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理に合わない検察の冒頭陳述
7日から公判が始まった陸山会事件。検察の冒頭陳述の要約(毎日新聞)を読んで、検察官の思考は、筆者のような凡人とは違うものだと改めて思った。凡人ならば、隠したいものは、なるべく目立たないようにする。処が、日本で最も難関だと言われる司法試験に合格した検事ともなると、隠したいものこそ、目立つようにするものだと考えるらしい。凡人とは異なった、凄い考え方をするものである。
世の凡人は「へそくり」をどこに隠すだろうか。箪笥の奥や本棚の本の中などで、どう間違っても、給与振込みの銀行口座に「へそくり」を振り込むお人好しはいない。
検察の冒陳には「4億円で土地を購入したことを政治資金収支報告書で明らかにすれば、報道機関が関心を持つことは必至」とある。そのような所に検察が言う「隠したいカネ」を使うだろうか。黙って受け取り、自宅の金庫に納めておくはずだ。
検察はそれでも冒陳で、「(水谷建設は)04年10月15日と05年4月19日に5千万円ずつ宅配便用の茶色の封筒に入れて渡した。1回目は石川議員が受領、04年10月18日に4億円の一部として入金した」と言う。では、翌年の5千万円はどうしたのだ。もう「4億円の中に紛れ込ます」ことはできない。黙って受け取り、自宅の金庫に納めてしまったと言うのか。それなら、初めから全てそうしたはずだ。
既にICリコーダーに録音され、この水谷建設からのウラ献金は検察の捏造だと判明している。それなのに、検察はなぜ冒陳で、このような「嘘八百」を、恥も外聞も捨てて並べたのだろうか。また、裁判官は、検察が起訴事実の立証をする前に、それに関係の無いことの発言を認めたのだろうか。裁判官は、検察が起訴状に書いた起訴事実を法律に従って証明するように、公判を指揮すべきである。
検察は立証もできない水谷建設からのウラ献金を、虚偽記載の動機として訴追した。
それは、検察がこの公判に臨む最大の目的が、「水谷建設からのウラ献金」を述べ、「小沢クロ」の印象を国民に刷り込むことにあったからだ。それなら、検察が起訴した動機を弁護側は指摘すべきだ。西松献金事件も、この陸山会事件も、その動機は小沢民主党への政権交代を阻止することにあったと、強く反論すべきである。
また、この裁判官は、大久保秘書が被告となった西松献金事件の裁判官でもあった。
そして大久保氏の無罪が確定する証言があった後、検察の要請を受け入れ、訴因変更を認めた。このことより、この裁判官は公正な判決を下すのか、という不信の目で見られている。そのことを、この裁判官は知っているのだろうか。
裁判官は、国民の裁判(=司法)への不信を招かないためにも、検察の訴因・主張が根拠を失ってからの公判を、だらだらと続ける必要はない。但し、検察の目的であり動機でもある、「小沢民主党への政権交代を阻止することにあった」ことを立証し、それを裁くのなら別だ。検察組織による政治介入を裁くのは、民主主義を守るため、絶対に必要なことだ。それは司法が積極的に努めなければならないことである。
<徳山 勝> ( 2011/02/09 14:46 )
http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=103806
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