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2011年(平成23年)2月4日(3日発行)
写真 やっぱりデタラメだった(検察審の議決書)
メンバーの選び方に重大疑惑
暴走検察の正体見たりだ。民主党の森ゆうこ参院議員が、自身のブログやツイッターで驚くべき事実を暴露した。ある検察幹部が森議員を名指しし、「鉄槌を下してやる」と恫喝まがいの発言をしているというのだ。
森議員といえば、これまで「陸山会事件は冤罪だ」と主張し放け、検察捜査のデタラメを追及してきた議員のひとり。不適格な載事を罷免できる「検察官適格審査会」のメンバーでもある。検案にとっては目の上のタンコブみたいな存在だ。もし、この恫喝発言が事実なら、検察の特高化≠ニ言うしかない。
森議員に詳しい話を聞いた。
◇
「小沢元代表が起訴された1月31日、大メディアの司法記者が『検察内部にこんな話があります』と、こう言ってきたのです。『ある検察幹部が、私の調査にナーバスになっていて鉄槌を下してやる≠ニ言っている。私の不祥事を探している』と。検察が事件を捏造すれば、議員ひとりを潰すことくらい簡単にできる。この検察幹部は、現場の検事ではなく法務省幹部です。名前はあえて伏せておきますが、私に何かあったら、検察にやられたと思ってください」
検察幹部がナーバスになっている「調査」とは、おそらく、小沢元代表に起訴議決を下した素人集団・検察審査会の実態調査だ。森議員は矛盾、デタラメを暴き、疑惑の核心に迫っていた。
そのひとつが審査員11人の怪しい¢I考方法だ。審査員は各自治体の選管から送られた名簿から無作為で選ばれるとされるが、検察審事務局が抽選に使用する「くじ引きソフト」を調べてみると、呆れるほどインチキくさい代物だった。
「このソフトは欠陥だらけで、簡単に盗意的操作ができることが分かりました。当選させたい人以外は『欠格』という項目をチェックすれば除外することができるし、その証拠も残らない。検察審事務局が、各自治体から送られてきた名簿とは別に、新たに候補者名簿を登録することもできるなど、セキュリティーが甘いのです。そもそも、1回目と2回目の議決で審査員の平均年齢が同じ34・55歳になる確率なんて限りなくゼロです。一般有権者の平均年齢と比べて10歳以上若いのも不自然です」(森議員)
2回目の検察審では、担当検事が不在
さらに重大な疑惑も発覚した。2回目の検察審では、担当検事が出席して不起訴に至った経緯を説明することが義務づけられているが、担当検事が出席していなかった疑いが浮上しているのだ。
「2回目の議決が行われたのは昨年9月14日(発表は同10月4日)。担当検事は、東京地検特捜部副部長の斎藤隆博検事でした。1回出席したのは資料からも間違いないが、それがいつかは非公開です。実は、私の入手した情報では、斎藤検事は議決から1週間以上もたった昨年9月23日か24日に出席した疑いがある。斎藤検事が知人に自ら話しているのです。議決前に出席していなければ正規の手続きを経ていないため、議決自体が無効です」(森議員)
森議員の調査で発覚した検案害のデタラメは、まだ山ほどある。続きは、あす(4日)詳報する。
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