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毎日新聞 2月7日(月)11時56分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110207-00000006-maip-soci
不透明な巨額資金の隠蔽(いんぺい)を図ったのか。小沢一郎・民主党元代表(68)の元秘書3人に対する7日の初公判で、衆院議員の石川知裕被告(37)は検察側の構図を全て否定した。強制起訴され刑事被告人になりながらも存在感を保つ小沢元代表の元側近たちと、大阪地検特捜部を舞台にした証拠改ざん事件で激震の渦中にある特捜検察。双方にとって負けられない死闘が幕を開けた。【三木幸治、山本将克、野口由紀】
「財布はひとつだった。(虚偽記載の一部とされる)資金移動は身内の(政治団体)間のやり取りに過ぎません」。午前10時17分、東京地裁104号法廷。ダークスーツの左胸に議員バッジを付けた石川議員は、A4判3枚の意見書を5分近くにわたってゆっくり読み上げた。体調が良くないのか顔を紅潮させ、ややしわがれた声で裁判長の質問に名前と生年月日を答えた。
西松建設の違法献金事件以来、約1年ぶりに法廷に立った元公設第1秘書の大久保隆規被告(49)。「検察側は、私と石川氏が水谷建設から5000万円ずつ受領したと主張すると聞いていますが、そのような事実は断じてありません」。よどみない口調でひときわ語気を強め、検察側に「宣戦布告」した。元私設秘書の池田光智被告(33)も「虚偽記載をするつもりは全くありませんでした」と無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で石川議員と大久保元秘書が、小沢事務所で公共工事の受注に絡む建設業者からの謝礼の授受に携わっていたと主張。元代表の提供資金4億円を記載しなかった理由として「原資を詮索され、同時期の水谷建設からの裏金授受が発覚することを回避しようとした」と指摘した。
「大久保元秘書は04年9月、水谷建設元社長に胆沢ダム(岩手県奥州市)工事受注を望むならば受注後に謝礼金1億円を支払うよう要求した」。裏金授受の経緯はそう説明。授受の場面を「元社長は10月15日、大久保元秘書に代わって出向いた石川議員に東京・赤坂のホテルで宅配便用の茶封筒に入れた現金5000万円を手渡した」と述べた。
一方、大久保元秘書の弁護団は冒頭陳述で元大阪地検特捜部検事の前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴=の取り調べに言及。前田元検事が「石川さんは『オヤジ(小沢元代表)を助けるなら認めたい』としゃべり始めている。大久保さんも認めてください」と自白を求める発言をしたと主張し、石川議員の供述についても任意性や信用性がないと述べた。
◆陸山会事件を巡る経緯
(検察側主張などによる)
【04年】
10月29日 陸山会が東京都世田谷区の土地を約3億5200万円で購入
【05年】
1月7日 陸山会が世田谷区の土地を登記
3月31日 陸山会が土地購入の原資として小沢元代表から提供された4億円を記載せず、土地代金支出も載せずに04年分の政治資金収支報告書を提出
【06年】
3月28日 陸山会が土地代金約3億5200万円を支出したと記載した05年分の収支報告書を提出
【07年】
3月27日 元秘書の石川知裕衆院議員が繰り上げで初当選
5月2日 陸山会が土地購入時に提供された4億円を小沢元代表に返済
【08年】
3月31日 陸山会が小沢元代表への返済を記載せずに07年分の収支報告書を提出
【09年】
3月3日 西松建設の違法献金事件で特捜部が大久保隆規元秘書らを逮捕
【10年】
1月15日 特捜部が石川議員と池田光智元秘書を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕。16日に大久保元秘書を同容疑で逮捕
2月4日 石川議員ら3人起訴、04年、05年分で小沢元代表は不起訴。その後、市民団体が東京第5検察審査会に審査申し立て
11日 石川議員が民主党を離党
4月27日 第5審査会が04、05年分で小沢元代表を「起訴相当」と議決
5月21日 特捜部が04、05年分で改めて小沢元代表を不起訴
10月4日 第5審査会が小沢元代表を強制起訴すべきだとする「起訴議決」(9月14日付)を公表
【11年】
1月31日 指定弁護士が小沢元代表を強制起訴
2月7日 石川議員ら元秘書3人が初公判で無罪主張
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