http://www.asyura2.com/11/senkyo106/msg/689.html
Tweet |
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-date-20110207.html
2011⁄02⁄07(月) 09:49
「小沢 vs 岡田」、「地域政党 vs 既成政党」の闘いだった愛知トリプル投票は結果もトリプルスコアの大差がついた!
日本の政治にとって重要な選挙が昨日行われたが、新聞テレビのトップは相撲の八百長で電波ジャック、目くらましが行われてしまった。
この時期に出てきた大相撲の八百長問題は民主党執行部が主導してリークさせたという噂?もある。
参照:
●八百長メール「民主リーク」説(東スポ 2011年02月05日)
●菅“卑怯だぞ”八百長猛批判の“目くらまし”に大喜び (夕刊フジ 2011年2月5日17時00分)
確かに、国会対策のゴタゴタや失言、マニュフェスト詐欺などメディアで取り上げれば取り上げるほど支持率は急降下する要素はあった。
それが、すべて相撲報道になり、この歴史的なトリプル投票の結果も「本場所無期限停止」のニュースが覆ってしまった。
まあ、いくら誤魔化しても結果は変わることなく、この流れはウネリとなっていくだろう。
河村前市長が仕掛けた名古屋のトリプル投票は、20時の投票終了と同時に当確が出るほど大差がついた。
次点との差がいずれもトリプルスコアの差をつけ、まさに圧勝だった。
■名古屋市長選確定得票数
当 662251 河村たかし<2>諸前
216764 石田 芳弘 無新=[民][社][国]
■愛知県知事選確定得票数
当1502571 大村 秀章<1>無新
546610 重徳 和彦 無新
■名古屋市議会解散の住民投票
賛成696146
反対252921
参照:名古屋トリプル投票:河村氏陣営が完勝 市長、知事選制す(毎日新聞)
河村氏は「税金を納める庶民が苦しみ、税金で食べている役人が楽をしている」として、まず庶民と役人との間に一線を敷き、はっきりと対決姿勢を明確にした。
また、「名古屋を民主主義の国、日本をつくるスタートにしたい。名古屋、愛知で起きた減税の勢力を、大村さんとともに全国に広げていきたい」として、体たらくな既成政党に対するアンチテーゼとして首長政党と政策を位置づけている。
「どえりゃあ面白い名古屋にする。名古屋の名物は手羽先だけじゃない。民主主義を名物にする」
「自分達の一票で社会の仕組みを変える日本民主主義の扉を開ける」
「名古屋から減税の大きな流れをつくる」
「庶民の政治を名古屋から始める」
「税金を減らしていく政治を日本中に広めたい」
既成政党に対する批判もすごいものがある。
「職業化した政治が何をやっているのか、既成政党に対する不信感が強い」
「今の日本の政治は八百長みたいなもんだ」
特に自ら所属し袂を分かった民主党に対しては辛辣でさえある。
「減税するっちゅうのはもともと民主党が言っとったんだから。それを今は増税と言っとるでしょう。詐欺だがね。こっちが本当の民主党だわ」
「大事なことはよう、公約は守らないかん。コロッと変わる政治ではいかん」
また大村氏と、応援にも駆けつけていた大阪の橋下氏も次のように言っている。
大村氏「今回の結果は既成政党に対するアンチテーゼ。民主、自民推薦の方を圧倒的な大差で退けた。これが県民、市民の民意だ」
橋下氏「われわれも大阪で既存政党をひねりつぶすので、名古屋でもひねりつぶしてください」
今回の結果は、河村氏の人気もさることながら既成政党への完全な「NO」の表れである。
こうした惨敗に対して民主党執行部が次のようにコメントしている。
石井一選挙対策委員長は「河村氏の減税の主張に、すべてがからめ取られた」
「一地方の首長選であり、政党同士の戦いというより特異な名古屋で起こったこと。決定的な打撃を与える結果ではない」と述べ、政権運営に与える影響を否定した
また敗北の原因を「ちょっと理解できない台風のようなもの。名古屋では河村たかし氏が正義の味方という『河村劇場』が見事に演出されていた」と分析。
党執行部の責任については「名古屋の特殊な雰囲気から出ている結果でそこまで問題が発展するとは思わない」と否定した。
強制起訴された小沢一郎元代表の対応をめぐる党内対立が及ぼした影響については「ないといえば問題はあるだろうが、それが敗因ではない」と説明。
愛知県知事選に当選した大村秀章氏については「大村さんは自民党の脱北者だ」と述べた。(産経新聞)
敗北者に敗北者扱いされては堪らない。
管政権になってから連戦連敗でも責任を取らないことが当たり前となっていてモラルハザードが起きているといえるから、この受け答えもまた言っている、と軽く流してしまう風潮が怖い。
この強制起訴での党内対立で「ないといえば問題はある」とは、どういう意味かとひっかかるものがある。
「ない」というと、すべてを小沢問題にすり替える執行部の姿勢に反することになるから問題はあると言っているのだろう。
********** **********
今回の選挙で岡田幹事長は何回も愛知入りしていて、そこで辛辣な河村批判をしている。
「減税、結構でしょうが、財源が明らかでないまま言うのは、人気取り以外の何物でもない」
また昨年11月の党代議士会では、
「(2009年名古屋市長選で)民主党は河村市長を推薦したが、その不明を恥じている」
と言い切っている。(朝日新聞2011年1月21日0時11分)
この2009年に推薦したときの代表が小沢さんだった。
この時も愛知県連との間で当初からゴタゴタが続き、やっとの思いで推薦を出していた。
≪2009年1月29日午後、河村は、代表質問が行われている衆院本会議場を退席して同じく退席している小沢一郎民主党代表と会い、「(市長選を)ぜひともやりたい。(党推薦を)お願いしたい」と直談判したが、「県連の関係者に一度お願いして回って来い」と突き返された。この日、民主党名古屋市議団は議員総会を開いて元愛知県弁護士会副会長の伊藤邦彦の推薦を再確認するなどしており、全国的に著名な河村といえども地元民主党議員たちの支持を得られる状況にはなかった。
2009年3月20日、河村は、名古屋市長候補として民主党名古屋市議団の議員総会に出席し、マニフェスト案を提示して市議団側からおおむね了承された。このため、これを民主党愛知県連が民主党本部に報告すれば河村たかしが正式に名古屋市長選の民主党推薦候補となる見通しとなった。
2009年3月24日午前、民主党本部は常任幹事会を開き、名古屋市長選に河村を推薦することを全会一致で正式決定した。≫(ウィキペディア)
しかし、支持団体からは嫌われていたようだ。
≪民主党名古屋市議団から民主党本部までの推薦を得ていたものの、民主党を支持するはずの「自治労名古屋市労働組合」が河村を推薦せず、自主投票とすることを決定した。また、連合愛知も同様に、結局、最後まで河村を推薦しなかった。これらは河村の「人件費の総額10%削減」という公約に対する組合員の警戒心が大変強かったためであり、「税金を払う方(市民)が地獄なのに税金で食っている方(市職員や議員)は極楽」などと繰り返す河村たかし候補に対して「自分たちを家来としか見ず給料を下げると豪語している。河村氏を推すなら組合を辞める」という声すら出ていた。≫
この岡田幹事長の「その不明を恥じている」とは、小沢さんに対する皮肉ともとれる。
河村氏と小沢さんとの関係は極めて良好で、小沢さんも自身の秘書を名古屋に派遣するほど協力し、参院選では小沢系議員を河村氏が応援に駆けつけている。
●[名古屋市議会]リコール署名活動、小沢系議員秘書が支援(毎日新聞 2010年08月29日)
●小沢元代表、名古屋・河村市長と面会(産経新聞2010.10.13)
********************
そのことを知っているのか、岡田さんは敵意をむき出しにしていたのではないかと思う。
その辺の構図を日刊ゲンダイが昨年書いていた。
●小沢vs岡田の代理戦争 河村の対抗馬は民主党衆院議員 (日刊ゲンダイ2010/12/21)
≪河村たかし名古屋市長(62)の辞職に伴う出直し市長選(来年2月)は、再出馬する河村と民主党の石田芳弘衆院議員(65)=愛知6区=の事実上の一騎打ちとなりそうだ。名古屋のトップを決める選挙は、小沢一郎vs.岡田克也の代理戦争になっている。
「河村はかつて新進党・自由党に所属。民主党では実質小沢グループとして活動していました。小沢も河村の人気を高く評価。今度の市長選では、戦略上のアドバイスも送っています。一方、岡田は目立ちたがり屋の河村が大嫌い。愛知県知事選に出馬する自民党の大村秀章衆院議員とタッグを組み、ダブル選挙にしたことにも、ブチ切れました。何としても河村を落選させると息巻いています」(政界関係者)
岡田の河村に対する攻撃はすさまじい。「必要がないのに辞職して市長選をやるのは究極の税金のムダ遣い」(先月26日)、「知名度はあるが実績はあるのか」(今月14日)、「大義なき市長の辞職」(今月20日)とコキ下ろしている。
「地方選の連敗続きで岡田さんは余裕がないのでしょう。政倫審への出席を拒否する小沢が、カゲで河村を支援していることへの怒りもあると思います。かつて愛知県議や犬山市長も務めた石田を全力で応援する構えですが、正直、劣勢です。党内では『負け戦を進んでやる必要はない。河村は味方として活用すべき。幹事長は冷静になって欲しい』との声も上がっています」(前出の関係者) 名古屋市長選でも岡田の無能ぶりが露呈されそうだ。≫
見事に今回その無能ぶりを露呈していただいた。
これで益々4月10、24日の統一地方選は、スッカラ管さんでは戦えないと地方からの反乱の声が大きくなるだろう。
また、公明党がはっきりと予算に対して協力しないとし、3月にも泥船が沈むことが現実味を帯びてきている。
そうした中での次期首相を虎視眈々と狙っている前原外相が様々な動きを見せ、それを後押しする、自ら認める胡散臭いオヤジ、仙谷由人が暗躍するだろう。
ただ、今回の大相撲の八百長目眩まし作戦がかなり功を奏していることからも、カンカラ管執行部の最後の悪あがきで、何を仕出かすかわからない。
今後も注視・監視していく必要はある。
小沢さんはまだまだ意気軒昂である。≪小沢氏「国のため自分捨てる」 政治活動に意欲(共同通信2011/02/05)≫
秘書裁判も本日から始まる。これも水谷建設絡みで検察が攻勢に出るとも言われているので油断は禁物である。
まずは愛知・名古屋から、また全国の地方から反乱を起こすキッカケができたことはグッドニュースである。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK106掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。