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投稿者:松代理一郎 投稿日:2011年 1月30日(日)06時08分22秒
TPPは、米国の日本つぶしのワナだ。”第二の売国”だ!
29日22時、BS11で、田中康夫「日本サイコー」を見た。出演は、京大助教)中野剛志氏だった。
30分と短い時間だったが、TPPの“事の重大さ”を明晰に語って頂いた。その、概要と感想を述べる。
1.PTT参加国は、米国(69.7%)、日本(21.8%)、オーストラリア(4.3%)、その他ブルネイ,ベトナムなど後進農業国(4.2%)
2.( )は参加国のGDP比。95.8%を日、米とオーストラリアで占めている。
3.仕掛けたのは米国。ターゲットは日本である。
4.韓国、中国など、日本の主要貿易国は参加していない。関税自主権を重視して、FTAの各国個別に条約を結び、自国産業の利害に配慮しているからだ。
5.日本はもともと貿易立国で、関税率全体3.3%、農業分野12.1%と世界的にも低い方である。韓国など関税は日本より高い。
6.日本は、“関税の引き下げ”など言われる筋合いはないし、PTT参加国を見ても輸出が期待できる国はなく、何のメリットもない。
7.日本は、環境問題を含め自虐的発想が多い。“日本はもっと努力しなければ”という発言は、他国に付け込まれるだけだ。やめないといけない。
8.オバマの年頭教書でも、PTTを念頭において「関係国の協力で5年間で輸出を倍増し、雇用を50万人増やす」と言っている。明らかに日本の市場と雇用を奪うことを狙っている。
9.米国は、為替操作で円高を仕掛け、自国製品を低価格に抑え、輸出増を図ることを基本戦略にしている。
10.TPP(関税ゼロ)の狙いは、日本に対して、為替操作が効果的に発揮できる環境を、“多国間ルール”で手を縛ることである。
11.関税ゼロのルールが出来たところで、為替操作で“円高誘導”を進めれば、米国製品の価格優位性は発揮できて、日本市場を席巻できる、というものだ。
12.米国は、自国農産物の輸出には、巨額の輸出補助金を出して、農業者を応援している。戦略的に輸出を重視している。
13.今、PTT関係国では、日本の農業が一番弱い立場。関税ゼロになれば、日本の食糧自給率は、40%から14%になり、日本農業は壊滅する。
14.これは、国家戦略で言えば、自らの胃袋を完全に米国に依存する。生殺与奪権を米国に委ねる、ということだ。“米連邦への日本組み込み”の布石でもある。
15.さらに、PTT(関税ゼロ)の対象は、農業だけではない。保険、医療、金融など24分野。関税ゼロで手を縛り、その上で、為替操作による、
16.安いサービスや労働力を売り込み、日本市場を席巻支配しようというものだ。つまり、日本を米国連邦(奴隷的な)組み込みである。
17.これを、“第二の開国”と言う、菅首相は馬鹿としか言いようがない。半世紀にわたって米軍を駐留させ、日本を従属状態にしている日米安保条約を“第一の売国”とすれば、TPPは、は間違いなく“第二の売国”である。
18.そして、菅政権は、“売国奴”である。
19.菅政権は今、TPPについて、よく内容がわからないままに、どさくさに紛れ、数の力で“悪法”を押し通すことで、国を売り、国民に塗炭の苦しみを与えようとしている。
20.民主党も自民党もない、日本を、国民を大事に思う議員は、 “党拘束”など関係なく、“売国のPTT”に反対しないといけない。
21.また、ジャーナリストや学者は、至急に、PTTの実態と危険性を広く、国民に知らせないといけない。
22.先に、本掲示板で紹介があったが、京大助教)中野剛志氏のPTTに対する動画を再度、紹介します。
参考)黄昏清兵衛様紹介
http://www.desivideonetwork.com/view/91g42m63n/tpp-tpp/
●中野剛志先生のよくわかるTPP解説―日本はTPPで輸出を拡大できっこない!
http://www.youtube.com/watch?v=nRmNJpUj5sI
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