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2011年2月9日 朝刊 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2011020902000151.html
8日午後、東京・永田町の衆院第1議員会館6階。名古屋市長に再選された河村たかし(62)と、愛知県知事に初当選した大村秀章(50)は民主党元代表の小沢一郎(68)を訪ねた。
河村が「わしは昔から皆に嫌われとりました」と水を向けると、小沢も「私も嫌われ者だ」と笑いを誘う。
「小沢さんも減税をやると言ってくださいよ」。河村が本題に切り込むと、小沢も「最初に減税と言ったのは私だよなあ」と含みを持たす。取り囲んだ報道陣がフラッシュを一斉に浴びせた。
民主出身の河村は衆院議員時代から小沢を師と仰ぐ。2年前、党内の猛反発を押し切って市長選に名乗りを上げた河村を後押ししたのも小沢。この日は異例の1時間に及ぶ会談で2人を歓待し、蜜月ぶりを見せつけた。
政治資金規正法違反(虚偽記入など)の罪で強制起訴され、離党もささやかれる小沢。永田町では河村の地域政党「減税日本」を受け皿に小沢が民主から20〜30人を引き連れ、新党を立ち上げるとの観測も。河村は「ちっぽけな地域政党では小沢さんに失礼」と否定するが、小沢側近の農林水産政務官松木謙公(51)とは今も密に連絡を取り合う。
トリプル投票の前日、民主関係者はJR名古屋駅前で、河村の演説を見守る聴衆の中に、小沢と親しい前総務相原口一博(51)の姿を確認した。松木の秘書も河村の選挙運動を手伝った。河村をよく知る一人は「民主内の動きを見ながら次の一手へのタイミングを計っているはず」とみる。
「愛知、名古屋から日本を動かす」とぶち上げる「河村・大村連合」。目玉公約である「中京都構想」一つとっても地方自治法の改正が必要で、国政とのパイプは欠かせない。大村は「自分のマニフェストを実現するためには国政に影響力を持ちたい」と話す。
2人が当面、目標とするのは4月に行われる衆院愛知6区の補欠選挙での候補擁立。議席のあった民主議員が今回の名古屋市長選に出馬したことで空席となっている。
さらに地元政界では、市長選で過去最多の66万票を獲得した余勢を駆り、河村が次期衆院選で市内の全5選挙区に候補を立てるのではないか、との見方も出ている。
河村は「減税勢力を日本中につくらないかんよ」。民主も自民も「消費税増税」で足並みをそろえる中、減税が新たな政治の対立軸になると読む。
愛知県は一昨年の衆院選で民主が15選挙区すべてを制した「民主王国」。今回の知事選、市長選では党幹事長の岡田克也(57)が4回も県内入りしながら、惨敗。王国は移ろいやすい民意の上に立つ砂上の楼閣だった。
その岡田の地元、三重県で4月に知事選が行われる。
関係者によると、河村は水面下で、候補擁立も含め対応を検討している。民主や自民という既成政党の枠組みは、もはや視界にない。
(文中敬称略)
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