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2011-02-07
(画像)シオニストによる空爆後のガザ
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エジプトの勇敢な反政府大衆闘争に対して、アメリカは早期にムバラクが退陣することと、同時に「スレイマン副大統領」のイニシアチブで親欧米野党勢力を含めた暫定権力に移行することを狙っている。
そしてその後で、「民主的」な選挙というシナリオに進めたいらしい。
野党側はムスリム同胞団を含めて、ムバラクの退陣を政府との交渉開始の条件としている。
問題はムバラク退陣の後の交渉で、政府側は誰を責任者とするのか である。
今のところ、アメリカの意向は、スレイマンを政府側責任者としている。
スレイマンとは何者なのだ。
長年にわたって政府の情報長官であった。
秘密警察、治安部隊のトップ。ムバラク政権とシオニスト国家結託の要(かなめ)役。
パレスチナへの謀略。シオニストによるガザ封鎖と空爆に協力して、闘うガザ難民を事実上の挟み撃ちにしている。
実態は社会福祉団体であるムスリム同胞団をはじめ、親欧米野党勢力から貧困労働者にいたるまでへの武力弾圧。
エジプトを見境いもなく逮捕、拷問、処刑が横行する社会にしてしまったのは、ムバラク以外では、「スレイマンが最大の悪の責任者」と言ってよいだろう。
アメリカは一体いつ迄、ムバラク政権幹部をかばうつもりか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「マスコミに載らない海外記事」から
エジプト: 独裁者の、拷問者による置き換え
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-bce4.html
James Ridgeway
"Mother Jones"
2011年2月3日
どうやらアメリカ合州国は、ホスニ・ムバラクを、エジプト新副大統領オマール・スレイマン、エジプト・スパイの親玉に、つまり現状維持のため、ある独裁者の、違う独裁者による置き換え、を熟慮することに甘んじているようだ。
もちろんイスラエルは、アメリカに、エジプトが、北アフリカと中東の両方をまたいで、この地域におけるアメリカの本部基地のままでいられることを保証し、この取引を承認するに違いない。それ無しには、アメリカは、この地域における新植民地主義政策全体の見直しを確実に強いられよう。
スレイマンという人、厄介な人物と見える。AFP通信、基本情報を、こうまとめている。
アメリカの諜報幹部にとって、彼は、外国人に対する一連の攻撃を実行した後、国産の過激派集団ガンマ・イスラミーヤやジハードを標的とし、積極的にイスラム教過激派の後を追う、信頼できる相手だ。米-エジプト関係の産物であるスレイマンは、1980年代に、北カロライナのフォート・ブラッグにあるジョン・F・ケネディ特殊戦センター・アンド・スクールで訓練を受けた....
ジャーナリスト、スチーブン・グレイの著書"ゴースト・プレーン"によれば、スパイ司令官の職に就いてから、テロ容疑者を尋問の為、秘密裏にエジプトに移送することを可能にする、1995年のアメリカ合州国との合意を、スレイマンは監督した...
2003年のアメリカによるイラク侵略の準備段階で、アメリカの当局者が、イラクのサダム・フセインとアルカイダとのつながりを証明できるのではと期待しているイブン・シェイク・アル-リビとして知られる拘留者の移送を、スレイマンが受け入れてくれるのを、CIAは頼りにしていた。
"ワン・パーセント・ドクトリン"の著者ロン・サスカインドによれば、容疑者は、縛られ、目隠しをされて、カイロへ移送されたが、CIAは、そこで、長年の同盟者スレイマンが、見事な尋問結果を出してくれるだろうと確信していた。
2006年のある米国上院報告書は、アルカイダとサダムとの間のつながりとされるものを認めるよう、エジプト当局が強要し、抑留者が、檻の中に何時間も閉じ込められ、殴打される様子を記録している。
リビは最終的に、尋問者達に対して、当時のイラク政権が、アルカイダに生物・化学兵器を提供する方向で動いていたと自白した。
当時のアメリカ国務長官コリン・パウエルが国連で開戦を主張した際、彼はリビの自白の詳細に触れた。抑留者は最終的に自白を撤回した。
かくして、アメリカに忠実な同盟国エジプトは、アメリカ合州国がイラクで戦争を始めるために利用した偽情報を提供していたのだ。
Coalition for an Ethical Psychologyの共同創立者、スチーブン・ソルツは、スレイマンについて論じた著者達による引用文を下記のようにまとめている。
ジェーン・メイヤーは、著書The Dark Side中で、移送プログラムにおけるスレイマンの役割を指摘している:
それぞれの引き渡しは、両国政府の最高レベルによって承認されていた....エジプト中央情報局(CIA)長官を長らく務めている、オマール・スレイマンが、情報局幹部と直接交渉していた。
[元アメリカ・エジプト大使]ウォーカーは、エジプト側の相手役スレイマンを、"非常に頭脳明晰で、非常に現実的"だと表現し、彼は "エジプト人が拷問その他に関与することの否定的な面"というマイナス面があることも認識していたが、"ちなみに、彼はびくびくしてはいなかった"と付け加えている(113ページ)。
スチーブン・グレイも、引き渡しプログラムに関する調査をまとめた著書「ゴースト・プレーン」の中で、スレイマンがこのプログラムの要であることを指摘している。
こうした[拷問のために移送された囚人を、エジプトは"拷問"しないという]保証を交渉するのに、1993年以来、エジプトで、CIAは主として、エジプト総合情報局(EGIS)長官オマール・スレイマンを相手としてきた。
エジプト内務大臣との会見の手配をしたのは彼だった....英語を良く解するスレイマンは、あかぬけて、洗練された人物だとつけ加えている。
他の人々は、スレイマンは、長年、エジプト政権におけるアメリカの主要な話し相手で、諜報や治安とは全く無関係な事柄についてさえも、ホスニ・ムバラク大統領自身への、主要な連絡経路だと語っている。
引き渡しプログラムにおけるスレイマンの役割は「Wikileaks」漏洩電報中でも強調されている:
アメリカ政府とエジプト政府のテロ対策に関する密接で持続的な協力という文脈から、グアンタナモに拘留されている三人のエジプト人の送還に関する書面によるエジプト政府保証(reftel)は、要請されている原理を順守するというエジプト政府の確約であるとポストは信じている。
こうした保証は、この問題に関する最も効率的な連絡経路である、連絡チャンネルを経て、エジプト総合情報局(EGIS)のスレイマン長官から直接手渡された。スレイマン長官の言葉はエジプト政府の保証であり、エジプト政府のテロ対策問題に関わる協力実績が、この評価をさらに支持することになっている。 要約終わり。
"9/11から間もなく、オーストラリア国民のマムドフ・ハビブが、パキスタン治安部隊に逮捕され、アメリカの圧力の下、パキスタン人によって拷問された''とソルツは書いている。
"彼はやがて(オーストラリア外交官の監視の下で)CIA工作員によって、エジプトに移送されたが、これは珍しい慣習というわけではない。
エジプトで、ハビブはスレイマンの個人的関心を享受することとなった。ハビブの回想録に基づいて、リチャード・ネヴィルはこう書いている'':
ハビブは、エジプト情報局長官オマール・スレイマンによって尋問された.... スレイマンは、アルカイダとつながりがあると疑われている人物なら誰にでも個人的関心を抱いていた。
ハビブは9/11直前にアフガニスタンを訪れていたので疑われていた。
ハビブは、高電圧で繰り返し攻撃され、鼻孔まで水中に沈められ、殴打され、指を折られ、金属のフックから吊り下げられた。こうした処置はスレイマンには十分ではなかったので、
ハビブの口を割らせるべく、スレイマンは、看守に、陰惨にも手枷足枷をかけられたトルキスタン人囚人をハビブの目の前で殺害するよう命じた。看守は凶暴な空手キックでそれを実行した。
スレイマンの部下が、ハビブから自白を引きだした後、彼はアメリカで留置すべく連れ戻され、彼は最終的にグアンタナモに投獄された。彼の"自白"は、グアンタナモでの裁判で証拠として使用された。
James Ridgewayはマザー・ジョーンズの上級通信員。彼による他の記事については、ここをクリック。
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(Author:もうすぐ北風)
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