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2011年1月28日 掲載
28日スイスへ出発 菅首相ダボス会議出席は壮大な税金ムダ遣い
滞在たったの5時間で総額1億円超のデタラメ
●主要国首脳との会談もなし
この男は何を考えているのか。国会が始まって1週間もたっていないのに、菅首相が28日夜、ダボス会議(世界経済フォーラム)出席のためスイスに飛び立った。TPP参加で「平成の開国」を世界にアピールするとか、米投資家ジョージ・ソロス氏と会談して環境ファンドを立ち上げるとか言われているが、バカじゃないのか。
25カ国の政府首脳や企業トップら2500人が参加するダボス会議は、民間の会議だ。各国の財界人や政官界の要人が情報交換し合う金持ちサロンのような集まりで、必ずしも首相が参加する必要はない。あの小泉元首相でさえ、国会日程を優先させて一度も出席していないのだ。日本のマスコミもほとんど取り上げないのに、国会答弁さえまともにしていない首相が、会期中にわざわざ出席するなんて異常だ。
それでなくても、菅は中国の胡錦濤国家主席の前でメモを読み上げたり、ファイルを持ったまま李明博韓国大統領と握手して、世界の笑いものになった“前科”がある。麻生元首相に似て発言ミスも多い経済オンチの菅では、赤っ恥をかきに行くようなものだ。
「それだけではない。ダボス会議出席には巨額の税金が使われます。鳩山前首相はさすがに、昨年のダボス会議を欠席したが、代理出席した当時の仙谷行政刷新相は、政府専用機に乗って6400万円もの税金を使ったとして国会で非難されました。しかも、仙谷氏は、『専用機は素晴らしい。1泊3日の旅。飛行機を自分の車のように使わないと、日本ここにありとは言えない』などとうそぶいていたことも発覚した。呆れてしまいますよ」(政界関係者)
今回のダボス会議にはいくら税金がつぎ込まれるのか。首相官邸の担当者の説明はこうだ。
「政府専用機や宿泊費などの詳細な金額は分かっていません。首相のほか、秘書官や広報官などの官邸スタッフ、外務省からも多くの職員が同行すると思われますが、人数についても具体的には決まっていません」
出発の前日にもかかわらず、何を聞いても知らぬ存ぜぬ。「クリーンでオープンな政治」が聞いて呆れるが、参考までに、麻生元首相が出席した09年は政府専用機2機分だけで9840万円だった。同行者の宿泊費なども合わせると、1億数千万円は下らない。菅のダボス滞在は5時間程度で、主要国首脳との会談もしないという。いよいよ税金のムダ遣いだ。
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