http://www.asyura2.com/11/senkyo105/msg/798.html
Tweet |
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20110129
2011-01-29 11:08
さて、ここで、「何故、小沢起訴は遅れるのか」という問題を続けようと思うのだが、少しまわり道をする。というのは、いわゆる小沢事件、あるいはその前提となる大久保秘書事件と石川元秘書事件において、「権力による事件の捏造」、つまり「検察の暴走」という問題が、佐藤優や鈴木宗男、植草一秀等、いわゆる「国策捜査」によって逮捕された被害者達の証言や分析によって、次々に暴き出され、最終的には「村木冤罪事件」において検察官が逮捕されるという前代未聞の「検察スキャンダル」へと発展していくわけだが、ここで、この一連の事件において、忘れてはならない問題として、フリージャーナリストを含む「マスコミ報道」の問題がある。最近、フリージャーナリストたちの一部が団結し、大手マスコミの「記者クラブ制度」に対抗する形で、ネットや動画を駆使した「小沢擁護論」的報道を始めたようであるが、そしてその歴史的意義は認めないわけではないが、彼等、フリージャーナリストたちも、本質的には「マスコミの一部である」という事実を忘れてはならない。彼等、フリージャーナリストこそ、実は、「マスコミ」に依存し、「マスコミ」のオコボレを落ち穂拾いしながら、「マスコミ」周辺に巣くう「弱い存在」であるが故に、一番、権力や時代の風潮に流れやすい、言い換えれば「洗脳」されやすく、「付和雷同」しやすい存在である。つまり、最近のフリージャーナリストたちによる「小沢擁護報道」も、「みんなで渡れば怖くない」的動機や「小沢擁護論」の方がカネになりそうだ、というような付和雷同的要素がないとはいえない。彼等がよく話題にする大手マスコミ主体の「記者クラブ制度」が、マスコミ問題のすべてではない、つまり、それはマスコミ問題における諸悪の根源ではない、ということだ。実は、「小沢バッシング報道」の先陣を切っているのもフリージャーナリストたちである。彼等にとっては、小沢バッシングに荷担することも、小沢擁護論的報道に荷担することも、ジャーナリストの思想や良心の問題といよりも、「メシの種」「金蔓」の問題が大きいということだ。さらに言えば、小沢事件報道で、官僚や検察のパシリ役として暗躍し、リーク情報やバッシング報道に狂奔しているのも、多くはフリージャーナリストたちである。フリージャーナリストが置かれている不安定な現実を忘れてはならない。その意味で、フリージャーナリストと、「一銭にもならない無償労働」を覚悟の上で、あるいは趣味として「小沢擁護論」なり、「小沢バッシング」なりを、日夜、繰り返してそれなりの社会的影響力を持つにいたった無名や匿名の「ブロガー」や「ツイッター」たちとは、その社会的、思想的な存在の位置が異なるのである。さて、話を元に戻す。TBSが、2010年1月27日(水曜日)、昼と夕方と夜のニュース番組で、
──
「2004年10月15日に、水谷建設に近い関係者という男性が、石川知裕衆院議員の5000万円授受の瞬間を目撃した…」
──
という衝撃内容を大きく報道した。ところが、この衝撃的なスクープ報道の続編も検証番組も、その後、まったく放送されていない。真相はどうなのか。誤報だったのか。とすれば、世紀の大誤報、大捏造報道ということになるわけだが。TBSの番組に登場した「水谷建設に近い関係者」という本人に直撃すると、報道内容と話が「異なる」という。それならば、TBSの「大誤報」ということになるわけだが、真相はわからない。以下は、この問題を追跡した「日刊ゲンダイ」の記事である。
──
日刊ゲンダイ 2010年2月6日(5日発行)
TBS“スクープ報道”が問題化!
石川議員へのウラ献金5000万円受け渡し「目撃した男性が核心証言」
証言男性が本紙取材に「04年10月15日とは言ってない」
「小沢捜査」終了で残った大きなナゾ――。水谷建設から小沢サイドに渡ったとされるウラ献金1億円疑惑だ。とくに04年10月の5000万円は、「土地取引4億円の一部に使われた」と検察が目をつけ、新聞・テレビは連日、大疑惑のごとく報じた。
だが、「5000万円ヤミ献金」は本当にあったのか。TBSテレビが流した「ウラ献金疑惑、居合わせた人物が核心証言」のニュースが、いま問題になっている。
このニュースが放送されたのは1月27日(水曜日)。昼と夕方と夜のニュース番組で大きく取り上げられ、映像が流された。
水谷建設に近い関係者という男性が、石川知裕衆院議員の5000万円授受の瞬間を目撃したという衝撃内容だ。
〈疑惑の舞台は都内のホテル喫茶店。04年10月15日のことだ〉――こんな説明が入り、ウラ献金受け渡し現場のホテルの喫茶店内の映像や見取り図がイラストで詳しく示される。
〈しばらくすると、スーツを着た1人の長身の男が現れた。石川知裕衆院議員だ〉
〈(水谷建設の)元社長らの正面に腰掛けた石田容疑者。ここで5000万円が渡されたという〉との説明も。
記者と男性証言者の一問一答は具体的だ。
記者「紙袋の中は現金だけ?」
男性「上に新聞があった」
記者「袋は1個? 袋は5000万円?」
男性「5000万円」記者「現金をどういうふうに渡したのか?」
男性「紙袋にお土産用みたいな、絵が描いてあって外側がナイロンでビニールで保護してあるようなやつ」……。
現金授受の現場にいた第三者の目撃証言となれば、5000万円疑惑の信憑性は高くなる。起訴された石川議員の裁判でも、検察側証人として出廷する可能性も高い。その意味でメガトン級のスクープだ。
ところが、なぜか、どこ目撃証言はその後、大きなニュースになっていない。地検特捜部が有力証拠にしたという報道もない。不思議だ。あの二ュースは何だったのか。司法記者たちの間だけでなく、民主党内でもこのニュースは関心を集め、「調査しないといけない」「石川議員は長身じゃない。最初からおかしいと思った」と問題視する動きになっている。
真相はどうなのか。TBSの番組に登場した「水谷建設に近い関係者」という本人に直撃してみた。その一問一答は、これまた衝撃だった。
――04年10月15日にホテルに行ったのか。
「04年10月15日とは言っていない。暑くて酒を飲もうとホテルに立ち寄った。水谷の当時の川村社長、小野専務がいた。その日はホテルのクーラーが涼しかったことは覚えている」
――カネの受け渡しは見たのか。なぜカネと分かったのか。
「自分も(カネを)運んだ経験があるからだ」
「正直に言うと、知人から『聞いた』話も番組に入っている。あんなに大きく取り上げられたから、ビックリして知人に確認したが、『話は間違いない』と言っていた」
――本当に04年10月15日なのか。
「だいたい5、6年前のことを覚えている人はいないでしょう。1週間前の夕食さえ覚えていないのに」
――石川議員を見たのは確かなのか。
「石川は以前、(別の)グランドパレスホテルで見たことがある」
※ ※ ※
10月15日があいまいとは驚いた。しかも、5000万円を見たわけでもないのだ。それが、どうしてああいうニュースになるのか。
TBS広報部の回答はこうだった。
「私どもが取材した方は、放送した通りの証言をしており、放送内容には何ら間違いはありません」
そこまで自信があるのなら、もう一度、目撃男性を取材して、何か本当なのか、TBSは放送した方がいい。今回の小沢幹事長の事件では、大マスコミの報道姿勢が大きな問題になっている。衝撃ニュースを流して、それで終わりでは済まない。
もう一度取材して何が本当なのか放送すべきだ。
(続く)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK105掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。