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Infoseek 内憂外患編集部
2011年02月01日 10時00分
石川知裕秘書の証人採用を裁判所が留保〜10時間の取り調べは「事件と関連性、必要性がない」!?
1月31日、資金管理団体「陸山会」の収支報告書虚偽記載事件で、政治資金規正法違反の罪に問われている小沢一郎民主党元代表の強制起訴が決まった。検察から2度の「不起訴処分」が出たにも関わらず、検察審査会で「起訴相当」とされ、強制起訴された政治家はこれまでなく、異例中の異例、な裁判がこれから始まることになる。
同じくこの罪に問われた小沢元代表の元秘書の石川知裕衆議院議員に対し、1月27日、公判前整理手続きが行われた。ここでは、石川議員の今後の裁判の中で争点となる事柄について、検察・弁護側双方がどのような証拠・証人を出し、公判を進めるかについて話し合われた。
ここで、弁護側は石川知裕事務所の女性秘書を証人として採用するよう求める意見書を提出した。
通常、この段階でどちらかがその意見書に対し、「待った」を掛けることは少ないと言われている。しかし、いま、この証人申請が検察側の強い拒否を受け、裁判所から留保されている状態だという。検察の意図はなにか、そして、なぜ証人申請留保となっているのか。これについて、石川事務所の女性秘書本人から話を聞いた。
* *
■必要性も関連性もない?
――裁判所が証人申請に対して保留している、とのことですが
1月27日、公判前整理手続きで弁護団側が私を証人申請しましたが、裁判所は現在その採用について、留保しています。
検察側が「石川議員の起訴に対して、私が証人として証言する内容は必要性も関連性もない」と強く主張していることが要因です。
私が証言する予定の内容は、「私への取り調べのあり方」についてです。そこから、「その様子の話を聞いた石川が不利な供述をせざるを得ない状態だった」ということを主張したいということです。
まず、週刊朝日などで取り上げられていた通り、私は押収物の返却という言葉を受け、30分程度の事務手続きと思い、検察に向かいました。しかし実際は、事情聴取として、10時間も拘束されました。これはおかしなことです。
でも、そこまでしたのに検察側は「必要性も関連性もない」と主張しています。この言葉には憤りを感じます。
ある弁護士に私への検察の取り調べについて相談したところ「ひどいの一言だ」と言い、民事訴訟なら勝てる、という言葉をもらいました。いつのタイミングかは分かりませんが、人権問題として訴える用意もあります。
――なぜ、検察は「必要性も関連性もない」と主張しているのでしょうか? 弁護団はそれについて、どういった見方をしていますか?
私への事情聴取のあり方を公にすることで、「取り調べの可視化」を求める世論が高まることを恐れているのではないか、と見ています。
私の個人的な意見として、ですが、特捜案件の取り調べについては絶対に可視化はやるべきだと思います。私の取り調べについても出してほしいと思います。もしご覧頂ければ、取り調べの違法性が示せると思います。
正直なところ、あの取り調べの話はしたくないし、聞かれたくもなかったです。今でも石川議員とその話はしていません。でも、今回、別の理由ならさておき、「(石川議員の裁判に対して、女性秘書の事情聴取は)必要性も関連性もない」と言われたことで、「あれは何だったんだ!?」と思うようになりました。
■取り調べの様子
――取り調べの一部始終について、お聞かせいただけますか?
監禁、という言葉がピッタリな感じです。まず、任意での事情聴取なのに、おかしなことだらけでした。
例えば、トイレに行きたい、と言うと、事務官が付き添ってくるんです。そして、前で待っているんですね。
私は、もう疲れてしまっていて、トイレで休憩を取りたいと思っていたのですが、「大きい方と思われたら嫌だ」とか「携帯電話で外部とやりとりしている」と誤解されたら嫌だ、と思い、本当に用を足すだけで出てこざるを得ない状態でした。
精神的にも追い詰められ、本当はトイレで泣きたかったんですが、そうしても状況は変わらない。だったら泣くだけ損だ、と思いました。
他にも、「自分がおなかがすいているからお前も食事をしろ」と言われるんです。私が「食事は子どもたちとしたいから」と言うと、「帰れるかどうかはあなた次第だ」と言われました。「じゃあ、何をしゃべればいいんですか」と言うと、なにも聞かない。きっと極限状態になれば、何かしゃべるだろう、という意図があったんだと思います。
10時間たって、やっと外に出たときはコートも何もないし、タクシー代すら持ってない。1月26日の寒い時期だったこともあり、建物を出るなり、歯がガチガチガチガチ! と震えるほどでした。
それに、聴取されているときから、片耳がボワボワして聞こえづらくなったり、立ちくらみがしたり、しばらくは仕事をする気も起きなくなりました。でも、週刊朝日が検察に出した抗議文に対して、検察は「適正な捜査だった」と言うわけです。
私は、石川知裕の政策秘書としてやってきました。だから、それなりに知識もあるはずなのに、そんな私ですら、あるべき権利を主張しても聞き入れられない状況のなかで、だんだん洗脳されていくんです。「弁護士に電話を掛けさせてほしい」といっても「その弁護士はおまえが選任届を出したのか」といわれて、「もしかして、本当は私にはそんな権利なかったんじゃないか」と思うわけです。
取調中は、背筋を伸ばし、手を上下に重ねていなければ怒られる。そんな姿勢で10時間近くいると、だんだん頭が朦朧としてきます。休憩したい、と言っても受け入れられず、何を話して良いのか分からないのに「話してください」と言われ続ける……。
私への事情聴取について、彼らは調書一つ取れなかったわけですが、あんなところで長時間いるくらいなら、「帰りたいからハイハイと言ってしまえ」と思ってしまうと思います。
* *
この状況下、石川議員は「検察に妥協して、容疑を認めてしまった」と主張している。女性秘書の証人申請について、最終的に採用するかどうかの判断は2月1日、午後出されるという。
http://opinion.infoseek.co.jp/article/1174
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