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菅“卑怯だぞ”八百長猛批判の“目くらまし”に大喜び 2011.02.05 :夕刊フジ
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110205/plt1102051548001-n1.htm
菅直人首相(64)ら閣僚が、大相撲の八百長問題に激しい批判を浴びせている。これまでマニフェスト違反や党内抗争をめぐり劣勢に立たされていただけに、どこか生き生きとしているようにすら見える。「自分のことは棚に上げて…」という、特異な本能がよみがえったのか。
八百長相撲の発覚後、菅直人首相のコメントは手厳しかった。「重大な国民に対する背信行為だ!」。場当たり的な政権運営で、国民の期待を裏切り続けた御仁とは思えぬセリフ。女房役の枝野幸男官房長官は、後でトーンダウンさせたとはいえ日本相撲協会の公益法人資格の取り消しまで言及した。
さらに過激なのは「仕分けの女王」こと蓮舫行政刷新担当相。相撲協会が2013年以降、税制優遇を受けられる「公益財団法人」への移行を目指していることに「内部の浄化ができているのか。現段階では難しい」とバッサリ。
3月の春場所の優勝力士に内閣総理大臣杯を授与するかどうかも、「適切かどうかは冷静に判断すべきだ。国民の相撲協会に対する思いは相当厳しい」と言い切った。
確かに、国技を失墜させたスキャンダルは多くの国民が注視しており、首相や閣僚がコメントするのはよく分かる。ただ、「菅内閣は、目くらましができて喜んでいるのでは」(自民党中堅議員)との声もある。
現に、国会では、与謝野馨経済財政相の変節や、菅首相の言動の矛盾などが連日炎上しているのに、八百長問題のために新聞やテレビであまり取り上げられず、影が薄くなっているのだ。
そもそも、民主党には他党や政敵を批判・攻撃することで党勢を拡大してきた歴史がある。今回も、相撲協会を悪役にすることで、低落傾向にある支持率を持ち直そうという思惑でもあるのか。
選挙プランナーの三浦博史氏は「相撲協会をたたくことで、菅政権の体たらくから目をそらす効果はあるだろう」といい、こう続ける。
「ただ、これはパフォーマンスに過ぎず、支持率上昇につながらない。国民が期待した事業仕分けは予算に反映されず、『小沢切り』も失敗した。いくら『相撲協会の法人認可取り消しも』と訴えても、できない可能性が高い。菅政権の優柔不断ぶりは、国民も見透かしている」
くれぐれも、国民を裏切る「八百長政治」だけは勘弁願いたい。
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