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2011⁄02⁄01(火) 10:20
小沢氏起訴にニュースウィーク編集長の竹田氏が「起訴されたこと自体が異常だ」と特ダネで発言!
昨日、週刊朝日編集長の山口一臣氏が、「強制起訴に関する明日の新聞記事はチェックする必要がある」というようなことをニコニコ生放送で言っていた。
その各社の社説
朝日新聞:小沢氏起訴―市民の判断に意義がある
日経新聞:民主党は小沢元代表の起訴でけじめを
読売新聞:小沢氏強制起訴 政治的なけじめをつける時だ
毎日新聞:小沢元代表起訴 まず離党してけじめを
産経新聞:小沢氏強制起訴 やはり議員辞職しかない 国民代表の結論無視するな
一面から三面、社会面まで、まあ予想どおりの展開になっている。
そんな中、東京新聞の本日2月1日付け、三面の『核心』は他の報道は詳しく見ていないが、より客観的報道と言えるだろう。その一部を転載させていただく。
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有罪立証ハードル高く
小沢元代表強制起訴 新証拠補強できず 小沢一郎民主党元代表が政治資金規正法違反罪で起訴されたことで、検察審査会の議決に基づく強制起訴事件は四件となった。いずれも検察が犯罪を証明する証拠がないと不起訴にした事件だけに、法曹界では「無罪の公算が大きい」と指摘する声も。小沢元代表を起訴した指定弁護士が有罪を立証するのも、高いハードルが待ち受ける。(社会部・小川慎一)
新証拠 補強できず
■難 航
「有罪と判断されるべき事件だ」
ほぼ百日間の補充捜査を終え、小沢元代表を強制起訴した指定弁護士の大室俊三弁護士は記者会見で、有罪立証に自信を見せた。
だが、強制起訴事件で、指定弁護士が法廷での立証に使う証拠の大半は、不起訴と判断した検察が集めたものだ。同じような証拠を使って有罪を立証するのは容易ではない。
大室弁護士は当初、「証拠に弱い部分はある」とし、小沢元代表や元秘書らへの事情聴取で証拠を補強する方針だった。だが聴取はいずれも拒否された。補充捜査の実態は、特捜部が集めた証拠の分析が中心だった。
検察審査会制度に詳しく、刑事弁護に精通する山下幸夫弁護士は「議決で取り上げている供述証拠などでは、小沢氏と元秘書との共謀の立証は相当難しい」と指摘する。
■基 準
「検察の起訴基準に沿って市民が判断すると想定していたが、審査会は起訴のハードルを下げてしまった」
検察幹部が話すように、検察は「有罪判決を得られる高度の見込み」がある場合にのみ起訴する。中でも国会議員の起訴は「裁判で無罪になることは許されない」(検察幹部)として、より慎重に判断されている。
一方、小沢元代表の強制起訴を決めた東京第五検察審査会の議決は、強制起訴を「国民の責任において、公正な刑事裁判の法廷で黒白をつけようとする制度である」とし、検察と別の基準が許されると指摘している。
法廷決着を強く望む市民の声が反映される傾向がある強制起訴制度。その是非については、元裁判官の秋山賢三弁護士が「冤罪(えんざい)を生む可能性を高くする」と話すなど、法曹界でも意見が割れている。
検審 在り方に一石
■疑 問
検察審査会の在り方については、民主党内でも議論の過程が不透明であるとする批判があり、審査補助員として審査する市民に法的な助言をする弁護士を選ぶ方法などを疑問視する声も出ている。
日弁連で審査補助員や指定弁護士の研修を担当した山下弁護士は議決に法的拘束力を持たせた制度を評価しつつ、「現行では審査補助員が一人のため、市民が弁護士の意見に左右される恐れが懸念される。補助員を二人にしたり、議論の回数を公表したりするなど疑念を持たれないようにする必要がある」と提言している。
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昨日深夜までニコニコ生放送でやっていた「緊急討論! 小沢一郎氏強制起訴」の中で郷原氏が起訴状のコピーと思われる紙を持ちながら、これは酷いものだ、と言われていた。
内容は有料の朝日新聞の『Asahi Judiciary』で見られるようだが、産経の記事で大まかにはわかる。
起訴内容の要旨(産経新聞2011.1.31 17:38)
≪【第1】
小沢一郎被告は、自己の資金管理団体である陸山会の会計責任者であった大久保隆規被告と、その職務を補佐する者であった石川知裕被告と共謀の上、平成17年3月31日ごろ、東京都新宿区の東京都選挙管理委員会において、
(1)陸山会が16年10月12日ごろ、小沢被告から4億円の借り入れをしたにもかかわらず、これを16年の収入として計上しないことにより、同年分の政治資金収支報告書の「本年の収入額」欄に、これが5億8002万4645円であったとの虚偽の記入をし、
(2)陸山会が16年10月5日と同月29日、土地取得費等として計3億5261万6788円を支払ったにもかかわらず、これを同年の支出として計上しないことにより、真実の「支出総額」が4億7381万9519円であったのに、収支報告書の「支出総額」欄に、3億5261万6788円過小の1億2120万2731円であったとの虚偽の記入をし、
(3)陸山会が16年10月29日、東京都世田谷区深沢8丁目の土地2筆を取得したのに、これを収支報告書に資産として記載せず、収支報告書を都選管を経て総務大臣に提出し、もって収支報告書に虚偽の記入をし、記載すべき事項を記載しなかった。
【第2】
小沢被告は、大久保被告と、その職務を補佐する者であった池田光智被告と共謀の上、18年3月28日ごろ、都選管において、
(1)陸山会が17年中に土地取得費等として計3億5261万6788円を支払っていないにもかかわらず、これを同年の支出として計上することにより、真実の「支出総額」が3億2734万7401円であったのに、同年分の収支報告書の「支出総額」欄に、3億5261万6788円過大の6億7996万4189円であったとの虚偽の記入をし、
(2)陸山会が前記土地2筆を取得したのは16年10月29日であるのに、収支報告書の「資産等の項目別内訳」の「年月日」欄に取得年月日が17年1月7日であるとの虚偽の記入をし、収支報告書を都選管を経て総務大臣に提出し、もって収支報告書に虚偽の記入をしたものである。≫
従来の検察審査会の虚偽議決の内容をまとめた程度の、あの吉田繁実弁護士と何ら変わらない。
これに3人がかりで何で4ヶ月もかかるのか?この弁護士たちのモチベーションとは何なのか?スタンスは?立ち位置は?など疑問だらけだが、弁護士という職業の性質に視点を移せば、下記の会見内容と合わせ見えてくるものがある。
まず弁護士は、依頼人が極悪人であろうが、法を犯していようが、クライアントとして兎に角守る立場にたっているということだ。
この場合は検察官役とはなっているものの、検察審査会が依頼人でその議決を絶対視して、強制起訴をすることは決まっているが、その議決にそって公判で有罪に持ち込むことが仕事となっている。
会見では記者質問に次のように答えている。
左から村本道夫(56)、大室俊三(61)、山本健一(46)弁護士
――東京地検特捜部が不起訴にした事案です。補充捜査をされて、証拠などに目を通したわけですが、有罪に持ち込む自信というか、有罪の部分を埋めることができたのかお聞きしたい。
大室弁護士: 結論から言えば、私は、できたと思っております。
村本弁護士: 私たちの職務というのは、必ずしも、有罪だと確信したから起訴するのではなくて、起訴することが法令で決まっておる。その中で、起訴しない条件はなかった、と判断したから起訴したということです。弁護士は弁護士なりに(東京地検特捜部とは)少し違った目から見れたかなという思いはあります。
山本弁護士: 私も別に有罪を獲得できると思ったから起訴したというよりは、起訴が議決されたから起訴した、ということではありますけども、ただし、検察官の職務を行う弁護士としてこの事件にあたるわけですから、当然、検察審査会の議決に従って有罪判決が得られるよう、できるだけのことをしたいと思っております。
――職責に基づいて起訴しなければならないというご発言があったが、一法曹人として、自分たちで有罪を立証できると考えられて起訴したのか確認したい。
大室弁護士: まず自分たちが内心どういうふうに思っているのかというのはたぶん語るのは適切ではないと思います。ただ、抽象的な言い方をすれば、私自身は、小沢氏を起訴することが法曹としての良心に恥じない、というふうには思っています。その程度で勘弁してください。
(Asahi Judiciary 2011年01月31日)
「法曹としての良心に恥じない」?
※メールで情報をいただき、この場合の良心≠ノついては、≪憲法76条3項に「裁判官はその良心に従い」という文言があり、「裁判官としての良心」というときには、法令に従うということがもっとも重要で、自己の個人的良心に従えば基礎すべきでないと考えても、法令に従って起訴することが「法律家としての良心」ということ≫ということだ。
ただ、仙谷由人との関係も取りざたされていて、同じ第二弁護士会の中でも三人ともある会に所属しているというこは偶然とは思えない。
日刊ゲンダイに次のように書かれていた。
≪◆検察官役は皆「身内」だった
仙谷由人官房長官(64)の交代機運の高まりは、意外な人々にも影響を及ぼすことになりそうだ。ズバリ、小沢一郎元代表の強制起訴に向けて捜査を進めている検察官役の指定弁護士3人である。
主任格の大室俊三氏(61)を筆頭に村本道夫氏(56)、山本健一氏(46)の3弁護士とも、仙谷と同じ「第二東京弁護士会」に所属。あまり知られていないが、全員とも「全友会」という二弁内の同じ人権派の“派閥”に仲良く名を連ねているのだ。仙谷と村本氏は、東大法学部の先輩・後輩でもある。
「東京の弁護士会は3つに分かれ、さらに各会ごとに主義主張に応じた派閥が存在します。会長選などでは派閥ごとに所属弁護士が票の取りまとめに奔走してきました。仙谷氏らが所属する全友会は1970年に発足。当初は学生運動経験者で若い人権派弁護士の集団でしたが、その後、多くの新人弁護士を入会させ、二弁を代表する一大派閥に発展したのです」(全友会関係者)
仙谷はよほど派閥に思い入れがあるのだろう。政界進出後も、年1回開かれる全友会の総会にたびたび出席してきた。
先日、大室氏は「われわれの捜査は政治の影響を受けたくない」と語っていたが、小沢裁判の指定弁護士が揃って小沢憎しの仙谷に近い人物なのだ。政治的意図を勘繰られても、仕方ない。
指定弁護士の選定には、二弁内部からも「仙谷氏の意向が働いたのではないか」との声が聞こえる。二弁所属のある弁護士は「指定弁護士の選定には慎重な意見が多かったのに……」と、こう打ち明けた。
「指定弁護士の人選は、東京だと3弁護士会が1年ごとの持ち回りで担当します。昨年は二弁の番でした。当然『政治色を排除すべきだ』との意見が上がったのですが、フタを開けると、3人とも仙谷氏と同じ派閥の弁護士で驚きました」≫
(日刊ゲンダイ2011/1/13) 参照:資料ブログ
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今後、気になるのは公判が長期化することだ。
争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きは半年以上かかるとみられ、公判は早ければ9月ごろから始まる見通しだということだ。(共同通信2011/01/31 19:52)
フジテレビ『特ダネ』でニューズウィーク日本版の編集長・竹田圭吾氏が「起訴されたこと自体が異常だ」と断言していた。
こうした、普通に考えれば誰でもわかる普通のことを言える勇気ある言論人、マスコミ人、テレビコメンテーターが増えることを期待したい。(少しでも小沢氏側の論を張るとレッテルを貼られるから恐れているようだ)
最後に、石川議員がICレコーダーで録音した内容が新聞記事になっていたが、取り上げた新聞社が少ない。
たぶん共同通信が流し、それを記事にした新聞社が少ないということだろう。
これが崩れれば、この証言に立脚している今回の検審起訴は土台自体が崩れるわけだが、法曹界と菅・仙谷・米国が結託した今回の小沢氏追い落とし捏造事件では、常識のベクトルとは違う力が働いている。
森ゆう子議員もブログ上に検察から脅されていると書いている。
≪ある検察幹部が、私の調査に相当ナーバスになっているらしく、「鉄槌を下してやる」と言って、「不祥事」を捜していると司法記者から聞いた。「不祥事」は何でも、いつでも捏造できる。そして、私のやっている事は司法に対する政治介入だとキャンペーンを記者たちに行っているとのこと。≫『森ゆうこブログ』
証拠改ざんで検事総長が任期途中で交代し、検事三人が逮捕という、現在ほど検察が信用されていない時期はないぐらいに組織として弱っているのではないかと思えていたが、とんでもない間違いである。
検察は自分達が最高権力機関であり、今後もその在り方は変わることなく続いていくよう、あらゆる策を尽くして改革をする人間に対しては今まで同様、粛清しようとしているのがわかる。
もし、森議員にそのような動きをするのであれば、我々は断固それを阻止しなければならないだろう。
もう、こんな検察組織は、一度解体すべきである。
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●石川議員再聴取やりとり詳報(2011年1月31日 02:02)静岡新聞、西日本新聞
東京地検特捜部の検事が衆院議員石川知裕被告を再聴取した際の主なやりとりの詳報は次の通り。
検事「石川さん、録音機持っていない?」
議員「大丈夫です」
検事「この前もさ、そういうこと言っててとってたやつがいてさ。大丈夫? 下着の中とかに入っていない?」
議員「大丈夫です」
検事「(一部報道にあった別件の疑惑で)『しかるべき時期に議員辞職します』みたいな内容の調書があったじゃない」
議員「はい」
検事「そりゃもうそんなの出したら大騒ぎだからね。まあ現状でいく限りね、(上司は)そんなもの世に出そうなんていう気はないと思うけど、これがまた変な方向へね、鈴木宗男(元衆院議員)みたいに徹底抗戦みたいになっちゃうとさ、『やれるものはやれ』と」
議員「私に今日できることって何ですかね」
検事「無難なのはさ、従前の供述を維持するのが一番無難だって。検審の、うちの方針もそうだけど、石川さんが今までの話を維持している限り、(小沢一郎民主党元代表は)起訴にはならないんだろうと思うんだよ」
議員「今日の調書は検審も見るんですよね」
検事「見るよ。そのために取るんだから。見せて、検審が(小沢氏は)絶対権力者であるというところにどれだけ疑問を持つかっていうかさ。絶対権力者とか何とか言われてるけれど、きちんと話をして、逮捕されている時と同じ話をして」
議員「圧力はかかってません。今日も自分の思いを、やっぱり変えようと思う部分を、変えられたらいいってことだけです」
検事「今度の判断は重いからね。強制起訴までは不要と検審の4人が言ってくれれば、不起訴不当で終わるわけだから」
議員「先に(議決を)出した5人の人がまだ残っているんでしたっけ? その人たちも変えてくれればいいですけどね」
検事「だから最初に言ったように、ここで全部否定することは火に油を注ぐことになるよね。ここで維持することが彼ら(審査員)の気持ちをどう動かすかだよね」
議員「今回(再聴取に)応じないっていう線もあったんですよね、選択として」
検事「あった。あったけど、それは一番最悪だよね、検審に対して。うち(検察)にとっても」
議員「小沢さんが起訴になったら、それはそれで複雑ですよね、私も。いや、検察内でですよ」
検事「検察が起訴した場合、いや、しないよ。石川さんが供述を維持する限りそれはできない」
検事「陸山会の2004年分収支報告書への不記載、虚偽記入の理由ですが、『私(議員)は深沢8丁目の土地を購入するに当たり、小沢先生から提供を受けた4億円につき、小沢先生が政治活動の中で何らかの形で蓄えた簿外の資金であり、表に出せない資金であると思ったため、これを04年分の収入として収支報告書に記載しませんでした』」
議員「いや、購入した不動産が明るみに、公表されるのをずらすということが一番の主眼点で、4億円が明るみに出るのを避けるためっていうのは、今でもやっぱり、そんなことはありませんとしか言えないんですよ」
検事「だったらこうしようか。今まで通りの供述をした上で、最後のところで調書を読み聞かせした後、最後にその4億円についてね」
議員「4億円を隠したいがためっていうのがね、どうしても引っ掛かるんですよ。土地登記の公表をずらすことが主眼で経理操作したっていうのが実際の話なんで」
検事「修正できるところはするけど、ただ、趣旨を、要するに隠そうとは思っていないというのはまずいと思うから。だからそこをうまく、まず4億円ありきではないんです、という風に修正していくしかないよね」
議員「4億円がいかがわしいお金だなんて、実際どう作られたかなんて私には分かりません」
検事「そこは4億円不記載には関係ないよね。不記載で起訴されているから、もうしょうがない。不記載にした理由は何なのってなった時に、みんなはゼネコンからの裏金に決まってると思っていて、だから書けないんだってなる」
議員「そういう意識はない。汚いお金だから4億円を何が何でも露見したくないっていうのは今でも違うと言いたい」
検事「汚い金だっていうのは、検察が勝手に言ってるだけで、別に水掛け論になるから相手にしなくていいんだよ。証拠ないんだから」
議員「そういう疑問を持ったことがないんで」
検事「俺はそこ責められてるの。上が『本当にこんなこと言ってんのか』って言うわけ」
検事「例えば、(小沢氏に)報告、了承してませんというふうになったら、強制起訴の可能性が高くなるよね」
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この事件は第二の村木事件であり、第二の前田検事がいることの証拠だが、森ゆう子議員に対する脅しといい、民主党執行部の動きと合わせ、まだまだ油断ができないのが現況である。
小沢氏無罪、検察審査会の闇、国家権力の横暴、マスコミの劣化を追及・監視していくと同時に菅政権打倒を声高に叫び続けていくしかない。
※この検察審査会の議決による起訴は「強制起訴」が通名となってしまっているが、法律用語的には「必要的起訴」というご意見をいただいた。「検審起訴」も検察と紛らわしいので、このほうがスッキリするかもしれない。
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