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【第8回】「5000万円受け渡し」の目撃者2人は実在するのか [国民は騙されている 小沢「強制起訴」の虚構]
(日刊ゲンダイ2011/1/28) :「日々坦々」の資料ブログ
http://ameblo.jp/asuma-ken/entry-10782626494.html
国会に引っ張り出したらどうだ
ちょうど1年前の10年1月27日、小沢疑惑でTBSテレビが“大スクープ”を放映した。水谷建設から、小沢秘書だった石川知裕衆院議員に渡されたとされる「5000万円ウラ献金」について、目撃男性が核心証言をしたというものだ。
ところが、この衝撃報道を後追いした大マスコミはなし。TBSもこの“スクープ”を翌日から引っ込めてしまった。
驚いたのは、水谷建設に近いという目撃男性の建設業会長の言い分だ。本紙が本人を直撃したところ、「(目撃した日が)04年10月15日とは(TBSに)言っていない」「正直に言うと、知人から聞いた話も入っている」「ああいう番組になるとは知らなかった」とノラリクラリ、最後まで要領を得なかった。その程度の「目撃談」だったのである。
司法記者の間では「まあ、TBSの報道はともかく、翌年の05年4月、水谷建設が大久保隆規第1秘書に5000万円渡した現場にいた目撃者の証言は確度が高い」という話が今も続いている。 こちらの目撃者は、「ダム工事などに強みを持つ大阪の特殊技能会社の社長」である。公的な肩書も持っていた。大久保秘書にも近い存在だった。複数のメディアに同じ目撃証言をしている。だから「確度が高い」というのだが、よく考えると不可解だ。大久保秘書に近い人物なのに、なぜ大久保秘書に不利な証言をするのか。関係者が語る。
「その社長の会社は、水谷建設の仕事が多い。水谷建設元会長から頼みごとをされれば、断るわけにいかないのでしょう。水谷の元会長は、朝鮮半島貿易に関することで隠したいことが多い。それに目をつぶるかわりに、小沢事件で検察に協力しているといわれます。その人脈の中で出てきた証言なので、決定的目撃談と言えるかどうか疑問です」
さらに不可解なのは、「確度が高い」はずの目撃証言までありながら、検察が1億円事件の立件をできなかったことだ。立件できないのは、信用がおけない証言だからなのか。
当の社長を直撃したところ、秘書担当が「マスコミ各社から問い合わせはいただきますが、社長は基本的に答えていません。本人に用件を伝え、話す気があれば電話するでしょう」と答えるのみだった。
繰り返すが、「1億円ヤミ献金」は小沢疑惑の核心だ。検察は自信があるのなら、堂々と立件すればいい。水谷建設側の“証言”だけを材料に、小沢疑惑を引き延ばし、国会や政治を混乱させるのは法治国家にあって、汚いやり方だ。
野党や菅政権、大マスコミにしても、汚さは変わらない。シャバにいる水谷建設の元会長や、前社長、前専務、目撃社長を次々と国会に呼んで、疑惑を解明すれば済む話なのに、何もしないで、「政治とカネ」の問題が予算審議の障害になっていると騒いでいる。怠慢も甚だしい。
何もかもいい加減だから、検察審査会のシロウト11人も惑わされ、ウワサや誤報の類いに洗脳されてしまっているのだ。小沢強制起訴が近いが、「だれもが信じられる証言、証拠」はゼロに近いというのが真相なのである。
(つづく)
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