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日々雑感
2011/02/01 07:04
ステロタイプの反応ばかりだが、この国は知性の乏しい扇情型の評論家ばかりなのか。
与野党政治家の反応のほとんどは「参考人招致」であったり「離党勧告」であったりしているし、大手マスコミは「小沢氏強制起訴」と法律にない造語を振り翳している。
これほど事件の概要と事実が明快になっている事件も珍しい。その一つ一つを子細に検証すると何が事件性を以て捉えられているのか分からないほど明々白々な事件だ。
それを読売新聞(2/1)朝刊の解説記事では「民意vs無罪請負人」と表現している。おそらく無罪請負人は小沢氏の弁護士に就任した人物を指しているのだろうが、対する民意とは何だろうか。
第五検審会の二度目の議決に際して(一度目の議決に関しても委員の平均年齢が34歳なのは多分に疑問だが)委員の平均年齢が一回目と全く別人と言いながら34.55歳と小数点以下二ケタまで同じだというのは確率的にはともかく現実的にあり得ないことだ。つまり委員の存在そのものが捏造と断定されても仕方ないもので、大手マスコミが委員の議決が「民意」だというのなら委員の実態を明らかにすべく取材努力をしたのだろうか。
ステロタイプだというのは小沢氏にとって不利な材料は無批判に採用するが、真実に少しでも迫ろうとしない「思考停止」状態の大手マスコミと、議員辞職は国民の民意だと叫ぶ政治家諸氏の低能ぶりだ。法曹資格を持つ国会議員も多数いることから蛇足かも知れないが、今回の「検審起訴」は検察の「不起訴」判断を覆すものでないことから裁判で「有罪判決」が出るまで小沢氏は「推定無罪」でもない「無罪」そのものであることを肝に銘じてもらいたい。
それにしてもこの国の大手マスコミの報道ぶりにはウンザリだ。テレビの報道番組でも検審会の実態が不透明なのをいささかも問題にせず、検審会議決を「錦の御旗」として振り翳す。そして「市民感覚で小沢氏は怪しいと思うのは当然」だと公言するバカなコメンテータたちの存在には唖然とする。自らの程度の低さを世間に暴露して恥じないコメンテータの多いことに、この国の知的水準に不安を覚える。
真実を知ればたった一人でも堂々と発言するのが自由な国家の取り柄だが、大手マスコミを始め小沢氏の「無実」とされた検察判断を覆した「検審会議決」を露ほども疑わず、それを足場として政局を語り小沢氏の進退を話題にする。なんとも思考停止のバカな社会に暮らしているのだろうか。
「政治とカネ」なる呪文にどのような実態があるというのだろうか。そこには小沢氏の犯罪ではなく、小沢氏を政界から排除したい勢力の作為的なプロパガンダを読み取れるばかりだ。その勢力が日本の政治を恣にしている恐怖の実態であり、国家と国民を不幸に追いやっている根本的な病巣だということを暴かないマスコミとは何だろうか。江戸時代の「瓦版屋」ですら徳川幕府の顔色を気にしつつも洒落や風刺で論っていたが、現代の大手マスコミは「瓦版屋」の批判精神にも劣るものだといわなければならない。
戦前の大本営発表がそうであったように、ステロタイプの反応を大手マスコミが足並みを揃えた時は用心した方が良い。今がまさにその時だ。
http://km2295.iza.ne.jp/blog/entry/2135858/
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