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衆院予算委:「政治とカネ」けじめは?小沢、鳩山氏ら火種 :毎日新聞
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110131k0000m040073000c.html
31日にも始まる衆院予算委員会で通常国会の論戦が本格化する。「政治とカネの問題にけじめをつける年にしたい」。菅直人首相は年頭会見で意気込んだが、民主党の小沢一郎元代表の国会招致はいまだに実現せず、閣僚や他の党幹部にも「政治とカネ」を巡る問題が指摘される。野党側の追及が予想される論点をまとめた。【杉本修作】
◇「堂々と喚問を」
小沢氏を巡っては資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件のほか、自民党は「過去の発言」についても追及する構えを見せる。
野党時代の民主党代表だった小沢氏は07年11月、元防衛事務次官への贈賄容疑で逮捕された防衛商社幹部との宴席に自民党の閣僚が同席していたとの疑惑が浮かび、証人喚問が話題にのぼった際、記者会見で「やましいことがないなら堂々とすればいい」と述べ、証人喚問に応じるべきだと主張した。喚問自体は実現しなかったが、発言した小沢氏自身、現在も国会で何ら説明をしていない。
◇税金払わず
偽装献金事件で元秘書が有罪判決(確定)を受けた鳩山由紀夫前首相。鳩山氏は10年3月の参院予算委で「(元秘書の)裁判が終わったら、できる限りご説明したい」と語ったが、今も実行されていない。
鳩山氏は事件発覚後の09年末、偽装献金の原資となった実母からの資金提供(02年7月〜09年5月分)のうち、贈与税約6億1000万円をまとめて申告した。ところが、国税当局は所得隠しなどの不正行為はなかったとして、02〜03年分の計約1億3000万円を還付した。結果として鳩山氏は2年分の課税を免れたことになり、予算委でも問題が再燃する可能性がある。
◇31億知らない
藤井裕久官房副長官は旧自由党幹事長時代、同党向けの政党交付金を含む約31億円が「組織対策費」などの名目で自分あてに支出されたことに対し、24日の記者会見で「知りません」と関与を否定した。当時の自由党は小沢氏が党首で、藤井氏は会計責任者。野党側が巨額資金の使途を問いただすのは確実だ。
◇迂回献金疑惑
与謝野馨経済財政担当相を巡っては「迂回(うかい)献金疑惑」が取りざたされそうだ。95〜05年、商品先物取引会社「オリエント貿易」グループ5社から、2政治団体を迂回させ、計7120万円の献金を受けていたことが発覚している。
オ社側は幹部社員の給与から天引きした資金を献金原資としたが、社員には同額が補填(ほてん)されており、個人献金者の特典である税控除を受けた者も一部にいた。
こうした寄付制度の悪用に対し与謝野氏は当時の会見で「(献金者側に)『どうやって集めたか』というのは最も聞きづらいこと」と釈明、献金は現在も返していない。
毎日新聞 2011年1月30日 21時48分(最終更新 1月30日 23時29分)
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