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自公野党は民主党政権倒閣に即刻動け
(日刊ゲンダイ2011/2/5):「日々坦々」の資料ブログ
http://ameblo.jp/asuma-ken/entry-10791326631.html
歴史的政権交代をブチ壊した菅の背任
まさかこの男まで“仲間”に引き入れるとは、さすがに国民も唖然としたのではないか。
自民党政権の中心にいた与謝野馨(72)を経財相に就けただけでも批判が強いのに、菅首相は性懲りもなく今度は自民党議員だった柳沢伯夫(75)まで重要ポストに抜擢した。
首相が最重要課題に掲げる「税と社会保障の一体改革」を議論する「検討会議」のメンバーに加えたのだ。
柳沢伯夫は自民党政権で厚労相、金融担当相、税調会長をつとめた。与謝野馨と同じように、自民党政権のど真ん中にいた政治家だ。
しかも、厚労相時代には「女性は子供を産む機械だ」と暴論を吐き、民主党が「許せない!」と問責決議を突きつけた相手である。
そんな男を民主党の重要政策を決めるメンバーに選ぶなんて、どう考えたっておかしい。
「国民が09年総選挙で政権交代を実現させたのは、『もう自民党政治はウンザリだ』と自民党にノーを突きつけたからです。なのに、倒したはずの自民党の幹部が、いつのまにか民主党政権の中枢に座っているのだから、こんなバカな話はない。しかも、与謝野大臣に『民主党は無知だった』とコケにされても民主党議員は誰も反論しない。それどころか、経済政策はすべて与謝野が決めている。与謝野経財相は、自分が自民党時代にまとめた政策を民主党政権で実現させるつもりでしょう。これでは一体、なんのために政権交代したのか分かりません」(政治評論家・山口朝雄氏)
◆消費税10%で国民生活は奈落の底へ
とうとう民主党は、公明党の山口那津男代表にまで「柳沢さん与謝野さんは、我々が政権を持っていた時の中心的なメンバーだ。菅政権が白旗を揚げ、政権交代は必要なかったと認める人事だ」と皮肉られる始末だ。
このまま民主党の「自民党化」を黙認していたら、日本の政治は国民が“否定”したはずの自民党政治に逆戻りしてしまう。
まんまと民主党政権に潜り込んだ与謝野・柳沢コンビは、自民党時代に実現できなかった「消費税アップ」を一気に推し進めるつもりだ。すでに与謝野大臣は、消費税のアップ率と実施時期を6月に明記すると宣言。柳沢伯夫も新聞のインタビューに「消費税率15%近くが必要」と明言している。
しかし、デフレ不況が止まらないこの経済状況で消費税をアップしようなんて冗談じゃない。国民生活は立ち行かなくなる。
「この不況下で消費税をアップしようなんて狂気の沙汰です。橋本政権の時、消費税を3%から5%に上げた途端、景気は一気に冷え込んだ。もし、5%から10%にアップしたら大不況に陥りかねない。しかも、許しがたいのは、与謝野馨も柳沢伯夫も消費税アップ分を福祉に充てる気がないことです。柳沢は新聞のインタビューに『社会保障給付を身の丈レベルに合わせる手だても必要だ』と社会福祉カットをにおわせ、与謝野は『財源がない』と言いながら、法人税を5%も引き下げた。これでは、国民にツケを押しつけた自民党と変わらない。いったい『国民生活が第一』を掲げた1年半前の民主党はどこにいったのか。国民は完全に裏切られた形です」(政治評論家・本澤二郎氏)
それでもスッカラ菅首相は、「国民の皆さんに負担をお願いすることは避けられない」と、あくまで消費税増税で突っ走るつもりだ。
◆野党が本気になれば菅内閣は簡単に倒れる
なぜ、民主党はここまで変わってしまったのか。菅首相が露骨なまでに「自民党化」を進めているのは、すべて権力維持のためだ。
理想を掲げて退陣に追い込まれた鳩山首相を目の前で見ていた菅首相は、権力を維持するためには、自民党政権と同じように「官僚」「米国」「大企業」を味方につけるのが得策だ、逆らったら政権は持たないと悟ったという。
確かに、民主党が2009年マニフェストで掲げた「脱官僚」「日米対等」「国民生活が第一」を実現するのは簡単じゃない。官僚と対決し、大企業と軋(あつ)轢(れき)を生み、米国と対立することになる。政権にとっては相当なリスクだ。菅首相は、リスクを負うよりも自民党と同じように旧勢力に乗っかったのだ。
しかし、安易に消費税を上げるような政治があと2年も続いたら、国民生活は崩壊してしまう。こうなったら、自民、公明の野党は即刻、倒閣に動くべきだ。
「野党が本気で倒閣に立ち上がったら、菅内閣を潰すのは難しくない。野党が過半数を握っている参院で、予算関連法案の成立阻止に動いたら、菅内閣はニッチもサッチもいかなくなり、総辞職するか解散・総選挙に打って出るしかない。ヤマ場は予算関連法案の採決が行われる3月末です」(山口朝雄氏=前出)
ただ問題は、どこまで自民、公明が本気で菅内閣の打倒に動くかだ。「自民党化」が進んでいる民主党を自民党が否定できるのかどうか。むしろ倒閣よりも、菅内閣をトコトン追い込み、弱り切ったところで、土壇場で主導権を握る形で大連立に走りかねない。
◆最後は国民の手で葬り去るしかない
もし野党に期待できない時は、最後は国民が声を上げるしかない。独裁国家のエジプトだって、民衆がデモを行い大統領を辞任に追い込んだ。
民主党政権は、国民が歴史的な政権交代で誕生させた政権だ。国民の期待を裏切ったのだから、国民の手で葬り去るしかない。
「菅首相は、政権交代の原動力だった『ムダの根絶』まで放棄しています。衆院本会議で野党議員から『逆立ちしても鼻血も出ないほどムダをなくすと言っていたではないか』とただされると、首相は『ムダは永遠に生まれます。ムダがゼロというのがどういう状態なのか私には理解できません』と開き直った。よくぞ、国民を裏切るこんな言葉を吐けたものです。さらに、ダボス会議の演説を竹中平蔵に褒められたと大喜びしているとも報じられた。竹中平蔵は、民主党が問題視していた『格差拡大』の元凶ですよ。国民のなかには、まだ民主党に望みを託している人もいるかもしれないが、鳩山・小沢が排除され、菅首相になってから、1年半前とはまったく違う政党に変質している。期待しても、国民生活をガタガタにされるだけです」(本澤二郎氏=前出)
国民は昨年の参院選で、菅首相に一度不信任を突きつけているが、政権にしがみつく菅首相にはトドメを刺す必要がありそうだ。
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