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本日、日本時間の6時前から、エジプトのムバラク大統領が国民に向かって演説した。その前にほとんどのメディアが辞任の表明をするのではないかと予想していた。
エジプトのムバラク大統領、10日夜辞任する可能性=米CIA長官(ロイター 2011年 02月11日01:44) ≪米中央情報局(CIA)のパネッタ長官は、エジプトのムバラク大統領が10日夜辞任する可能性が非常に高いと述べた。同長官は議会公聴会に出席し「ムバラク大統領が今夜辞任する可能性が非常に高い。これは、エジプトで秩序立った権力委譲が行われることに対し、大きな意味を持つ」と述べた。≫
国内からも≪シャフィク首相は10日、英BBCテレビに対し、ムバラク大統領が辞任する見通しだと語った≫(産経新聞 2011.2.11 01:09)≪与党・国民民主党(NDP)のバドラウイ幹事長(時事通信は事務局長)は10日、ムバラク大統領が権限をスレイマン副大統領に移譲すると語り、大統領が辞任する見通しであることを明らかにした≫
(朝日新聞 2011年2月11日1時38分)(時事通信 2011/02/11-01:37)
これでエジプトも落ち着くのかと思いきや、その演説では即時辞任を拒否して、副大統領のスレイマン氏に権限を移譲するということだ。これにカイロのタハリール広場に集まっていた数十万人の国民は一斉に反発して、アルジャジーラの生放送を見ていたが、心の底からの雄叫びのような怒りの叫びが聞こえた。
結局、辞任というのはガセネタで禅定はするが9月までは居座るというもので、特にアメリカから圧力としての“辞めろコール”を御用メディアが発信し続けていたようにも思える。オバマ大統領が明らかに内政干渉をし続けているが、この結果を受けてまたコメントを出している。≪「エジプトの国民には権限委譲があったと伝えられたが、現時点ではその委譲は、即時に実行され、有意義かつ十分なものか明確ではない」≫(ロイター2011年 02月 11日)
このアメリカの態度には、かなり違和感を感じる。人権と民主主義を錦の御旗にして、「我こそは正義」と剣を振りかざす。そうした建前とは裏腹にアメリカの利益のためならば、人権を無視し民主主義とはかけ離れた独裁政権をもバックアップし、言いなりにならない政権ならば、反政府活動を煽り創り上げて、武器弾薬を用意し傭兵も訓練させて、逆らう政権はたたき潰してきたのではなかったか。
マスコミ関係者がデモ隊から殴られたり逮捕されたが、欧米人で白人が主に狙われたということだ。(読売新聞)これだけ国民から「NO」を突きつけられながらも、9月まで辞めないと言い張っているのは、この難局だけ抜ければ、またいいようにマスコミを利用し、国民を騙してなんとかなるとでも思っているのではないか。権力を30年間も独占し、絶対者のごとき君臨し続けてきたら、国民の暮らしや生活などは振り向くこともなくなるのだろう。
昨日の「自由報道協会」による小沢さんの記者会見で、アフガニスタンとエジプトについて聞かれ次のように答えている。「両方に共通するのは、所得の格差と貧困の問題だろうと思います。ですからその意味でエジプトも長年の権力の中で一般の国民の生活を忘れた結果だと思う」
「国民の生活が第一。」の政治は、民主党執行部が無かった事にしよう、小沢さんのイメージが強いから使わないようにしよう、と企んでいるのではないか。民由合併での一番キモだった政策が破られようとしていると中塚一宏議員が憤慨している。
参照:「消費税方式の基礎年金」は民由合併のキモまた別の日には、「解散総選挙あり得べし」と言っている。
09年マニフェストも省みられず、増税とTPP、あとは粛清と弾圧に走り続けている菅政権は、野党時代から民主党を支え続けてこられた重鎮からも、とうとう見放された。元京セラ会長で、現在は日本航空会長の稲盛和夫氏が、現在の菅政権にほとほと呆れ果て、苦言を呈したというよりも、とうとう三行半を下した、ということだろう。
日本記者クラブで講演し、民主党政権について、「現在の体たらくをみると、こういうことで支援したつもりはなかったので、大変落胆をしている」と述べ、「これも民主主義の結果だろうと思っていて、色んなことが起きて再度新しい政治体制ができあがってくる」今後は、「1回目の政権交代可能な状態までは一生懸命、熱を入れてやったが、私も年だし、あとは静観してみていこうと思っている」と語り、距離を置く考えを示した。(読売)
また、「この後、新しい政治体制ができるのでしょうが、静観します」とも語っている。(毎日)具体的に不満な点や、「新しい政治体制」が何を意味するのかなどの説明はなかった、ということだ。これに対して、カンカラ総理は次のように答えている。
「真摯(しんし)に受け止めていきたいと思っている」
また枝野官房長官は、「期待や支援をいただいた皆さんに『期待してよかった』と思ってもらえるように努力しなければいけない」ということだ。(毎日)http://p.tl/Hnm1
この「体たらく」や「大変落胆をしている」という言葉の中には、節目節目で鳩山さんや小沢さん、菅さんを引きあわせながら、民由合併の陰の立役者としてその都度、大きな役割を果たして来た。稲盛氏をしてこの言葉を言わしめた最大の要因は、勝手に推測させていただくと、やはり菅執行部の小沢さんに対する態度であると思う。
稲盛氏は経営哲学などの著書を数多く上梓されているが、あまり縁がなく一つも読んだことがない。ただ、以前『日経ビジネス』を定期購読している期間中、ちょうど稲盛氏の連載があり、毎週なので読めない号もあったりしたが、その連載だけは読むようにしていた。そのタイトルが「敬天愛人 西郷南洲遺訓と我が経営」で西郷隆盛の「南州翁遺訓」(なんしゅうおういくん)を稲盛流に解説したものだ。
稲盛氏が創業した京セラの社是が、そもそも「敬天愛人」である。(参照)そこには
"敬天愛人" 常に公明正大
謙虚な心で 仕事にあたり
天を敬い 人を愛し
仕事を愛し 会社を愛し
国を愛する心 と書いてある。
小沢さんのウェブサイトにも次のように書いている。≪若い頃から歴史に興味があり、幕末から明治維新にかけての色々な書物を読んだが、なかでも維新の功労者、西郷隆盛の「敬天愛人」「至誠通天」という言葉が好きだ。「人を愛し、誠意を尽くす」というのは、政治はもちろん、人生において重要な部分だと思っている。≫(小沢一郎Website)
この二人の付き合いは長い。考え方も似ているように思う。こうした方の言葉もスッカラ菅には届かないのだろう。総理の座に汲々として一日でも長く座っていたい、ということしか頭にない、まったく理念も哲学もなくトップに立ってしまった、それだけでも日本の悲劇であり、稲盛氏とは真反対にあるようにも思う。
たぶん、「どうせ稲盛氏は親小沢だから」くらいで、軽く聞き流しているのだろうと思う。来週には、「党員資格の停止」を執行部は出すようだが、内心はビビっているのではないかな。国民の生活を無視したスッカラ菅とムバラク大統領がダブって見えるのはわたしだけか?
http://etc8.blog83.fc2.com/
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