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2011/2/9 21:42. Japan Real Time
民主党は、野党時代からの熱心な後援者を失うことになるかもしれない。
経営破綻した日本航空(JAL)の再建を請け負う稲盛和夫会長(79)は、優れた経営者として尊敬を集め、熱心な民主党支援者としても知られる。その稲盛氏が8日、民主党と距離を置く考えを口にした。
この日、日本記者クラブで行われた記者会見で稲盛氏は、民主党について「政権交代が可能な状態までは熱を入れて一生懸命やってきましたけれども、もう今後はわたしも年ですし、あとは静観していこうかと…」と語った。
京セラとKDDIの創業者である稲盛氏は、野党時代から民主党を支援してきた数少ない財界リーダーのひとりだ。財界の重鎮である稲盛氏が支援したことも追い風となり、民主党は2009年8月の総選挙で大勝し、政権交代を実現した。稲盛氏は早速、政府の行政刷新会議の民間議員に起用された。
稲盛氏は8日の会見で、民主党の現状について、「現在の体たらくに、こういうことで支援したつもりではなかったのにと大変落胆している」と語っている。
稲盛氏は簡単にさじを投げるような人物ではない。小沢一郎元代表の親しい友人として、稲盛氏は昨年7月の参院選での惨敗を受けて激化した主導権争いを収めようと、党幹部間の橋渡し役を務めた。日本のメディアによると、菅直人首相は、参院選の直後、小沢氏と和解するために、稲盛氏と会談する機会を設けたという。
昨年6月初め、鳩山前首相の退陣とともに小沢氏が幹事長辞任に追い込まれてから、菅首相は小沢氏を冷遇してきた。早々に小沢氏を切り捨てたことは、菅政権の運営に今でも影響を及ぼしている。
昨年9月の民主党代表選を前に、稲盛氏は再び菅氏と小沢氏の間で深まる亀裂を埋めようと心を砕いた。稲盛氏が、「連合」として知られる日本労働組合総連合会の会長とともに、鳩山氏と会談し、菅・小沢両氏の対立回避に尽力するよう求めたことも報じられた。
稲盛氏は小沢氏とつながりが強いことでも知られる。両氏の親交が始まったのは92年とされ、当初は顔見知り程度だったが、その後、稲盛氏の母親の葬儀に参列するため、小沢氏が鹿児島まで出向くほどの親しい間柄となった。小沢氏が自民党幹部を務めていた当時、日米間の通信市場交渉でも2人は協力している。
稲盛氏がいかに有能な人物であっても、一度に何件もの再建計画を抱えることは不可能だろう。
記者:Yoree Koh
英語原文はこちら>>
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2011/02/09/jal-chief-focus-on-day-job-not-dpj-row/
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