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だいぶ前の記事になりますが、2010年10月20日朝日新聞朝刊に特集記事『検察審 若すぎると言われても■主な議決検察審査員の平均年齢』という記事が掲載されていました。
記事の要旨は、34.55歳で有権者平均年齢と比べて「若すぎる」と言われている「東京第五検察審査会の平均年齢」だが、他の検察審査会にも、平均年齢が30代のものがあり、今回もたまたまそうなっただけではないかというものでした。
よく読んでみて、「本当かな?」「ざーけんな」と思う内容でしたので、疑問に思う点を以下にまとめてみます。
朝日新聞に掲載された検察審査会の「主な議決検察審査会」とその内容は以下の通りです。
平均年齢
事件 最終議決日 審査会名 1回目 2回目 1・2回平均
@明石歩道橋事故事件 10年1月27日 神戸第二 53歳 42歳 47.5歳
AJR宝塚脱線事件 10年3月27日 神戸第一 47歳 42歳 44.5歳
B未公開株詐欺事件 10年7月 1日 那覇地検 36.9歳 36.2歳 36.55歳
C鳩山首相の偽装献金事件 10年4月21日 東京第四 52.36歳 なし 53.36歳
D小沢氏の偽装献金04/05年 10年4月21日 東京第五 34.55歳 34.55歳 34.55歳
E小沢氏の偽装献金07年 10年7月15日 東京第一 50歳 なし 50歳
ちなみに@〜Eの審査会の平均年齢(1回目・2回目の前平均)は、「42.9歳」ですが、このデータから次の事実が読み取れます。
@ 2回開催の検察審査会で、1回目と2回目で年齢が一致しているものが東京第5検察審査会だけ
A 2回開催の検察審査会で、東京第5検察審査会以外は、2回目の平均年齢が1回目の平均年齢を下回っている。
B 検察審査会ベースで見たときに異様に若い「那覇検察審査会」と「東京第五検察審査会」
前述の通り、この記事の要旨は、那覇地検も平均年齢30代で、小沢さんの検察審査会の34.55歳が特に若いとは言えないというような内容でしたが、果たしてそういう解釈をしてよいものでしょうか?甚だ疑問です。
だいたい『■主な議決検察審査員の平均年齢(議決日時点)』という一覧の中に、「未公開株をもちかけた詐欺事件」って訳のわからない事件が入っているのは、何故なんでしょうか。
(参考)沖縄タイムス掲載記事
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-02_7713/
ネット上で検索したところ、全国紙のアーカイブスは見つかりませんでした。
この事件覚えていらっしゃいますか?他の事件と比較すると、どう考えても不自然な挿入です。
これでは、スピンドクターがよく使う「チェリーピッキング」(自分の議論を正統化するために都合のよいデータを摘み食いして提示すること)と一緒です。ちなみに異様な「那覇検察審査会」と「東京第五検察審査会」を除いた平均年齢は「47.7歳」、第五検察審査会より10歳以上、多くなります。
ここまで、見るとかなり異例の事態であることは、お分かりいただけると思います。「那覇検察審査会」の年齢の評価については、特に検証は行いませんが、個人的な意見としては、こんな感じです。(¬_¬)ジーーーッ
ちなみに、この記事の中で、平均年齢が若い事に関して、法務省幹部が「裁判員も、若者ばかり選ばれるケースがまれにある」審査補助員を経験した事のある弁護士の方が「たまたま高齢者に病気がちの人が多かったとか、偶然としか考えられない」とコメントされてます。
が、果たしてそうでしょうか。私に言わせれば、「裁判員を、若者ばかり選ぶケースがまれにある」、「高齢者に病気がちの人が多かったなんて、必然としか考えられない」です。
どう考えても若すぎるだろ!「東京第5検察審査会の平均年齢」
怒!怒!怒!怒!「ざーけんな」
(参考平成2009年1月1日現在、東京都の20歳以上平均年齢)
@20歳以上平均年齢:49.2歳
A20〜69歳平均年齢:43.5歳
※都総務局統計部人口統計課「住民基本台帳による東京都の世帯と人口」
より手計算
※103歳以上は、103歳で計算
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