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2010年10月 8日
謎の市民団体を使った新たな手口 〜検察による政治テロ
以前から在特会の代表が申立人という情報が囁かれていた。
が、どう考えても申立人の資格要件を満たしてないはずだが・・、という疑念が晴れなかった。
小沢本人を告発したのは誰か?
申立人の資格要件は第二条に限定列挙されている。おそらく「告訴若しくは告発をした者」に該当するはずだがと思っていたが、探してもそんな形跡が見られなかった。オカシイ・・・
検察審査会法
第2条 検察審査会は、左の事項を掌る。
2 検察審査会は、告訴若しくは告発をした者、請求を待つて受理すべき事件についての請求をした者又は犯罪により害を被つた者(犯罪により害を被つた者が死亡した場合においては、その配偶者、直系の親族又は兄弟姉妹)の申立てがあるときは、前項第1号の審査を行わなければならない。
別の団体のようである。
「真実を求める会」
朝日が記事にしている。【資料2】
そもそもこの団体が何者であって実体があるのか、本当に構成員が実在しているのか・・・、などなど何もわかっていない。
他方、5ヶ月前に吉田正喜特捜副部長について取り上げていた。
2010年5月1日のエントリー:【資料1】
■ 小沢は検察審査会で必ずやられるんだ 〜吉田正喜特捜副部長 --> こちら
これら一連の検察の動きと状況証拠を繋いでいくと、ある結論に達した。
以下、考察してみる。
検察の目的は、小沢一郎の政治生命を断つ、ただこれだけだ。
その成果として検察人事に手が突っ込まれるのを阻止でき、霞が関の役所の従業員たちの利益になり、クロスオーナーシップや電波利権に手を付けられるのをやらせないようにできテレビ・新聞各社の利益に直結する。邪魔な小沢がいなければこれまでどおりアメリカの言うとおりの政権を続けられ、それはそのままアメリカの利益にも繋がる。
で、検察は考えた。
秘書を逮捕して小沢を少々揺さぶったぐらいでは公判を維持できる証拠は掴めない。
しかし、小沢をなんとしても潰したい。
となれば検察審査会法に新設された「強制起訴」を使おう、ということになった。
それも早い時期にあったと思われる。2月1日に「小沢は検察審査会で必ずやられるんだ」と吉田特捜副部長がゆってることから秘書らを逮捕したあと小沢の署名をゲットした1月23日の段階ですでに佐久間特捜らの頭には「小沢を検察審査会で殺る」の企てがあったとみても不思議はない。
その端緒には誰かに告発させなければならない。
検察にとっては誰でもいい。できれば気脈がつうじているものならなおのこと都合がいい。
「真実を求める会」
・・・・検察の別働隊とみることもできる。
土地取引事件では複数の市民団体が東京地検に告発したとみられるが、審査会への申し立て資格が認められたのは、小沢氏本人を告発して不起訴となった「真実を求める会」だけだった。【資料2】
事情聴取の前々日1月21日に出された告発を即座に受理したとある。【資料2】
その早業はなんだったのか、なにかあると勘ぐらざるを得ない。出てくるまで待つという渡りに船では消極的過ぎるし、そうではなくてもっと積極的に告発させて、即刻受理したということだったのか。
検察は小沢を呼び出した。
「参考人」ではなくて「被疑者」としてだ。
事情聴取し、署名捺印をゲット。
この手続がどうしても欲しかった。
小躍りして喜んだに違いない。
まんまと2通ゲットできたから。
検察の目的達成のためには被疑事実など内容はどうでもいいことだ。
どうせこれで起訴できるはずもないし公判も維持できない。
強引にやっても無罪となるのは明らかであり、自分自身に傷が付くことをあえてやる必然性はない。
他を使って同様の効果が出さればそれでいい。
目的は検察本体が起訴することではなくて、検察審査会に強制起訴の議決をさせることだった。
検察本体がやることといえば、得たいの知れない者の告発を受理し、小沢を呼び出して署名させることだった。
2010.1.23 「被告発人」として黙秘権を告げたうえで、2通の調書が作成された。検察はこれが欲しくてたまらなかった。【資料3】
あと、検察としては「不起訴」、「不起訴」と処分を繰り返すだけでいい。
で、メデタク東京第5検察審査会による「強制起訴」の議決を得た。
その事前の準備としては検察審査会の審査員をいかにして集めるかだった。
2回の議決とも、8人以上の一致を得ないといけないからだ。
第一回目は11人全員一致、二回目も8人以上の一致、平均年齢は30.9歳だった。
会長が「素人だからこそ良心に従って公平公正に判断している」と強調したが、それとは裏腹に検察に協力したということかな?
⇒【疑惑浮上】小沢失脚と「全国検察審査協会連合会」なる謎の団体 http://alcyone.seesaa.net/article/165122363.html
マンマと「起訴すべき」の議決を得ることに成功した。
あとは長期に渡ってダラダラと裁判を長引かせるだけだ。これに尽きる。その間、テレビ・新聞にネガキャンを流させる。
仙谷(官房長官)は最低でも2年を狙ってるようだ。
小沢強制起訴で、急に沈静した「離党勧告」論。「推定無罪や、野党自民党が追求してくれるは表向き。中国問題で小沢の威力を知った官邸」とは閣僚の一人。「いや、窮鼠猫でないが、裁判で最低2年は何もできない。これ以上、追い込む必要はないと仙谷の判断」
検察は、寝て待つだけとなる・・・・。
これが謀略事件の真相とみた。
【資料1】
2010年5月1日のエントリーです。
■ 小沢は検察審査会で必ずやられるんだ 〜吉田正喜特捜副部長 --> こちら
1分40秒〜
一部、文字起こしてみました。
・・・・
昨日、検察審査会の発表がありましたね。
あの検察審査会の説明は検察官がしますね。
これ皆さん、恣意的意図的にひとつの思い込みで説明されたらあの審査会のメンバーは一般の人ですよ。
法律の専門家じゃないですよ。
わたし昨日の発表を見て、絶対的な権力者という表現がありますよ
これ皆さん秘書と国我々国会議員の関係は信頼以外のなにものでもないんじゃないですか。
わたしなんかかって中川一郎秘書やって全権委任されて鈴木宗男イコール中川一郎というぐらい信用ありました。
小沢さんの秘書だって私同じだと思いますよ。
いま私は秘書に全部全権委任してますよ。
その実態を知らない人達が検察の説明通りでやられたらたまったもんじゃないですね。
それが一つと、
2月1日、石川代議士は東京地検特捜部の吉田という副部長から「今回は小沢は起訴出来ないけども検察審査会で必ずやられるんだ」こういってるんですよ、皆さん。※吉田正喜・東京地検特捜部副部長
起訴される3日前ですよ。
じゃ、皆さん検察官がその思い込みで検察審査会で説明したらどうなるかちゅうことも考えてください。
だから最後に郷原先生、可視化は絶対必要なんですよ。
私は取り調べの可視化も勿論だけれどもこの検察審査会の可視化もしなければ逆にですね作られると思いますよ。
善良な市民たちの集まりが審査会ですから誘導でね間違った判断がされると思いますね。
是非とも先生方には考えていただきたいなと。
(甲)と匿名になっている不思議を、郷原氏が指摘している。
私、今囘の議決書を見て不思議に思ったのは、審査人が匿名になってるんですね。名前すら明らかにしない審査人が申し立てた事で、こんなですね、こんな大きな政治的な影響が生じてしまうのか。私はそこにも非常に大きな問題があると思います。
平成22年東京第五検察審査会審査事件(申立)第10号
申立書記載罪名 政治資金規正法違反
検察官裁定罪名 政治資金規正法違反
議決年月日 平成22年4月27日
議決書作成年月日 平成22年4月27日
議決の要旨
審査申立人
(氏名) 甲
被疑者
(氏名) 小沢一郎こと 小澤―郎
不起訴処分をした検察官
(官職名) 東京地方検察庁 検察官検事 木村匡良
議決書の作成を補助した審査補助員 弁護士 米澤敏雄
■ 議決書全文は --> こちら
100428 郷原弁護士講演1.flv
http://www.youtube.com/watch?v=Mhh7m_hqpXk&feature=related
100428 郷原弁護士講演2.flv
http://www.youtube.com/watch?v=qoXglNmf4Ws&feature=related
100428 郷原弁護士講演3.flv
http://www.youtube.com/watch?v=lAArEegPE4w&feature=related
100428 郷原弁護士講演4.flv
http://www.youtube.com/watch?v=XXz7u5RiBlc&feature=related
100428 郷原弁護士講演5.flv
http://www.youtube.com/watch?v=WdRrxB3twjY&feature=related
100428 郷原弁護士講演6.flv
http://www.youtube.com/watch?v=xUhIKXnFjDo&feature=related
【資料2】
asahi.com2010年10月8日8時57分
小沢氏告発の団体とは 「保守」自認、政治的意図なし
2010年10月8日8時57分
小沢一郎・民主党元代表について「起訴すべきだ」との結論を出した検察審査会。東京地裁の脇の掲示板に4日に張り出された「議決の要旨」には、審査申立人の欄に「甲」とだけ書かれていた。小沢氏を東京地検特捜部に告発した市民団体だ。一体どんな人たちで構成され、何が狙いなのか。匿名を条件に、謎の団体の代表が口を開いた。
その団体の名は「真実を求める会」という。
「命の危険があるから、名乗ることは出来ない」
団体の代表は取材の冒頭で、こう切り出した。強大な政治力を持つ相手を告発しただけに、素性を明らかにすることで、様々な中傷や嫌がらせを受けるのが心配なのだという。議決の要旨でも、審査会の事務局に頼んで名前を伏せてもらった。
代表は、取材には氏名や経歴を明かしたが、それを公表することは拒んだ。メンバーは関東近郊に住む60代を中心とする男性約10人で、行政書士、元新聞記者、元教師、元公務員などがいるという。
政権交代前から民主党に批判的な目を向ける点で一致していた。「せっかちだ」「すぐに議員連盟を作って騒ぎ立てる」など、メンバーによって「ここが嫌い」の中身は様々だが、何か具体的な行動を起こそうと決めた。
政治的には「保守層」と自認する。自民党寄りではないか、との見方もあるが「政党とは関係ない」という。会の名前は、「右翼や政治団体だと思われないように、庶民っぽい名前」に決めた。
本格的な話し合いが始まったのは今年に入ってから。様々な民主党議員の疑惑を検討する中で、東京地検特捜部が小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件の強制捜査に着手。1月15〜16日に、小沢氏の元秘書ら3人を相次いで逮捕した。別の市民団体の告発が受理された結果だったが、この告発対象に小沢氏は含まれていなかった。
「秘書に責任を押しつけて、小沢氏だけが逃げるとしたら、許せない」
法律の専門家の助言を得て、急いで小沢氏を「被告発人」に含めた告発状をつくって、同21日に特捜部に提出した。告発状の末尾には、あえて「何らの政治的意図やイデオロギーを背景として行っているものではない。売名行為で行っているのでもない」と結んだ。
捜査当局への告発は、だれでもできる。まもなく告発状は受理され、特捜部による小沢氏自身の事情聴取も行われた。しかし2月4日、特捜部は元秘書ら3人だけを起訴し、小沢氏を不起訴(嫌疑不十分)にした。
納得がいかず、東京の検察審査会に審査を申し立てた。土地取引事件では複数の市民団体が東京地検に告発したとみられるが、審査会への申し立て資格が認められたのは、小沢氏本人を告発して不起訴となった「真実を求める会」だけだった。
審査会の手で起訴に持ち込み、「小沢氏が無罪になったとしても、公判で資金の流れを明らかにして欲しい」との考えだった。十分な捜査をせずに不起訴にした特捜部への不満もあったという。
審査会を「政争の具」に使ったのではないか。その問いに対して代表は、「それは心外。小沢氏ありきでも、検察審査会の制度改正を利用したわけでもない」と反論した。「申し立てはあくまでも問題提起で、審査員も結局、公の場での説明が必要だと思ったから、このような議決になったのだから」と胸を張る。
4日の「起訴議決」の知らせを審査会事務局から電話で受けたときには、「とんでもないことを成し遂げてしまった」と驚いたという。
今後は、小沢氏の裁判の行方を見守ると共に、「今回の手応えをもとに、おかしいところはどんな政党であれ、追及したい」と語る。(藤森かもめ)
【資料3】
asahi.com2010年10月8日8時57分
小沢氏の共謀が焦点、土地疑惑の解明詰め
特集 激震民主
記者会見する小沢幹事長(23日、都内のホテルで)=清水健司撮影
小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部による小沢氏に対する事情聴取が23日、東京都内のホテルで約4時間半にわたって行われた。
その後の記者会見で、「私は関与していない」を強調した小沢氏。特捜部の捜査は今後どう進められるか展望する。
◆黙秘権の意味◆
特捜部は、昨年3月に準大手ゼネコン「西松建設」から陸山会への違法献金事件で、同会の元会計責任者で小沢氏の公設第1秘書・大久保隆規被告(48)を逮捕・起訴した際は、「小沢氏の関与を示す証拠がない」として小沢氏の事情聴取を行わなかった。
これに対し、陸山会が2004年10月に東京都世田谷区深沢に購入した土地を巡る今回の事件では、土地の選定段階から資金調達まで取引の随所に小沢氏の関与がみられる。
そのうえ今回の事情聴取は、「被告発人」として黙秘権を告げたうえで行われ、2通の調書が作成された。
これは、事情聴取の直前に、陸山会の政治資金収支報告書の虚偽記入について小沢氏が元事務担当者の石川知裕衆院議員(36)らと共謀している疑いがあるとして、市民団体から告発状が出されたこともきっかけとなっている。刑事告発を受けた捜査機関は、容疑が事実かどうか捜査する義務が生じ、告発された人は、形式的に容疑者として扱われることになる。
しかし、今回の黙秘権の告知は、形式的なものにとどまらない可能性がある。
15日に逮捕された石川容疑者がその後の特捜部の調べに、土地代金に充てた4億円を収支報告書に記載しない方針などを、同年10月下旬に小沢氏に報告し、了承を受けたと供述しているからだ。この供述が事実なら、小沢氏が共犯の容疑に問われる可能性がある。
「容疑者として聴取した理由を刑事告発としたのは一つのテクニックで、特捜部は実質的な容疑があると考えている可能性がある」。ある特捜部OBは指摘する。
◆今後の捜査◆
そうであれば、収支報告書の虚偽記入について、石川容疑者らとの共謀を今後特捜部が立証できるかどうかが、最大の焦点になる。
小沢氏は「私は関与していない」と強調しているが、小沢氏の関与を認めた石川容疑者の供述を突破口に、今後、特捜部は、ほかにも小沢氏の関与している場面がなかったか、石川容疑者や大久保被告を追及し、小沢氏の刑事責任について判断するとみられる。
中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県)の元幹部が04年10月中旬、石川容疑者に現金5000万円を渡したと供述していることと、土地代金の原資との関係も、もう一つの焦点だ。
石川容疑者はこの5000万円の受領を否定しており、小沢氏も23日の記者会見で「不正な金は受け取っていない」と言い切った。
小沢氏はこの日、土地代金の原資について、事務所の金庫に保管していた現金4億数千万円から土地代金を拠出したと説明しているが、その証拠については十分に提示できていないとみられる。
特捜部は小沢氏の説明に裏付けがあるか捜査を続け、必要があれば、小沢氏に再度の聴取を求めるとみられる。(社会部 尾島崇之)
(2010年1月24日09時40分 読売新聞)
投稿者 hal : 2010年10月 8日 12:16
コメント
検察審の平均年齢を再訂正、34.55歳に 小沢氏の起訴議決
2010/10/13
小沢一郎・民主党元幹事長の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、東京第5検察審査会は13日、小沢氏を起訴議決した9月14日時点の審査員11人の平均年齢を「33.91歳」から「34.55歳」と再訂正した。訂正前は審査員就任時の年齢で計算していた。
平均年齢は当初「30.9歳」と公表したが、計算ミスが発覚して12日に訂正したばかりだった。
以前の議決も議決日を基準に平均年齢を再計算したところ、同検察審が小沢氏を「起訴相当」とした1回目の議決は34.55歳、7月に小沢氏を「不起訴不当」とした第1検察審は50.00歳。鳩山由紀夫前首相を「不起訴相当」とした第4検察審は52.36歳だった。
投稿者 jbh : 2010年10月13日 23:03
jbh さん
「33.91歳」から「34.55歳」へ訂正
ということは、
34.55−33.91=0.64
0.64×11=7.04
すなわち5月1日から6,7,8,9月14日までの間で7人が誕生日を迎えたことになりますね。
5月に審査員になったものが半数
8月に審査員になったものが半数
と発表されてますので。
5ヶ月弱で7人、これはこんなものですかね。
また当初「30.9歳」が「33.91歳」に訂正となった。
37歳の審査員の年齢を足し忘れ、10人の合計年齢を11で割るなどしていた」ためで・・
これもデタラメですね。
30.9×10=309
309+37=346
だから11人の平均年齢は
346÷11=31.45
とならなけば算数の合格点がもらえませんね。
どういう計算をすると「33.91歳」になるのか
「・・割るなどしていた」ためで・・
この「など」で他にもゴチョゴチョやっていたということでしょうか?
これから推察すると、審査員も本当は人数分おらず適当に架空のものをデッチあげてやっているかもしれないですね。
だいたいが小学生ができる計算を間違えるとは思えないのでカラクリがありそうです。
本当に審査会が開かれたのか、議決を11人から取ったのか?
なにも信用できなくなりました。
嘘に嘘を重ねる検察審査会。
通常、検察審査会へは検察から事務官が出向しているそうで、検察の支配下にあると想定されます。
全国に165もある検察審査会。この中でこのような虚構づくりが平然と行われてをやっているとしたら・・・ゾッとします。
甲山事件では引っ掻き回され、この事件もその二の舞になることが予想されます。
妥協の産物だったこの制度。もうここらで廃止して、きちんと公正公平に機能する別の仕組を考えないとイケナイと思います。
投稿者 管理人 : 2010年10月14日 01:15
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