。 高速道路の無料化、郵政事業の抜本見直しで地域を元気にします。
5 雇用・経済 中小企業の法人税率を11%に引き下げます。 月額10万円の手当つき職業訓練制度により、求職者を支援します。 地球温暖化対策を強力に推進し、新産業を育てます。 ≫(以上、09年民主党マニュフェスト抜粋)
PS:ムバラク大統領が辞任表明=エジプト革命、18日目で成立−軍最高評議会が全権掌握
【カイロ時事】エジプトのスレイマン副大統領は11日、ムバラク大統領(82)が辞任すると発表した。軍の最高評議会が全権を掌握するという。独裁政権が倒れたチュニジアに端を発したエジプトでの民主化革命は、大統領の辞任発表により、1月25日のデモ開始から18日目で実現、30年の独裁政権に終止符が打たれた。ただ、今回の政変はエジプトを含めた地域の不安定化につながる可能性がある。(2011/02/12-01:32)時事通信 http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011021200022
米大統領、声明発表へ
【ワシントン時事】米ホワイトハウスは11日、オバマ大統領がムバラク・エジプト大統領辞任を受け、同日午後1時半(日本時間12日午前3時半)に声明を発表すると明らかにした。(2011/02/12-01:40)時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2011021200032((2011/02/12-02:24更新)
漸く辞任した感がある。しかし、米国の影響下で起きた政変ではないのに、米国はまたまた懲りもせず、米国流民主主義の勝利だと訳のわからん内政干渉演説をするのだろう。エジプトを何がなんでも影響下に置きたいようだ。この事象も、我が国で起きている小沢陸山会問題も、同根である。
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