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予想通りの結果となった。名古屋市長選挙と愛知県知事選挙、それと名古屋市議会解散請求投票は、6日投票、即日開票された。その結果、河村たかし氏、大村秀章氏がそれぞれ市長と知事に当選。名古屋市議会の解散請求も過半数の賛成を得た。全て事前の予想通りなることを、最近は「予定調和」と言うらしいが、既得権益者を除いたら、誰が考えても当然の「予定調和」である。いまさら驚くことではない。
民主党名古屋市議団は、自らの歳費が半減するのを嫌い、河村全市長の市民税10%減税、市議会議員の歳費半減の公約実現に協力しなかった。確かに歳費半減は、市議個々人にとって辛いことだろう。だが、民意が河村前市長にあることが、リコール運動で明らかになった時点で、民主党の取る道は一つしかなかった。それは過去の経緯を捨て、民主党市議たちは自らの身を削り、河村与党に復すことだった。
だが、愚かにも民主党の菅・岡田は民意に逆らい、河村氏の対抗馬として、現職の民主党衆院議員の石田芳弘氏を擁立し、選挙に敗れた。そして敗戦の弁が「一地方の首長選であり、政党同士の戦いと言うより、特異な名古屋で起こったことで、決定的な打撃を(民主党に)与える結果ではない」と言うのだから、呆れてしまう。
愛知県は先の衆院選では、15選挙区で民主党が全勝した民主党王国という特異な地域である。言うなればホームゲームである。それが、同時に行われた県知事選でも、民主党推薦候補者は河村氏とタッグを組んだ大村氏に大差で敗れただけでなく、自民党推薦候補の後塵を拝したのであった。民心が、如何に菅政権から離れているかを、如実に示した深刻な結果なのだが、それが民主党執行部には理解できないようだ。
昨年夏の参院選挙から、菅民主党は相次ぐ地方選挙で連戦連敗である。その原因は、ただ一つ。それは菅政権が、国民が政権交代に託した「国民の生活が第一」の理念を捨てた政権運営をしていることに尽きる。そして参院選敗北の責任を誰も取らず、敗因を「政治とカネ」と言って、政権交代の功労者である小沢氏に押し付けた。そして4人組が党の中枢をたらい回ししていることに、国民は嫌気がさしているのだ。
一昨年の夏、国民が政権交代を選んだのは、「国民の生活が第一」の理念に共鳴したからであった。菅・仙谷・枝野などの左翼思想に共鳴したのではない。極論すれば、国民は「国民の生活が第一」を実現する政党なら、どの政党でも良いのだ。そして国民の目に最も分かり易く、「国民の生活が第一」を示すのが、為政者である政治家・官僚が自らの身を切り、国民の負担を減らすことなのである。
処が菅内閣は、自民党を立ち枯れさせた張本人・与謝野氏を経済政策の司令塔に起用した上に、社会保障会議に元自民党の柳沢伯夫氏を登用し、旧自公政権の増税路線を走り出した。国民新党の亀井静香代表が批判したように当に「狂気の沙汰」である。名古屋市長・愛知県知事選挙では、そのような菅民主党政権にレッドカードが出されたのだ。先の代表選挙で菅氏に1票投じた者たちは、心して反省すべきである。
一昨年夏の総選挙で、国民の政治意識は大きく変わった。そしてネット社会の「草の根民主主義」が広がるにつれて、国民はマスコミ情報の胡散臭さに気付き始めた。そこで更に、国民の意識は急激に変化した。だから菅民主党を否定しても、自民党政権の復活を望む声は聞こえてこない。それは小沢氏が言う「国民一人ひとりが考える」ようになり、「国民は分かるようになってきた」からである。
誰が何と言おうとも、6日の選挙結果は、左翼内ゲバ政治を行う自称市民運動家の首相に退陣を迫るものであった。レッドカードが出された菅内閣は、速やかに退場すべきだ。そうしないと、これ以上試合は続行できない。サポーター(=国民)のブーイングが競技場全体から聞こえて来るではないか。
http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=103657
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