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“記者会見ごっこ”はもうお終いにしよう。税金で運用する政府会見インフラは全てのジャーナリストへ公平に開放を! (上杉隆)
http://www.asyura2.com/11/senkyo107/msg/150.html
投稿者 pochi 日時 2011 年 2 月 10 日 15:55:49: gS5.4Dk4S0rxA
 


週刊・上杉隆
【第161回】 2011年2月10日

“記者会見ごっこ”はもうお終いにしよう。
税金で運用する政府会見インフラは
全てのジャーナリストへ公平に開放を!



 ようやく日本でも世界標準の「記者会見」がスタートしようとしている。

 それは、「自由報道協会」、筆者が代表(暫定)を務める非営利組織、その任意団体(現在)の運営する「記者会見」のことである。

 こう書くと、読者の多くが「なんと独善的な」、「自画自賛に過ぎる」と思うに違いない。

 あるいはまた、「では、テレビや新聞で知るあの記者会見は、記者会見ではないのか」という疑問をもたれるかもしれない。

 それも当然だ。日本に生まれ、日本に育った者ならば、あの不思議な「記者会見」を本物の「記者会見」だと信じ込まされているからだ。


■ これまでの政府記者会見は“記者会見ごっこ”だった

 だが、実際のところ、これまで日本政府が開いてきたすべての記者会見は、記者会見のようであって記者会見ではない。それは記者会見ごっこにすぎない。

 日本では、記者クラブという世界に類をみない旧態依然とした組織(任意団体)は、政府の情報を一方的に独占し、新聞・テレビなどの一部のメディアだけが己の特権を守るため、排他的な運用をし続けてきた。

 日本で「記者会見」と呼んでいるそれは、実は、世界からみれば「記者会見」に当たらない。

 そう、みなさんがこの半世紀もの間、記者会見だと信じてきたのは、世界のジャーナリズムのルールでいえば、単なる「懇談」にすぎないのである。

 世界中で行なわれている標準的な政府の記者会見とは、報道に携わる者であるならば、誰もが同等のアクセス権を持って参加し、公平なルールに則って質疑応答を行うことのできる、自由な言論の“場”のことである。

 ところが、日本では、フリーランス、雑誌、業界紙、海外メディア、ネットなどのメディアが、同業者でもあるテレビ・新聞などの大手メディアと背後にいる官僚たちによって長年、排除され続けてきた。

 その排除は徹底している。懇談会(記者会見)への参加どころか、私たちの税金で建てられ、税金で運用されているはずの公的な官庁の建物にすら入れないのである。

 そうした官報複合体の妨害によって、国民は本当のことを知らされずに、偽の記者会見でもって洗脳されてきた――、それが、現代日本の現実である。


■ 基本的には誰であれ参加できるのが記者会見の「世界標準」

 ここに、自由報道協会の作成した比較表がある。



 この表は、日本の「懇談」(記者会見)が、世界標準の記者会見といかに乖離しているか、明確に説明している。

 たとえば、記者会見への参加資格だ。

 プロフェッショナル、ワーキングプレスであれば、基本的には誰であれ参加できるのが世界標準(FCCJ)の記者会見である。

 つまり、平等な取材機会を保障され、そこから鋭い質問ができるかどうか、あるいは良質な記事を書けるかどうか等の競争がスタートするのが、世界中で行われている標準的なスタイルである。

 それに引き換え、日本では、テレビ・新聞のメディアが、フリーやネットなどの同業者をスタートラインに立たせないどころか、競技場にすら入場させないというのが現状なのである。

 それで言論の自由を声高に叫んでいるのだからちゃんちゃらおかしい。

 海外の記者会見でも情報源へのアクセスについての差は当然にある。だが、それは競争の上での差であり、日本のようにアクセス権を認めないというルール上の差ではない。

 たとえば、インナーサークルを形成しているホワイトハウスの記者会見、自国記者からの質問を優先する各国の政府会見がそうであるように、恣意的でありながらも、記者会見に参加することはできるのだ。


■ 税金で運用されている会見場など“国民の財産”は公平に開かれるべき

 比較表にもあるように、全額国民の税金で運用されている「記者会見場」、「記者室」、「警備費」は、公平に国民に開かれるべきである。

 残念なことに発足したばかりの「自由報道協会」(準備会)も、本来、自由に使えるはずのそうした施設を一切使用できない。

 よって、記者会見ごとに会場を探し、決して安くない会場使用料を払い、多くのスタッフやボランティアを動員し、警察当局との打ち合わせなどを行い、当日の設営などもすべて自分たちで行なうことを余儀なくされている。

 その労力、出費、時間は相当のものだ。だから、せいぜい週に1度か2度位しか会見を開催することができない。

 だが、その間にも、世界の言論空間の基盤は激変し始めている。それはチュニジアやエジプトでみられる「情報通信革命」をみれば一目瞭然だ。

 情けないことに、日本の言論界は、記者クラブシステムのおかげで「二世代」手前で止まっている。

 自由な言論の場を構築し、早く時代に追いつくためにも、標準的な記者会見の設置が急務なのである。


http://diamond.jp/articles/-/11089
 

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コメント
 
01. 2011年2月10日 16:20:34: EZNrnFU2kE
日本の記者クラブは国民に事実を知らせないために日夜がんばってくれているのですね。
おまけに、国民からお金まで取っている。

マスコミは
国民みんなの
アイマスク


02. 2011年2月10日 17:19:10: 7WZekNACgc
記者クラブ所属諸君の既得権に最大限配慮しても、記者室使用料は徴収すべきである。
また現在の記者会見の名称は止め、政府連絡会あるいは省府報告会とするよう申し入れしてはどうか。これには有志議員諸氏の協力が必要かもしれない。
政府・官僚が自己責任でやることが明確なら、特定の記者もどきだけに限定するのも勝手である。
しかし、その公開性は別途問題提起しよう。

03. 2011年2月10日 18:50:40: xDmvlFSIKB
役所が記者クラブにこれだけ経済的便宜を図れるにであれば増税は必要ない。

04. 2011年2月10日 20:18:44: TMSrExEL7E
 裁判も、書面万能で検察・判事が談合密談に終始して、傍聴人には殆ど説明もなされない。格好だけの「公開」でごまかすな。司会者とは、国民の敵側の作戦執行者に成り下がっているのが、大部分である。

05. 2011年2月10日 21:38:31: 09MsdZcYT2
小沢叩きや沖縄叩きにうつつを抜かしているとそのうちに目の玉が飛び出るような賠償金を取られて給料ももらえなくなるよ。内部告発で逃げ場所でも作っておかないとその暁には世界から全人格を否定され記者生命も終わる。にっちもさっちもいかなくなる前に身の振り方を考えたほうがいいよジャーナリスト諸君。

06. 2011年2月10日 22:28:37: YDju6DfvTM
国民の税金を以下に公平に使うか、それが大切な事。
連坊議員は、事業性分けで、この現状(記者クラブのあり方)を
何とかしようと思っただろうか???

あんなモデル女では、とても無理かーーー


07. 2011年2月10日 23:55:05: EVBjcEvWgB

記者クラブの開放も、民主党の09衆院選での重大な約束の一つだったことを忘れてはいけない。

08. 2011年2月11日 00:34:01: mGbbAw9IDE
ともかく我が国の健全な議会制民主主義の定着の為には
記者クラブ解体、クロスオーナーシップ禁止の法制化、五大新聞社解体が急務である。

09. 2011年2月11日 09:55:03: U4Y9OQAWyI
日本にあるのは報道のようなものであって実際は自由な報道はない。

これは15年以上前にカレル・ヴァン・ウォルフレンが言っていたことであるが、今はそれがよくわかる。理解者が増えたことは心強い。


10. 2011年2月11日 14:12:13: 0nceXKMLyw
上杉さん、週刊ポスト、週刊朝日の記事は良かったです。
これからも本当の記事でB層を目覚めさせてください。

11. 2011年2月11日 14:39:36: nZVzFvsMfk
記者クラブですか、本当の事を知ってから、新聞記者など軽蔑しています。
田中龍作さんなんか個性的で、すきですね、がんばってください。

12. 2011年2月11日 15:00:09: m4DeACTjsY
小沢さんが大手マスコミを無視してインターネットの記者会見に出る理由はフリーランスの記者が自分に好意的な質問をしてくれるからだとの糞新聞のコメントがありました。

インターネットの記者会見といっても全てのマスコミに門戸を開いての会見であり
その場で何一つ質問できない洗脳記者共には負け犬の遠吠えみたいな記事を書くのが精一杯でしょう。


13. 2011年2月11日 16:46:42: nZVzFvsMfk
記者クラブの連中は、いつでも大した質問が出来ないい連中ですよ、それにくらべて岩上さんなど一流の肩書きがなくても一流の記者だとわかります。
記者クラブの記者は、何で劣化したのでしょうか。

14. 2011年2月11日 17:45:01: UmkeYkueEw
権力の番犬(記者クラブ)即時解体をアピールします。上杉さんの主張は当然で、民主主義とは程遠い日本の大手メデイア11社。による情報管理の既得権益(電波オークションなど」の即時剥奪も必要です。小澤さんに対していわれない(疑惑」をデツチあげて宣伝してきた責任も糾弾し、断罪すべきです。アメリカによる日本支配の情報工作と情報操作と世論操作などの反国家行為も止めさせるべきです。真実を報道しない大手11社メデイアは、日本には不要です。ネツトで「ウイキリークスのアサンジさんのような」真のjy−ナリストが雲が湧くごとく出現することで、既成の権力のポチメデイアを倒産に追い込みましょう。

15. 2011年2月11日 19:31:35: uLKD4oNjQo
この任意団体と言う仕組みが曲者なんです。

日本全国に有る、町内会も任意団体なんだけど
実態的に地域住民に対して強制力を持つ組織になっている。

町内会に参加しないと、ゴミ出し場にゴミを出せないとか
様々な嫌がらせが行われる、
市民税、県民税を払っている住民ならば
ゴミの収集を受ける権利が有るのだが

町内会に参加しないとゴミ収集も受けられない

記者クラブも任意団体だとは知らなかったが
町内会と似たような物ですね

町内会は住民へ参加を強制する仕組みだが
記者クラブは参加を拒否する組織

大マスコミ記者は記者クラブに参加出来るが(特権)
フリーや週刊誌記者は参加出来ない仕組み


16. 2011年2月11日 21:55:26: cZy3V4LNR6
民主代表選の折の橋本等記者クラブ担当者の小沢一郎に対する不遜な態度が想い出される。小沢さん覚悟してもらいますと言った、ふざけ野郎もいたね。誰に言っているんだ三下野郎と思ったほどだ

17. 2011年2月11日 23:10:32: pufQrOKRSg
そういえばいつのだったか、たかじん番組で、小沢が地上波テレビに出る事を渋るのはコメンテーターの鋭い質問を恐れているからだ、と例のごとくお茶らけなナレーションが、辛坊の画像とともに出て笑えた。辛坊の鋭い質問、辛坊の鋭い質問。なんのこった。辛抱、随分と竹中と懇意の様子、しょっちゅう自分の番組に出しているのだから、日本振興銀行の件についてインタビューを逃げ回っている平蔵に鋭い質問をする絶好のチャンスだろう。ま、そんなこと期待もせんがね。辛坊の鋭い質問、辛坊の鋭い質問。。。

18. 2011年2月12日 01:38:01: C5RLJ6xXuQ
記者の玉石混合は記者クラブを解体しても続くでしょう。
記者とて人間ですし生活がかかっているからこそ利権がからむと流されたり圧力掛けられてということもあります。

もっとも>15さんのおっしゃる町内会のような組織も隣組のような強制参加を強いて妨害も辞さない組織も解体した方がいいです。実態として強制力を持っているなら任意団体の看板を外すなり強制力の排除となればいいですが。


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