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【金曜討論】
小沢元代表の進退 武村正義氏、勝谷誠彦氏
2011.2.11 07:38 :産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110211/stt11021107410003-n1.htm
民主党の小沢一郎元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、検察審査会の2度の起訴相当議決を受け、検察官役の指定弁護士が1月31日、小沢元代表を強制起訴した。小沢元代表は議員辞職や離党をせず政治活動を続ける意向だが、過去には起訴された国会議員の多くは辞職や離党に追い込まれており、民主党執行部の判断に注目が集まっている。小沢元代表の進退について、元官房長官の武村正義、コラムニストの勝谷誠彦の両氏に聞いた。(溝上健良)
◇
≪武村正義氏≫
■晩節汚さないよう辞職を
−−強制起訴について
「かつて一緒に仕事をした一人として、きれいさっぱり政界から引退することをお勧めしたい。起訴をきっかけに求心力は弱まるし、国民の多くも小沢さんを支持していない。こうした状況では動くほどに晩節を汚すことになる」
●政治活動の総括必要
−−過去には起訴されると離党・辞職した国会議員が多い
「刑事被告人の期間が1年は続くはずで、年齢から考えても再起の可能性はほとんどないと思う。国民が問うているのは起訴された収支報告書の問題だけでなく、40年にわたる小沢さんとカネとのかかわり全体についてではないか」
−−強制起訴前に、政治倫理審査会などの場で自身の問題を説明すべきだったのではないか
「何度でも出て説明すべきで、国会議員が国会で説明せずしてどうするのだろうか」
−−政界に残る意向だが
「もう政界ドラマの主役になることはない。見果てぬ夢を追い続けないほうがいいと思う。この20年ほどの小沢さんは政局と選挙がすべてで、政策も選挙のためなら何でもありだった。そろそろ小沢一郎という政治家がこれまで何をしてきたか、総括が必要だろう」
−−細川内閣時代には小沢元代表と仕事をされていた。評価は
「細川氏を首相に選んだという一点は評価するが、おかしなことも多かった。国民福祉税を持ち出したのは、政策意図としては正しかったが、やり方は強引だった。ただ今になって消費税増税に反対しているなど、政策上の矛盾はたくさん出てきている。かつての小沢さんには政策があったが、今はそれをかなぐり捨てて、選挙にプラスかマイナスかで動いているように見える」
●最低でも自民党並みに
−−民主党は小沢元代表の問題でエネルギーを使っているが、この状況をどう見るか
「公党の体をなしていない、未熟な政党に映る。秘書が3人逮捕された時点で小沢さんは離党すべきだったし、しないのであれば党として離党させるべきだった。小沢さんに命がけという人は行動を共にすればいいが、小沢グループの造反を恐れてケジメを先送りしているのは本末転倒だ。自民党ですら首相経験者ら大物をも処分してきた。民主党は最低でも自民党並みのことをすべきだ。国民もそれを注視していますよ」
−−民主党から政権交代の原動力だった小沢元代表が去る影響は
「仮に小沢さんと数十人が離党したとしても、かえって他党とスムーズに非小沢連立政権ができるだろう。きちんと離党勧告し、応じないなら除名すればいい。それよりも自ら引退されるのが本人にとって一番いい」
◇
≪勝谷誠彦氏≫
■冷静に裁判見守ればいい
−−強制起訴をどう思うか
「平均年齢三十何歳の匿名の審査員が決めるという検察審査会の仕組みにも問題はあると思うが、それは仕方ない。ただ、検察当局があれだけ捜査して立件できなかったものを強制起訴するのはおかしいと訴え、また冷静に裁判を見守ろうではないかと訴えるのがメディアの仕事ではないか。小沢さんは堂々と政治活動を続け、裁判で有罪となったらスパッと辞めればいいだけの話だ。メディアは“人民裁判”で推定有罪にしている。それに乗って民主党の極左勢力がリンチを仕掛けているという極めて異常な状況だ」
○無から有を生む内紛
−−起訴されると、離党、もしくは辞職した国会議員は多いが
「小沢さんは身ぎれいにやっており、無罪となる絶対の自信を持っている。民主党の内紛は、無から有を生んでいるものだ。政権交代の“エンジン”だった人を守らないとは、人間としてどうなのか。まだしも仲間をかばった自民党が懐かしい」
−−政治倫理審査会などの場で自身の問題を説明すべきだったのでは
「民主党執行部がかばって、でも野党の攻勢でかばい切れない、というのなら出ていたでしょう。でも小沢さんを抹殺しようと、身内が後ろから刺そうとしていた。そんな状況では出るわけがない」
−−辞職などはすべきでないと
「残るのは当然のこと。強制起訴の考え方そのものも疑問だし、2度も不起訴になって推定無罪の人を議員辞職させようとするなら、たたかれるべきは民主党執行部だ。今後は小沢さんを軸に、政界の組み替えが起きていくのではないか」
−−菅首相は年頭会見で、起訴後の離党・辞職を求めた
「離党の要求はともかく、議員辞職要求とは何事か。小沢さんを選んだのは岩手の有権者だ。三権分立はどうなっているのか。辞職要求は民主主義のルール逸脱だ」
−−離党の是非については
「衆院で3分の2確保がギリギリのときになぜ、追い出そうとするのか。小沢さんとともに数人でも離党したら民主党はおしまいだ。執行部が政権交代の功労者を野党と一緒になって売ろうとしているのは人の情としておかしい」
○民主執行部は危険だ
−−民主党は小沢元代表の問題でエネルギーを使っているが、この状況についてどう思うか
「本来やるべき大事なことができないから、目先のことに熱中して内ゲバをやっている。ああいう人たちが政権を担っていることは非常に危険だ。極左セクトと同じでちゃんとしたケンカの仕方を知らないから、北方領土をめぐって無駄な挑発をしたりするのだ」
◇
【プロフィル】武村正義
たけむら・まさよし 昭和9年、滋賀県生まれ。76歳。東大卒。自治省を経て46年、滋賀県八日市(現・東近江)市長に当選。滋賀県知事を3期務めた後、61年から衆院議員を4期務め、平成5年に新党さきがけを結党し代表。同年発足の細川内閣で官房長官、村山内閣では蔵相を務めた。
◇
【プロフィル】勝谷誠彦
かつや・まさひこ 昭和35年、兵庫県生まれ。50歳。早大卒。60年、文芸春秋に入社。「週刊文春」「マルコポーロ」などの編集者、記者を経て、平成8年退社。以後コラムニスト、写真家として各誌に連載を持ち、テレビ、ラジオ出演も多数。著書に「偽装国家」「坂の上のバカ」など。
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