http://www.asyura2.com/11/senkyo107/msg/139.html
Tweet |
(回答先: 国会へ行こう!・Wikipedia(映画監督各位、「そうだ!小沢裁判へ行こう!」を制作したら映画賞総なめ間違いなしです) 投稿者 小沢内閣待望論 日時 2011 年 2 月 10 日 12:09:30)
http://toyozi.blog50.fc2.com/blog-entry-116.html
憂国のラスプーチン
2010.11.17/Wed/15:02:18
昼飯によく行く焼肉屋で「憂国のラスプーチン」という漫画を初めて読んだ。
原作者の佐藤優(作中では憂木)は、この漫画を通して、検察とは如何に狡猾で汚い組織であるかという事と、それの延長線上で、本当は自分も鈴木宗男(作中では都築)も無実なのだということを主張したいのだと、この一話を読んだだけで強く感じた。
(ちなみに現実の佐藤は2009年6月30日付で最高裁は上告を棄却し有罪が確定)
検察の不正で揺れる昨今、説得力がありそうな話ではある。
今号の内容としては、北方領土を返還させる手段として採った方策が、検察により私利目的に捻じ曲げられていく過程を描く話であったのだが・・・
当時のロシアは、とても島北方四島を保護する余裕が無く、島民は貧困に喘いでいた。
日本としては、これに耐えかねて島民が出て行ってくれる事を期待していたが、島民は余りの貧しさに出て行くことすら出来ないことが判った。
この事実に直面した日本は、発想の転換をして、ディーゼル発電機や避難施設(これが通称ムネオハウス)を提供するという人道的支援を行うことによって、島民との友好関係を築き、それを返還につなげることを目論んだ。
漫画を短い文章にまとめるのは少々困難だけど、佐藤氏の主張を要約すればこんな感じのようだ。
「住めば都」という言葉があるように、人は今、住んでいるところに愛着を持つものじゃないのだろうか?
これは、日本人に限ったものではあるまい。
その愛着のある土地を離れる理由って大きく分けると以下の3つだろう。
条件1、その土地では生活の継続が困難(貧困、不作、疫病等々)
条件2、移住先に現在の土地に対する愛着を大きく上回るメリットがある。
条件3、国家からの強制
外的要因としては、これ以外には思いつかない。
なのにも関わらず、その土地に住み続けることを助長する支援(条件1の緩和)を行うことが、何故、北方領土の返還に繋がるのだろう?
私には外交なんて全く判らない世界だが、この理屈は全く理解出来ない。
そりゃ、ロシア島民からは、感謝はされるだろうし、友好も発展するだろうさ。
タダで欲しいモノをくれるのだから。
それで、島民は住み続けられるようになった愛着のある土地を、感謝の気持ちとやらで自ら出て行くとでも言うのだろうか?
何度も言うが、私は外交の素人だが、相手が貧困に喘いでいた(条件1を満たす)のであれば、ロシアには4島全てを買い取る交渉(条件3に有効)を行い、島民には、島を離れることを条件に一生の生活に困らないと思える程度の一時金を渡す(条件2に有効)ようにすれば、もしかすると四島一括返還の道もあったのではないだろうか?
交渉とは、提案を呑んだほうが、呑まなかったよりも良いと相手に思わせること以外に無い。
人道支援とやらが、何の交渉になるのか全く判らない。
もちろん、漫画でもその理屈については一切触れていないし、じゃあ結果はというと、知っての通り、北方四島どころか一島も帰ってきていないのが現状だ。
建前上、自国の領土を買い取るということに反発を覚える向きもあるとは思うけど、相手の道理だけで土地を返してくれる国家なんて、この世に一つもないんじゃないかな。
これ以上、現実的な案があったら教えてほしいものだ。
正直、ゴルバチョフからエリツィンに代わった頃のロシアは、チェチェンなど内政にも大きな問題を抱え、国全体が貧しかっただけに、この案の実現性は決して低くなかったのではないかと思っている。
ただ残念ながら、メドヴェージェフが大統領の今は、資源バブルと、それによって生み出された金を基にした経済発展によって、今のロシアは以前ほど日本の金を期待しなくても良くなって来ているように見える。
要するに、「札びらで顔を叩く」方法が通じにくくなったということだ。
だからこそ、メドヴェージェフは北方領土を訪れたのだろう。
これは「もう、日本には期待しなくても大丈夫ですよ。」というメッセージ以外の何物でもない。
ちなみに、鈴木宗男氏と佐藤優氏だが、あれだけ頭が切れる方々。
こんな素人が思いつくようなことなんて、判らないはずはあるまい。
しかし、やったことはロシアへの無償援助。
何故?何故?何故?
気付けば、答えは簡単!
彼らは北方領土は帰ってきて欲しくはなかったんだね。
否、逆に帰って来てもらっては困るんだわ。
これこそが佐藤氏のいう発想の転換だったんだ。
鈴木氏は政治的にロシア外交を牛耳り、佐藤氏は外務省でロシア外交を牛耳っていた。
北方領土が帰ってきたら、そこは自他共に日本の領土になるのだから、ロシアは事実上関係無くなってしまう。
北方領土は国内問題になるのだから、外務省の佐藤氏の出番は無くなるし、ロシアに強い政治家も不要だ。
要するに、北方領土返還 = 自分達の出番が全く無くなることだ。
無くなるいうことは、全ての利権が手のひらから滑り落ちるということ。
誰が好き好んで自らの首を絞めるようなことをする?
だから、現状が固定され、ロシアは難しいという適度な緊張感が続くのが彼らにとってベストな状況だった訳だ。
こう考えると全ての辻褄があうんだよなぁ。
これが事実かどうかは判らないけど、もし、そうなら国賊ものだよね?
確かに、二人共に裁判で有罪確定はしているけど、佐藤氏の国後島ディーゼル発電施設における偽計業務妨害がロシア・北方領土に関係する程度で、その他は全く関係無い事件ばかり。
検察も頑張ったのだろうけれど、現行の法律ではこれが精一杯だったのだろうね。
政治家や官僚が、「公的な立場を利用して私利・私欲の為に国益を損なった罪」なんて出来ないもんかな。
出来たら、今の媚中官房長官なんて一撃なのに・・・残念
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK107掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。