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菅政権を生んだ「時間軸の崩壊」
フリーライター宮島理のプチ論壇 2011年1月28日
http://miyajima.ne.jp/
わが国では、地方公務員を人事異動することができないし、有史以来ダントツで飛び抜けて無能だとわかっている総理大臣を辞めさせることもできないようだ。菅首相の「疎い」発言は、国会での度重なる答弁漏れを見てもわかるように、単なる失言レベルではなく、深刻な資質問題である。にもかかわらず、民主党の地位が「聖域」となっているかのように、生暖かい空気が世間を覆っている。
「熟議の国会」 とか「歴史が評価」 ということが菅政権ではよく言われるが、「熟議」とか「歴史」というのは、とてもおそろしいものである。こういう類の言葉は、そのまま自分に返ってきてしまうので、本当にこわい。
菅政権ではそれらの言葉が軽い。「熟議」には答弁漏れで応じ、「歴史」には無能外交で応じている。しかし、これまたおそろしいことに、いつの間にか尖閣事件の「敗戦」までが、まるでなかったことにされている。また、「熟議」や「歴史」という言葉を軽く使い、まるで実践できていない人たちが、先の大戦における(菅政権の面々よりも百万倍は優秀であったはずの)為政者たちの「熟議」を馬鹿にし、一方的に「歴史」を断罪しているのもみっともない。
後世、菅政権がどのように評価されるかは知らない。ただ、さまざまな領域で「歴史」や時間軸というものがぶっ壊されている状況で、「菅政権も歴代政権と同じくらいクソだったな」といった事実誤認が起きかねないことを危惧している。菅政権は歴代政権と同じではなく、歴代政権からは考えられないくらいに飛び抜けて「クソ」なのである。
時間軸と切り離され、評価基準を失った世相によって膨らんだ「勝手な期待」が菅政権を生み出してしまった。特に、自称改革派で菅政権との人脈がズブズブの若手官僚、脱藩官僚、マスコミ人の罪は重い。彼らの「勝手な期待」は「勝手な失望」に変わったようだが、新しい「勝手な期待」が見つかるまで、行き場もなく浮遊している状況が、菅政権を延命させている。しかし、時間軸崩壊の歪みから生じてしまった菅政権の亡骸は、速やかにちゃんとした厳しい「歴史」の評価の中へと埋め戻さなければならない。
【注(誤解を受けないようにしばらく関連記事に掲示しておく)】私が菅政権打倒を言っているのは、自分自身の政治信条や政策選好と合わないからではない。もしそうだとしたら、総選挙の結果を受け入れられない単なる駄々っ子である。菅政権は、政治信条や政策選好の違いといったレベル以前に、日本の政界でも最底辺以下の無能者しか揃っていないということが判明したからこそ、非常事態的に菅政権を打倒するべきと考えている。菅政権を「無能」という言葉で表現しているのは、菅・仙谷・前原・岡田の「無能四人組」
の外交が「弱腰ですらない、ただの無能」であることを明確に伝えるためだ。「無能外交」と「責任ある弱腰外交」の決定的な違いは「現実主義者ぶる無能者を排除せよ」
をご覧いただきたい。
「政権をコロコロと変えるべきではない」という原則は、普通の政権に対して当てはめるものであって、無能と判明した政権に適用するのは悪しき惰性だ。「無能」な菅政権の代わりは、ニューリーダーや首相経験者を含めて政界にいくらでもいる(具体例についてはこちら)。「代わりが見当たらない」というのは、「独善的中立」に陥っているだけであり、だったら「代わりが見当たらない」と言うご本人が政界入りを目指すべきだ。このまま無能政権を放置すれば、必ずや子や孫の代から恨まれることになる。私の立場、考えについては、「菅政権に『戦後処理』をさせるな」もご覧いただきたい。
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