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小沢一郎「破門」と菅「指詰め」ケンカ両成敗(1)
http://wjn.jp/article/detail/3702829/
増税狙いで“政変”到来
「こんなボケ老人ばかり集めて、本気で統一地方選を乗り切れると思ってるのか!? こっちは選挙前運動でさえ罵声を浴びせられ、ビラさえ受け取ってもらえない状況なんだぞ!」
1月14日に発足した菅改造内閣の閣僚人事が発表されるや、怒りを爆発させたのは、春の統一地方選で首都圏から出馬する民主党の公認候補だ。
だが、この憤慨ぶりも無理からぬ話というほかはない。今回お目見えした改造内閣は、誰もが「マジかよ」と目を疑いたくなるほどの高齢者&ご都合主義内閣。菅総理が口にした「最強内閣」とは似ても似つかないシロモノで、国民の間からも「もはや政権の命運は尽きた」「3月で終わりだ」とする声が絶えないのだ。
中でもその「沈没政権」のシンボリック的な人物とされるのが、与謝野馨経済財政担当相の起用なのである。同氏は昨年、『民主党が日本経済を破壊する』なる本を出版。演説でも 「民主党のマニフェストはほとんど空想。子ども手当は消費税率を25%にしなければできない!」などと民主党を酷評してきた人物なのだ。
それが一本釣りされるや、「たちあがれ日本」の共同代表の座を捨てて入閣。その助平根性もさることながら、この人物を起用したことに党内からも猛反発が起きているのである。
民主党議員がこう語る。
「与謝野の突然の起用に“黄門様”の愛称で親しまれる渡部恒三衆院副議長は、『与謝野氏の起用は恥ずかしい。二大政党の意味がない。政権交代して麻生君(=太郎元首相)に首相をお願いするようなものだ。俺が麻生君を担いだら頭が変だと思うんじゃねえか?』と口走ったほど。しかも与謝野は72歳と高齢で、4年前に喉頭がんを患い、体力的にも閣僚はムリ。そんな男を引っ張りだした菅総理が、脳死に陥っているとしか思えないんです」
もっとも、改造内閣を嘲笑する声は、これにとどまらない。与謝野氏と同様に永田町で物笑いの種となっているのが、藤井弘久官房副長官と江田五月法相に見る高齢者組の就任なのだ。
「何しろ藤井氏は78歳。アラフォーの2倍にあたるアラエイティーだ。しかも、鳩山政権時代には財務相だったが、小沢一郎元代表の『政治とカネ問題』に絡む人物として集中砲火を浴び、予算編成の責任者でありながら、トンズラ(辞任)した過去を持っている。その前科持ちの男を、官房副長官に起用しようと言うんだから世も末です」(同)
一方、69歳の江田法相は「三権の長」である参院議長経験者。これが衆院議長経験者の中野寛成国家公安委員長(70)と共に返り咲いたことから、党内からは「三権分立の危機論」も飛び出しているのである。
だが、気になるのはなぜ菅総理が「政権延命」を懸けた内閣改造で、こうした組閣を行ったのかという点だろう。高齢者やご都合主義の人事を断行すれば、批判が続出することは火を見るより明らかだったはずなのだ。
ただし、これには大いなる目論見があったと言われている。実は、菅総理は今回の内閣改造で「政権延命」以上の“功績”を狙いだしたようなのである。
自民党議員がこう語る。
「今回の布陣は、明らかに財務省が敷いた増税断行内閣です。与謝野氏は、経済財政担当相や財務相を歴任した消費税アップ論者、藤井氏も大蔵省の主計官から政治家になった人物で、野田佳彦財務相も一部で“財務相の操り人形”と評判なのです。つまり、菅総理は財務省の要望を丸飲みし、実を捨てて歴史に名を残そうとし始めたのです」
ご存じの通り、菅総理はそれが原因で自ら支持率を危機的状況に乏しめたこともあるほどの消費税アップ論者。そのため、予算の財源不足を増税で補うために、「最強」の布陣を敷いたというわけなのだ。
全国紙の政治部記者もこう語る。
「だからこそ、菅は批判を承知でかつて自民党中枢にいた与謝野を引き入れた。増税再建論者の与謝野は、安倍、麻生内閣で官房長官も務めており、公明党の山口那津男代表とも親しい。早い話が、消費税をはじめとする増税に踏み切る際に、自公との強力なパイプ役になると踏んだのです
小沢一郎「破門」と菅「指詰め」ケンカ両成敗(2)
http://wjn.jp/article/detail/2009649/
前門の自公、後門の小鳩派
だが、これがとんでもない「読み間違い」だったことは明らかだ。というのも、自民党の谷垣禎一総裁は「与謝野起用」を聞くや猛反発。「パイプ役を期待したならば、人間の見方が全く間違っている!」とバッサリ斬りつけたほどなのだ。
また、公明党の山口那津男代表も、「公明党とのパイプ役になるというのは、民主党の勝手な思い込み!」と大激怒。今では、これが原因で野党から総スカンを喰らいだしているのである。
もっとも、この政局の読み間違いは、さらに悲惨な状況を招いている。
前出の政治部記者が言う。
「閣僚人事を含め、菅改造内閣は野党に付け入られる問題を抱えすぎている。そのため、党内では『予算を国会通過させるのに、菅が自らの首を差し出すしかない』との声があり、最短で3月退陣と見る者も多い。“ポスト菅”の筆頭とも見られている前原誠司外相などは、『次は自分』とばかりに米国に出向き、クリントン国務長官に猛アピールしているほどなのです」
また、その一方、今回の組閣でほぼ完全な締め出しを喰らった小沢派も、水面下で動きを精鋭化させているという。
「早晩、小沢氏は強制起訴されるが、この閣僚人事を見て菅政権の支持率が『小沢切り』が争点となっていた頃よりも下がると踏んでいる。このため約束の政倫審への出席を破棄し、鳩山由紀夫前総理とタッグを組んで、菅政権に後ろから鉄砲を射掛ける魂胆なのです」(小沢派幹部)
実際、熾烈な「小沢切り」で混乱の一途だった小沢派は、今回の大ボケ組閣で求心力を取り戻し、「“反菅勢力”として再結集しだしている」(同)という。
また、小沢氏と行動を共にしてきた鳩山グループも、“菅降ろし”の策謀を巡らせ始めているのだ。
別の政治部デスクがこう語る。
「小沢と鳩山は、民主党内に多数存在する組閣不満組と連携し、党内に反菅勢力を増殖させるつもり。『今が攻め時』と見た野党が、菅総理に問責決議をブチかますのは時間の問題と見ているからです。2人の計略は、問責決議案の採決時にどれだけ党内議員を欠席させられるかという点にある。問責決議に強制力はないが、これを党内外の勢力で可決させることで、政権を事実上の“死に体”に追い込もうという作戦なのです」
無論、老獪な小沢氏の策略には、さらに続きがあるという。
「菅が解散に打って出れば、菅寄りの議員が多数落選するのは必至。『民主党を建て直す』との御旗を鳩山に掲げさせ、政権を乗っ取る。逆に総理の首の挿げ替えで危機を乗り切るならば、党内の反菅勢力を使って鳩山派に総理の座を強奪させる腹積もりなのです」(同)
ただし、こうした策略が具体化するかは今のところ五分五分だ。というのも、国民が期待しまくった民主党政権が沈没し始めたことで、永田町には「政界再編」の風が吹きだしたからなのである。
「菅政権が転覆し、解散総選挙となれば、政権交代も有り得る。だが、自民党も他の野党もそれだけの支持率と政権担当能力を有していない。そのため『政界再編』が起こるとの声があり、次期政権の行方が危ぶまれているのです。菅総理が断行した『小沢切り』をマスコミは『民主党の内紛』と呼んだが、その意味では、民主党を吹き飛ばす核戦争だったとも言えるのかもしれません」(前出・政治部記者)
欲の突っ張り合いから、“沈没のカウントダウン”が始まったということか
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