http://www.asyura2.com/11/senkyo106/msg/446.html
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(回答先: 裁判員裁判:強盗致傷「指示」、被告に懲役9年−−東京地裁判決 投稿者 めっちゃホリディ 日時 2011 年 2 月 04 日 07:13:11)
ちょっと一言 2010年6月15日 (火)
http://sapporo-hide.cocolog-nifty.com/hitokoto/2010/06/post-1442.html
左の記事は今朝の読売新聞ですが、裁判員裁判に拘わる報道で、懲役9年と見出しにあっても余り気にならなかったのですが、記事の中頃に「取り調べ録画 有効性を証明」とありましたので詳しく読んでみました。
要するに2件の強盗事件があり、大越が捕まり、取り調べの過程で大越が久保に「命じられ」てやったと供述したので二人を起訴したという事件らしい。問題は「久保松幸被告が大越充宏受刑者に命じて強盗をやらせた」との筋書きを証明するものが大越の自供以外になく、久保氏は一貫して否認していることだ。そこで久保被告の裁判に大越受刑者(既に有罪判決を受けている)を証人に呼んだら、「命じられたと言ったのは嘘だった」と証言し、その証言が信用できるのかどうかが問題になり、捜査側が「録画してあります」って事でDVDを提出した。それを見た裁判員が−−犯行を持ちかけられてから実行するまでの流れ、指示や実行のタイミングを合図されたことなどが具体的かつ詳細に述べられており、作り話とは考えにくい−−と判断したわけです。
大越受刑者は以下のように証言していました。
捜査段階や自らの公判で「同居する久保被告に強盗を指示された」と供述していたが、この日は「調書には違うことが書かれていたが、そう言わないと検事が認めなかった。私一人でやった。自分の裁判では調書があるのでそれに合わせるしかなかった」と証言を翻した。毎日新聞 2010年6月10日 東京朝刊
整いすぎている調書こそ疑わしいものなんですが・・・「講談師、見てきたような嘘を言い」と言うでしょう。捕まって苦し紛れに言った嘘に検察の空想が結びついて見事な劇に仕立て上げてしまった事件に見える。部分録画した場面に関しては入念なリハーサルを経た劇と見た方が良い。
ここには典型的な二つの問題がある。
@法廷での宣誓証言が信用されずに、捜査機関での密室でつくられた調書が信用されているという問題。
A部分録画では捜査機関の都合の良いように作成され真実は見えないと言うこと。
裁判員裁判は市民参加なので、その市民が調書の信用性だとか、部分録画の危険性について、どの程度の認識を持っているかが問われるが、今回はほとんど無防備だったと言えそうだ。捜査機関を信用したというか、「コロッと騙された」と言うべきか・・・?
本来であればプロの裁判官が公平な裁判のために多少アドバイスをしても良いと思うのだけれど、判決文を見る限りではこの裁判官(東京地裁 大善文男)自体の質に信用をおけないのが苦しい。
@ 自分の法廷で調書の信用性を疑わせる宣誓証言がなされたのに、その証言の方を疑うというのはどういう事だろうかね?自分の法廷は宣誓しても嘘つき放題なのかい?
A 全面録画ではない部分録画は「捜査機関側の作為が入っている余地が大きい」くらいのアドバイスをすべきだと思うが、果たして裁判官自体にそれくらいの認識があったのだろうか?
この裁判はとても「取り調べ録画 有効性を証明」したものとは言えない。「部分録画が捜査機関側にとって有効だ」と言うことを証明したに過ぎない。 この記事は「取り調べ 部分録画の危険性を証明」と書かなければ駄目だ。
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