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2011.02.11 Fri
森ゆうこ議員 検察審査会の憲法違反、小沢氏審査会起訴の手続き無効を指摘
2月9日に行われた「検察審査会の疑惑を究明する市民と国会議員の会」内での、森ゆうこ議員のお話を文字化しました。
その前に、初めてこちらを読む方のために前説。
小沢一郎さんが検察の捜査を受けて結局何も証拠が出てこずに不起訴になりましたが、その後、ある市民団体によって検察審査会に申し立てがされ、そこで二回の起訴相当議決が下り、公判に入ろうとしています。
けれども、その検察審査会の開催事態に様々な問題があるようです。
きちんとした本来すべき手続きを経ないで、とにかく小沢さんを起訴したいがために、乱暴な手段で行われていたんじゃないかということ。これは小沢さんに限ったことではなく、もし検察から標的にされたら誰でもそうなってしまうということです。
本来、検察の不起訴に納得できなかった被害者や当事者が「検察はしっかり捜査したの?」と申し立てをする検察審査会が、ある人を起訴したいがために、むしろ検察が検察審査会の「二回の起訴議決で強制起訴」ということを悪用して、何も証拠が出なかった案件を強制的に起訴しようと利用してしまうなんて、たまったものではありません。
森議員や、一連の出来事がおかしいと思った一般の人たちが調べていく中、検察審査会の制度や法律自体に様々な不備があることや、検察・裁判所・検察審査会が事実上繋がっていて、三権分立が全く無視された状態で行われていることがわかってきたことも副産物です。
それでは、森議員のお話の文字おこしは、以下からお読みください。
(繰り返しの部分などは読みやすいように、適当に編集しています)
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皆さんのもとに資料は届いていますでしょうか。「検察審査会のナゾを解明せよ」ということで、ほんとにこれ膨大な資料がありまして、どこをご報告させていただいたらいいのか悩みましたけれども、まず、後ろの方の、私が「のり弁」とツイッター上でつぶやいております、これ、一番後ろの方ですね(当日の配布資料を見ながら)。
■検察審査員の11人の中身は入れ替わる。毎回同じ人ではない
これが、検察審査員、補欠の検察審査員、臨時に検察審査員の処分を行うものの選定(?最後少し聞き取れず)です。国民の皆さんはマスコミに騙されているんですが、審査員11人はずっと同じ人が出席するわけではありません。毎回毎回、欠席者がいます。小沢さんの起訴議決を行った検察審査会は、多いときで4人の、11人のうち4人の審査員が欠席をして、そのつど・・・ここに臨時の「臨」というスタンプが押してありますが、臨時の審査員が選定をされて補充員として選ばれるんですが、その方達が審査員となって、審査をする。ここがポイントです。
この、臨時選定員というふうに略称で呼ばせていただきますけども、後で、しっかりとご報告をさせていただきたいと思いますが、
■検察審査会は憲法違反、9月14日の検察審査会の起訴議決は無効
まず、結論から申し上げます。検察審査会は憲法違反である。そして、小沢一郎民主党元代表に対する9月14日の検察審査会の起訴議決、強制起訴に繋がる起訴議決は、手続き上、無効であります。本日は、これを皆様にご説明するために、私の調査した順に追ってご説明をさせていただきたいと思います。
■誰も責任をとらない制度・検察審査会
それでは2ページをご覧下さい。これはもう、この市民の会の皆様の集会に出席をされてる皆さんは、もう既にご存知かもしれませんが、改めて、検察審査会というのは一体どういう位置づけのものなのかということを図にしてみました。
ご案内のように、わが国は三権分立。つまり、律法・行政・司法。これは何のために存在するのか。国家権力、公権力の行使から基本的人権を守るための権力の分散。そのチェックアンドバランスを保っていく。そのことによって国民の基本的人権が守られる。そのために三権分立となっております。
元・参議院法制局の播磨弁護士が、近々学会に論文を提出することになっておりますけども、この検察審査会というのは、三権のどこにも属さない。誰も責任を負わない。憲法違反の組織である。ということになると思います。
■検察審査会以外の独立委員会の場合、責任の所在は明確
検察審査会、これは密室で決定する起訴というのは、強力な国家権力の行使でございますので、これを決める。しかし、誰も責任を負わない。まあ、独立委員会だから、検察審査会法第三条において、独立してその職務を行うことになっていますが、独立委員会だからしょうがないんじゃないの、そう思うかもしれません。
しかし、例えば行政委員会で、公正取引委員会というのがいわゆる会でございます。これは、昨年の11月26日の参議院予算委員会において当時の「仙谷法務大臣」に対して質問をいたしましたけれども、さっぱり答えられなかったときの質問のために使わせていただきましたが、公正取引委員会、これも独立して職務を行うという意味では、独立した行政委員会でございます。しかし、他にも行政委員会ございますが、全て、所轄が決まっています。
公正取引委員会は内閣総理大臣の所轄に属しますが、所轄というのはつまり、任命責任を負っているということです。また、国会同意審議(?)にかかるものですので、こういう、独立の行政委員会は、最後、何かあったらやはり内閣が責任を取ります。警察にしても、これは準司法といわれておりますが、やはり所轄は法務大臣です。責任の所在が明確です。
■検察審査会は一体どこに属しているのか・・・法律上の不備
では検察審査会はどこに属しているのか。裁判所に属しているんだろうと思われるかもしれませんが、違います。
たしかに、検察審査会の下にある事務局の職員は裁判所から出向しています。
裁判所の事務官というからどんなに優秀な人かと思ったら、11人の平均年齢を出すのに1人足し忘れて、10人足して11で割る、計算間違い。その次に「間違えました」と発表した。しかしそれも間違えて3回、11人の平均年齢を発表した、素晴らしく優秀な職員でいらっしゃいますけども(笑)その方達は、裁判所の事務官から出向しております。そして、予算は裁判所の管理。つまり、私が予算委員会で、検察審査会の質問をすれば、最高裁判所の担当者、判事の資格を持っている人たちがお答えになる。
私ね、こんなに最高裁と仲良くなるとは思ってなかったんですけども(笑)もう毎日最高裁の皆さんからおいで頂いて、やっぱり判事さんの資格持ってる方というのは言い訳が違いますよね。もう私達ではとても思いつかない、もううちの子どももああいう言い訳はしないなっていうような言い訳をたくさん仰って下さるんですが、それは順次・・これ言っていいのかどうかわからないような内容もありますが、この後、報告をさせていただきたいと思っております。
検察審査会は、その法律第一条におきまして「裁判所の所在地に置く」とあります。裁判所の中じゃないんですよ。裁判所の所在地です。いまは便宜的に裁判所の中に入っておりますけども、本当は裁判所の中にいちゃいけないんですよ。独立した機関です。裁判所のあるその所在地に置くというだけで、裁判所に入っているわけじゃないです。法律の不備なんです。どこも、裁判所が責任を負うという法律の規定にはなっておりません。全国に165の検察審査会がございますけども、どこもそういうことになっています。
これが、まず法律上の問題です。皆さんもご存知のように、憲法六十六条三項「内閣は行政権の行使について、国会に対し、連帯して責任を負う」とあります。この「連帯して責任を負う」これが全くないのが検察審査会です。
これは至急、大至急、法改正をしなければなりません。実は昨日、民主党の法務部会で、市民の司法制度の関わりを考えるワーキングチームが立ち上がりました。この中で、検察審査会の問題について整備をし、そして法改正に向けて検討を重ねていくということがスタートいたしました。また別途、私自身、参議院法制局に対し、私なりに問題点を整理した上で、議員立法が出来るように、既にオーダーをして、党の議論が少しでも進むように先生方とも力を合わせて頑張っていきたいと思っています。
■検察審査員平均年齢の発表が二転三転。不自然な平均年齢の発表
さて、今日は、私にしては学術的な報告なので、前半、ちょっとカタくなってしまったんですけども、後の話はですね、ほんとにマンガの世界ですよ。
(当日配布資料を出して)3ページをご覧下さい。東京第五審査会平均年齢の奇奇怪怪。これはもう皆さんよくご存知だと思います。さっき申し上げました、一人足し忘れ11人なのに10人分しか足さないで11で割って30.9歳。これを発表したのは、起訴議決を発表した10月4日。
そして、再度計算を致しました。とういことで、33.91歳、これも間違っていました。就任日から議決日に計算の基準を変更いたしました、34.55歳。これを発表したのが10月13日。つまり、11人の正しい平均年齢を発表するまでに9日もかかってるんです。しかも、これは1回目と全く同じ、先ほども有田先生からご報告がありましたように、確率論上、ほとんど0%。
まだまだございます。まあ、ほんとに若すぎるんですよね。有権者の平均年齢は50.2歳。ただ、検察審査会というのは、70歳以上の方は辞退出来るとか、いろんな条件がありますので、他の審査会・・・沖縄もこれよく調べないと・・・1ヶ月くらいで2回目をやってますから、これもさらに調査を進めますけれども、沖縄の平均年齢も若すぎますが、他の検察審査会の平均年齢は42.9歳。(今回、第五検察審査会が出した34.55歳と比べても)10歳近く若い。非常に不思議です。全く別の検察審査員が、小数点以下第二位まで同じなんてことは有り得ないんです。
だから皆さんの方から、「審査員は本当に無作為に選定されたのか」「審査員は本当に存在したのか」「審査会は本当に開催されたのか」つまり、幽霊審査会ではないか、このような疑問を頂きました。
■森ゆうこ議員「検察審査員選定くじ引きソフト」の存在を知る
そして、ここで、先ほどの米長さん、「小沢さんは敵か味方か」(※1)なんて、勇気ありますねえ。10月15日、テレビ中継の入った参議院予算委員会で、私は検察審査会の質問をしましたが、そのときは検察審査会について全くわからない状況での質問でした。その中で、米長さんが、くじ引きソフトというものについて詳しく質問をして下さり、その質問を聞いて、なんかおかしいねと。そんなにきちんとコンピュータソフトを使って計算するんだったら、電卓で計算しなくても、電卓で計算しなくても(強調!)、表計算で自動的に出てくるでしょう?
ということで、くじ引きソフトを調査することになったんです。人生においてこれほど濃密な時間を過ごすとは思いませんでした(笑)。ここから始まったんです。
(※1)米長晴信参院議員。民主議員総会において「幹事長の、党はばらばらでない、という認識は改めてもらいたい。地元で、内ゲバはやめろと言われる。参考までに私のところに政治とカネの問題なんとかしろという人は一人もいなかった。敵は誰かと思っているのか。小沢一郎元代表を敵だと思っているのか、味方と思っているのか。敵から味方を守るのが挙党一致の姿だ」と発言
■検察審査員選定くじ引きソフトをナマで見る
11月8日、さきほど世話人としてご紹介させていただきました先生方と一緒に、私の部屋でくじ引きソフトのデモンストレーションをやっていただきました。これも(最高裁側が)渋ったんですよ。これやるまでに3週間ぐらいかかりました。ほんとはオリジナルのデータでやりたかったんですが、ダミーデータとパソコンを持ち込んできて、保守点検業者と最高裁の担当者が来て、デモンストレーションをやってくれました。
まあ、大したことはないんですよ。ワンクリックすると「はい、クジができます」。説明は3分で終わりました。
そのときに、色々質問をしたんです。ソフトの保守点検業者ですからね。「最近、何かトラブルとか困ったことはありませんでしたか」と。そうしたら、「コンピュータが固まってしまって、普段は電話なんだけど、出向いて行って対応したら、1600年代の生年月日の人が名簿の中にあって、それをソフトが受け付けないということになってしまって非常に困りました」と。
1600年代の人・・・(ここで小沢遼子さんが「私より年上ね」と突っ込み)そうですね、小沢先生は若いですから(笑)1600年代生まれってことは江戸時代生まれですよ。おかしい。だって国会での説明はですね、全部なんかこう自動的に元々ある有権者名簿から、誰も手を触れずに機械的にくじ引きソフトを使って抽出して、それが送られてきて、それでくじ引きをするんだ、って言う答弁だったから。まさかそんなことがあるとは思いませんでしたので、私はすっかりこの調査にハマってしまいました(笑)
■検察審査員選定の実態
結局、すったもんだの上、回答があったんですが、要するに、全部機械的にやっていると思いきや、それは例えば、東京第一検察審査会ですと、港区、千代田区、各区に選挙管理委員会があるんですが、八丈島から・・・八丈町か、その小さい町とか、いくつかの選挙管理委員会から名簿が送られてくるので、くじ引きソフトの選挙管理委員会版を持っているところもあれば、昔の商店街のガラガラポンのような手動のもので審査員の候補者を送ってくるところもあり、とにかくいろんなところから集まって名簿が100人出来るわけです。
その中で、手入力でやるので、間違いが起きたということがわかりまして、パソコンソフトでやってるのは一体なんだろうということで、さらにナゾが深まって・・・これやっぱりねえ、男性と女性の関係もそうですけど、これやっぱりミステリアスなものほど惹かれますので、どんどんこれにハマっていって(笑)
逃げ回る裁判所職員を説き伏せて、ソフトのデータそのものを貰いまして、そのデータの借用書を書かされましてね・・・私はなんで皆さんの代表としてバッジをつけて国会に来てるのに、必要な情報を取るのに借用書を書かなくちゃいけないのかと理不尽だなと思いながら借用書を書いて、このくじ引きソフトのデータを頂いて、専門家からご協力を頂きました。
その結果、これ(くじ引きソフト)ね、作るのに6千万円かかったんです。6千万。それで、専門家に実験していただいたときに、これパソコンの、なんていうのかな、ソフトを作るときというのは行数で数えるんですね。(専門家によると、このソフトは)3万行くらいあって、だいたい700万円くらいでできるでしょうと。どんなにかかっても1400万円くらいでしょうという話でした。これが、保守点検費も含めて6千万円かかりましたと。
で、そのソフトを実験してみた結果、実験で証明を致しました。詳しいことは私のサイトでご覧下さい。PDF化されてすぐ出せますから。ぜひご活用ください。
簡単に言いますと三つ。
簡単に恣意的操作が出来て、当選させたい人以外は簡単に除外することが出来る。
各選挙管理委員会から10人とか15人とか少しずつ名簿が送られてきて、100人の名簿が出来上がります。そしてくじ引きソフトを使ってくじを引くときに、100人のうち・・・この方達は年令がアレなんで、コントロールしにくいので50歳以上はハネておこうと思えば簡単に削除できます。しかもその証拠は残りません。これは実験で証明を致しました。
■検察審査員選定くじ引きソフトは審査会法施行令九条違反
この「証拠が残らない」というのが、実は審査会法の施行令九条違反になります。
もともとの100人から誰を削除したのか証拠をちゃんと残しなさいというのは、施行令に書いてあります。もうこの時点で、もうこのソフトを使っている時点で施行令違反です。さらに驚くことに、自治体から名簿が送られてくるんですが、その名簿とは別に、全く別に候補者名簿を登録することも出来る。
だから、無作為に各選挙管理委員会からすこーしずつ選定したものが送られてきて、それをくじ引きでワンクリックで無作為に選んだと思いきや、もうなんでも出来るという、そういうソフトだと。しかも6千万円もかかる。こんなのに6千万もかかるんだったら、裁判所の前であみだくじやる方がずーっといいですよ。という結果でございました。
■「政治とカネ」ならぬ「最高裁とカネ」
しかも、まあ本当に最高裁も誰も調べないと思って、この候補者名簿管理システム・・・裁判所の管理システムもそうですよ、このほうが巨額ですからね。検察審査会の候補者管理システム、これ全部リークしてるんです。
これも開発に、なんていうのかな、まず開発管理支援業者の入札にはなぜか一社しか入っていない。それから、もういろんなシステム系を発注していって、その落札率が100%とか、99.9%とか、もうとにかく他の省庁では見られないような落札率です。
さらには、例えば最高裁のホームページ、これお帰りになったらぜひ見てください。あのホームページの維持費に一体いくらかかるのか。うちのホームページは、うちの秘書さんが一生懸命頑張ってくれて、秘書の仕事としてやってくれてますけども、最高裁のホームページの年間の管理料は、7千万円。管理料ですよ。立ち上げじゃないですよ。ちょっと今日は正確な数字を持ってきませんでしたけども、約7千万円かかっております。
そういうことで、議決と関係ないとこに行っちゃいましたけども、まあデタラメだということです。詳しくは森ゆうこ資料サイトへおこしください(笑)
■市民とも協力し、最高裁から資料を提出させる
10月15日に予算委員会で質問をし、数えてみればはや4ヶ月経ちました。ここまで来るのに4ヶ月かかってしまったんですけれど、最高裁から様々な資料を提出させることが出来ました。そして、インターネット、ツイッターを通し、或いは皆さんからメールを頂き、当初は予想しなかった、様々な資料を入手することが出来ました。
実は今日、会場に来てくださると言っていた、私のツイッターを追いかけている人だったらご存知ですが、@iponfanさん、この方が実は去年のうちに11月28日に既に、さきほど私が皆さんに見てくださいといった、のり弁っていうやつ、真っ黒黒のあの臨時選定録というものを入手していらっしゃったんです。今日は風邪を引いて来れないということで、速達で送ってくださいまして、(封筒を掲げながら)なんでこんなビリビリかというと、うちの事務所で間違って破いちゃって修復してきたんですが、お手紙もついてます。(束になっている資料をめくって見せながら)宣誓書とかですね、先ほどののり弁(臨時選定録)とか、たくさんの資料を入手して下さいました。
本当に市民の皆さんに助けられて私もここまで参りましたし、先ほどは、メールをいただいておりました石川さんから、独自に入手して下さった資料を活用させていただいて、今日の報告書を作りました。
■最高裁が検察審査会に通達?二つは独立しているはずなのに
まず、審査事件票。おそらく最後にマスコミとの関係を示しますけれども、おそらくですね、東京第五検察審査会は、小沢さんに対する議決の過程が明らかになるとは、たぶん誰も思ってなかったですね。で、審査事件票というものがありまして、それを出させました。
最初は、真っ黒。しかし色々と説得して、脅かしたりしてませんから(笑)、説得して、出させました。特に、二回目の起訴議決を行ったときの事件票は「ない」って言ってたんです。「最高裁の通達により(事件票は)作らないことになっている」そんなバカなことありますか。
しかもその最高裁の通達は、じゃあなんで最高裁が通達を出したのかと。だって、最初に皆さんにお見せしましたけれど(図を掲げながら)、検察審査会は独立してるんです。最高裁の命令なんて受けられないんですよ。なんで最高裁が検察審査会に通達を出せるんだと。
検察審査法に違反して、勝手に通達を出して、出してはいけない情報を最高裁に出させたのか。検察審査会法違反を、最高裁が犯したのではないか。そうでないというならば、自分達が出した通達で入手した情報は、私に開示しなければならない。最高裁は、検察審査会法違反を選ぶか、私に情報を出すのか、二つに一つ・・・説得ですよ(笑)
■資料からあらわになる数々の矛盾点
ということで、審査事件票、これも先ほど申し上げた資料サイトに載っています。その審査事件票、あるいは宣誓書、臨時選定録。そして、これは私の方で持ってるだけでホームページにはアップしておりませんが、支出負担行為支出決議書(?)つまり、これは(検察審査会の指定弁護士である)吉田弁護士に対して、日当・旅費が支払われております。この資料は既に最高裁から入手しております。この資料で、相当またわかりました。ただ、全部の日にちがわかったわけではありません。わかったことをまとめました。
まず、ご理解いただける前提条件として覚えておいて欲しいのは、審査員は4群に分けられている。それぞれ1群100人、2群100人、3群100人、4群100人というところから選ばれて、ろくでもないくじ引きソフトで選ばれております。で、1群は5人、50人が5人、任期は2月1日から7月31日となっています。
第一段階の起訴相当議決を出した審査会が、申し立ての趣旨・・・これは申立人の資格がわかりません。検察審査会に訴えることが出来るのは、事件の当事者、被害者、あるいは被害関係者、で、もう一人いるのはその事件の告発者、告発人。ほんとうに甲という人が告発者であり告発人であったのかもわかりませんが、なんか今回の検察審査会の議決は、国民がみんな被害者だと言っておりますので、私も被害者。でもそうすると、被害者である国民の一人である一般国民が検察審査員にはなれないので、これは非常に矛盾することになる。これは、申立人の資格をさらに詰めて行きたいと思います。
審査会の回数は8回でした。そのうち、審査補助員の弁護士さんの出頭回数は6回。1群の5人プラス5人、2群の6人プラス6人で11人。11人いないと検察審査会は成立しません。
■最高裁から提出された資料と、マスコミ報道との相違点
9月14日に起訴議決を出した第二段階の審査会ですが、これは全ての報道機関・・・今日は朝日新聞、読売さん、みんないらっしゃいます?いると思うんだけどな、マスコミフルオープンなんだけど、カメラが少ないよね。みんなビビッて来なかったのかもしれませんが、マスコミが報じていたことと全然違うわけなんです。
二回目の第二段階の審査会というのは、昨年(2010年)の7月13日に既に始まっていました。みなさん思い出していただきたいんです。マスコミは「なかなか審査補助員が決まらない、審査補助をする弁護士が決まらない、決まらないから審査会がスタートできない」と言っていたんですが、実は7月13日から既に始まっていた。これは1回目の起訴相当を出したときに、審査員だった弁護士に物凄く抗議があったというそれに対する配慮だったというようにも見えますが、ただし、マスコミがどうしてああいう全く違う情報を流したのかがわからない。
9月14日まで7回やりまして、議決書作成のために10月4日に集まった。7回プラス1回で計8回行った。審査補助員の出頭回数と同じ回であります。そして、東京地検の担当検事の出頭回数が1回。期日はわからない。そして審査員。どういう人たちがやったかというと、1群の7月31日で終わる任期の人、2群の人、8月からは2群プラス3人。半数が8月で入れ替わっている。これもマスコミが流していた情報と全く違う。「全部新しい人に入れ替わってスタートしたんだ」朝日新聞さんそう報じてたんですよ。
起訴議決を行った第二段階の審査会というのは、これはまだ完全に日付を特定できておりません。7月の開催が2回だというのはわかりました。7月13日からスタートしたということもわかりました。しかし、その後が何日なのかわかりませんが、1回目の起訴相当との議決を出した1群の人と、そして2群の人、そして8月になって8月4日に今度は3群の人が加わって2群と3群で合計3回やりました。これもマスコミの報道と違いますね。報道では「8月はお盆もあるので、隔週にしか集まれなかった」。でも一番集まっているのは8月なんです。
■検察官からの審査員への説明は、起訴議決を行った後に行われた可能性
で、9月の開催。これは二回です。9月14日と、もう1日。これがね、問題の核心なんです。9月14日の前であれば、ひょっとしたら、例の東京地検の担当の検事は検察審査会に出頭して説明したかもしれない。しかし9月14日の後にもう一回やった可能性もあるんです。議決の後に検察官が出頭した可能性がある。
もしそうだとしたら、起訴議決は無効です。
なぜなら、議決をする前に、必ず担当の検事を呼んで「なぜ、起訴できなかったか」という説明を聞かなければなりません。その上で・・・だって、そもそもですよ皆さん、検察審査会というのは、検察が本当に国民のために仕事をして悪いことをした人を起訴したかどうか、これをチェックするための機関なんです。小沢さんが悪いことをやったかどうか、これをチェックする機関じゃありません。検察がきちんと仕事をして起訴するべきものを起訴しなかった、けしからん、この事件は起訴相当である、これが検察審査会の仕事なんです。もうやってることがメチャクチャですよ。あべこべです。
■検察審査員経験者の声
ちょっと時間がなくてプリントアウトできなかったんですが、昨日どなたかからツイート頂いて、愛知の名古屋第一検察審査会の審査員を平成21年に半年間勤められた、イソップという会社の社長さんの奥さんがご自分の検察審査会の経験を語られているブログ(http://yoshi-tex.com/Turedurebana/Turedurebana110208.htm)をツイートで紹介していただきまして、見ました(プリントアウトしたものを持ってまーすと会場からの声)。そういうブログがあり、実名ですので、検察審査会の実態がわかります。
■検察審査会は22人(11人×2回)ではなく18人で行われた
まとめますと、この9月14日の起訴議決を行った第二段階の検察審査会というのは、7月に2回会議を行って、8月4日に半数が入れ替わって、そして入れ替わってたぶん4回目か5回目で議決した。ここら辺がちょっと曖昧ですみません。
議決を行った2群と3群の審査員と、審査補充員、計22名です。つまり、審査員は休むんですよ、しょっちゅう。その代わり補充員が当日くじで選ばれて臨時の審査員になるんですが、そうすると、5名プラス5名、6名プラス6名、計22名いるはずなんですが、一度も審査会に出席しなかった審査員が、各群に一人ずつ、補充員も各群とも一人ずつ、合計4名が一度も出席しなかった。つまり、22名じゃなくて18名でやったということですね。
■議決をした11人と議決に署名押印した11名は、同じ11人ではない
議決を行った9月14日は、審査員が2名欠席を致しました。議決作成日に署名押印した10月4日は、審査員3名が欠席を致しました。つまり、議決をした11人と議決に署名押印した11名は、同じ11人ではありません。これは、社会通念上も、もちろん法律上も、こんなことしたら議決は無効です。
■最高裁が臨時選定録の順番のごまかし。何か隠したいことがある?
ところが、ところがなんです。この2、3日の私のツイートを見てる方たちはご存知だと思うんですが、なぜそういうことがわかったかというと、臨時選定録、通称のり弁をもう一回見てください。(臨時選定録を見ながら)上の方の二人欠席、私達はこれが9月14日だと思っておりました、そしてその下の二枚目、これが10月4日の議決書の作成日だと思っておりました。
なぜか、@iponfanさんがまず11月18日に提出を受けたとき、まあ書類は開催日順に並んでくると思いますよね?バラバラにして持ってこないでしょ?@iponfanさんのサイトには、宣誓書と同時にですね、臨時選定録というのが合計8枚並んでおりまして、私のホームページにはまだアップしておりませんが、8枚並んでおりまして、その最後の2枚をいま(会場の配布資料に)おつけしたんですね。そうすると、違うでしょ?
そのことに気づいた私たちに気づいた最高裁からですね、私、最高裁に今日の報告のために再度確認したんです「臨時選定録の順番はこれでいいんですね」と。それが一昨日(2011/2/7)の13時45分。最近、最高裁とやり取りするときには時間を確認してるんですよ(笑)。相手と時間。そうしましたら審議官が「その通りだ」というふうにお返事をされました。
しかし夕方4時前、3時50分くらいに来た国会連絡室はですね、なんとなく曖昧なことを言うんで、ちゃんと確かめておいでって言って順番どおり(臨時選定録を)コピーしたものを持たせて「この通りだよね、再度確認するよ」って言って、夕方の3時・・・
(ここで後ろの幕がはがれる)なんか、私も持ってますね(会場から笑い)3時50分くらいに持たせたんですよ。こういう調子でやってるから大変なんだろうけどさ、最高裁の相手するのは。ペーパーで持たせたんですよ「この順番でいいんですね」と、最後の確認をしてもらうように頼みました。ところが、返事が来ない。私はその日は国対の懇親会で、ちょっと一杯やってましたすいません(笑)、夜の7時40分くらいに事務所からメールが入って「いま持ってきました」と。「番号を全部入れ替えてきました」と。
最後にペーパーで確認しろと言って持たせたのが4時くらいですから4時間ぐらい、最初に言ったときからすると5、6時間ぐらいかかってるんです。正しい順番に、この臨時選定録を並べるために、なんで4時間も5時間もかかるんですか。トランプ切るのに何分かかってるんですか。間違ってるんだったら1時間後でも2時間後でもすぐ持ってこれるでしょ。30分後でも持ってこれるでしょ。ファックス送ることだってできるでしょ。なぜ4時間も5時間もかかって私と、というよりも最初に市民の方に情報を開示した、そして持ってきた臨時選定録の順番を変えて持ってくるのになんで4時間もかかるんですか?
で、持ってきた順番が、もちろん、最後の人が同じ人に見えるような順番になっておりました。ですから、まあ新しい並べ替えも持ってきましたのでね、もうわかったと。まあ、私の勘違いかもしれないから。「あなたたちが持ってきた順番が正しいんでしょう。そうすると、もう、最後の2枚が議決した人、議決書作成日ですね?」と。「そうだ」と。もう9月14日と10月4日で日にちが特定されています。隠す必要ないじゃないですか?
■最高裁はなぜ資料を全て黒塗りにするの?
ですから、その黒塗りの臨時選定録の日付の部分を、これの日付がどこに書いてあるかわからないんですが(文字部分全て黒塗りのため、日付さえ見えない)、日付を開示してくれればね、どこかここの辺りにあるのかなあ、ぽちっとここだけ白くしてくれれば、もうわかるわけでしょう?私にもあーだこーだ言われなくてねえ、済むわけですから。昨日ペーパーでもうはっきりしているんだから。隠す必要はない。
従って、この日付の部分だけでいいから、個人情報が云々かんぬんって言うから、日付の部分だけをあけて持ってきて下さいといいました。と、最高裁にオーダーを出しましたが、残念ながら、夕方6時ぐらいに来て「情報開示に参りました」何を開示してくれるのかなあと思っていたら「最後の二枚目は9月14日と10月4日で間違いございません」(会場から失笑)「いやだから、黒塗りを外したやつくれる?」って言ったら「これが情報開示でございます」と。
私、けっこうストレスたまると家に帰って夜中にお笑い番組見るんですよね。えーっと、なんだっけな・・あの風船マンみたいなのがいて、あっ風船太郎が出てくるヤツですよ。(会場から番組名を教える声が)あらびき団!たまに見るんですけど、ストレスを解消できるんですが、もう最高裁とやり取りしてるとね、お笑い見る必要ないんですよね(笑)
■東京地検斉藤副部長が審査会に出頭したのは議決後の9月下旬
最後、まとめます。最初に結論申し上げます。起訴議決は無効であります。理由、起訴議決をするときにはあらかじめ検察官が出頭して説明を行わなければなりません。
しかし、東京地検特捜部担当の斉藤隆博副部長が、私の知っている、そして平野先生もよく知っている、ある人に「これから第五検察審査会に説明にいってくるんだよ」と語ったのは9月下旬でありました。このことは、他の人も知っています。今日ここにいるかもしれないなあ。そしてその10月4日に、9月14日に起訴議決は既に行われていると知ったときに、その人から私と平野先生の共通の知人のところに電話がかかってきて、おいおいおいおいと。本当かと。あのとき斉藤副部長が「ちょっと行ってくるよ」と言ったのは、確か9月の末だったよね。もし、これが本当だったら、先ほども申し上げましたように、起訴議決は無効であります。
私、最高裁に日当の支払い記録を出させに行ったことがあるんですが、これからは、検察に出頭記録を出させます。出頭記録をすぐに出せば、ねえ、こんな疑いせずにすむんですから、すぐに出していただきたいと思います。見てると思いますんで。
■最高裁と検察が疑惑を晴らすのは簡単。記録を開示すればいいだけ
次、検察審査会法は、議決した審査員と、議決に押印した審査員が同一でないことを想定しておりません。議決に参加してない審査員が署名押印した議決書は、まあ、法令上も、もちろん社会通念上も、明らかに無効であります。
最高裁が開示した臨時選定録の順序を変えて、9月14日と10月4日の出席者は同じであるとしております。最高裁の証明が正しいことを証明するのは簡単です。臨時選定録の日付のマスキングを外せばいいんです。2群5名と3群6名の11人が出席して初めて審査会は成立します。しかし、起訴議決に参加した審査員の宣誓書は2群5名分と3群6名分です。・・・あれ?宣誓書、これ最初に@iponfanさんに送ったときに、11名分ですよね、議決した、起訴議決でしたけど。その人の宣誓書しか送られてこなかったんですよ。さっきの黒塗りの最後のところにありますね、私のホームページの最後のところに行って頂ければわかりますが、
議決に参加した人11人の宣誓書、後から私が要求して出させたのが8人分の宣誓書。4名は一回も出てきませんでしたけど。そうすると、その2群の人の分が5枚、3群の人の分が6枚。まあ、定員と言ったら変なんですけど、一応、2群の人の審査員の数は6人、そして3群が5人、それぞれの順位が5人と6人というふうになってますので、ポイントは、2群の人が6人の、2群の人の6名分の宣誓書と3群の人の5名分の宣誓書がなければいけないんですが、逆転しております。
まあこれはですね、臨時に選定する検察審査員はそれぞれの属する群から選定しなければならないという、この検察審査会の審査員の選定の基本的な考え方に明らかに違反しますので、無効であります。
今言ったことを、本当に違うというのならですよ、証明するのは簡単です。小沢さんや石川さんのように、ないことをないと証明するのは悪魔の証明でできません。しかし、検察も最高裁も、自分達がきちんと記録を管理しているわけですから。その記録を開示して、一般の皆さんに開示できないというのなら、我々国会議員に開示するだけでもいいです。私だけでもいいです。私もこんなに騒がなくてすみます。情報を開示すれば、今のような疑惑は一辺で吹き飛ぶんです。なぜ開示しないんでしょうか。
しかも、審査員の名簿は、コールセンターをやっている・・・裁判員と一緒ですから。検察審査員の名簿をは委託を受けた民間業者が持っているんですよ。秘密じゃないんです。なぜ私たちに見せられないんですか?
■実態と報道されていたことは全く違った
ということで、まあ、検察審査会のナゾを解明せよということで始めた私の闘いでございましたが、ナゾはますます深まるばかり(笑)。最後は説明いたしませんけれども、さきほど途中で申し上げました、まあ、ここまで調べるとは思っていなかったんだろうね、検察審査会も最高裁も検察も。だから、朝日新聞さんいますか〜、読売新聞さんいらっしゃいますか〜(会場失笑)他の新聞、そしてNHK、民放各社、みなさんが報道していたことは、全然違うじゃないですか。全部秘密のはずなのに、あそこまでリアルな記事を書いて。しかも、書いたことと現実にわかったことが全く違うじゃないですか(会場から拍手、ガンバレーの声)。まあ、それはここに書いてありますので。
■もし私に何かあったらホウソウ関係者だと思って下さい
私に鉄槌を下すと、息巻いている検察官、法務官僚がいるそうでございます。でもおかしいですよね?だって私が調べてるのは検察審査会ですよ?(会場笑い)私が調べているのは検察審査会であって、まあ、検察のこともちょっとやってますけど。昨日、検察官適格審査会があったんです。今までにないことをやっておりますので、それはそれで相当・・・まあ邪魔なんだろうなとは思いますけれど(笑)
だから、私も亀井静香さんに倣ってですね、亀井静香さんもね、けっこう危ないんじゃないかなと思うんですけども、「オレがもしやられたとしたらCIAだ」とかって言ってるので(笑)、私もですね、もし私に何かあったらホウソウ関係者だと思って下さい。ホウソウっていうのは二種類ありますから、よろしくお願いします(会場から拍手と笑い)。どうもありがとうございました。
誰も責任を取らない。それを良いことに検察、最高裁が利用しているということなのかな。検察や裁判所とは別組織ということであるのに、実際は非常に近しいどころかほぼ一体。検察審査会経験者さんのブログを読むと、市民が主体的に結論を出すような状況ではなく、検察側に誘導されるままという感じですしね。
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