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無罪・小沢一郎が逆襲の“菅退治”(1) 2011年02月04日 15時00分 :週刊実話
http://wjn.jp/article/detail/6915901/
「小沢無罪」に大焦りの菅
そもそも、菅直人総理は小沢一郎元代表の「政治とカネ問題」を徹底追及、その政治生命を断ち切る“見返り”に、政権浮揚を成し遂げるはずだった。
だが、その菅総理が今や真っ青になっている。内閣改造で国民にダメ出しを喰らったことは言うに及ばず、ここにきて強制起訴される小沢氏の「無罪」の可能性が、俄然高まりだしたからなのだ。
政治部記者がこう語る。
「小沢裁判は半年掛かると見られているが、突如、その行方が揺らぎだしたのです。『陸山会』の土地疑惑事件では、逮捕された小沢の元秘書・石川知裕衆院議員の初公判が2月7日に行われる。ところが、供述を強要された録音テープが証拠採用されることとなり、判決の行方が全く分からなくなった。疑惑のキーマンである石川が無罪となれば、小沢無罪はほぼ確実。これに総理は大慌てなのです」
ちなみに、ここで言う問題のテープとは、石川議員が一度認めた土地の買収代金の違法性を覆そうとした際に、検事から「変更すると不利になる」と脅迫されたというもの。会話の録音テープが裁判所に証拠採用されたことから、永田町に激震が走っているのである。
しかも、「小沢無罪」の可能性を高めているのは、これだけではない。
「昨年9月、最高検察庁に『証拠改ざん事件』で、逮捕された前田恒彦元特捜検事が、小沢氏の第一秘書・大久保隆規被告の取り調べを行っていたことが発覚。東京地検が、その分の供述調書を公判で使用しないことを決定した。この調書には土地購入資金の違法性を認める大久保の供述も含まれており、今後裁判が空転する可能性も出始めたのです」(司法記者)
つまり、検察側の大失態で、菅総理が期待しまくっていた「小沢有罪」の芽が次々と摘み取られ始めたというわけなのである。
もっとも、これは以前から予測されていたことだった。もともと今回の土地疑惑は、検察が1年以上も捜査して起訴を断念した案件。その際には「陸山会」や小沢氏の預金通帳までが洗いざらい調べられ、「公判維持できる証拠が全くない状態」と評判だったのだ。
ところが、それを検察審査会なる“ド素人集団”が「強制起訴」の決定に踏み切り、事態は一変。これにジリ貧支持率に大わらわの菅総理が飛び付き、「小沢切り」を大展開したことから、その本質が見えなくなっていたのである。
「つまり、菅は小沢を『心証真っ黒』と大宣伝。国民を煙に巻き、疑惑まみれの男を退治するという名目で、政権を浮揚させる策略を用いたのです。無論、『小沢無罪』があり得ることも菅は知っていたが、裁判中は小沢も身動きが取れず、支持率回復に十分な時間があると見ていたのです。ところが、その目算がいきなり狂い、春には『小沢無罪は確実』と騒がれ出すことが必至となった。判決は夏過ぎになるとしても、小沢の“逆襲”が、春の嵐と共に吹き荒れる可能性が高まりだしたのです」(民主党中堅議員)
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