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平成23年度予算案の審議入りを控え、与野党は早くも火花を散らした。最大の“障害”は小沢一郎元民主党代表の「政治とカネ」の問題。27日の与野党幹事長会談で岡田克也民主党幹事長は衆院政治倫理審査会(政倫審)への協力を求めたが、小沢氏が近く政治資金規正法違反の罪で強制起訴されることもあり、自民、公明両党などは拒否し、協議は物別れに終わった。社民党を除く野党6党は衆院予算委員会で小沢氏の証人喚問を要求する方針で一致した。政府・与党は28日に予算案の趣旨説明、31日に実質審議入りを目指しており、冒頭から激しい攻防が予想される。
「最初から最後まで『小沢、小沢』だ…」
27日の与野党幹事長会談に出席した議員は1時間にわたる協議をこう振り返った。国会はまたも小沢氏の「政治とカネ」の問題に翻弄されている。
石原伸晃自民党幹事長「なぜ与党の幹事長が小沢さんを口説けないのに野党の幹事長が口説けるのか」
市田忠義共産党書記局長「あなたが『努力する』と言っても信用できないんですよねぇ〜」
会談では小沢氏の国会招致を実現できない岡田氏に非難が集中した。岡田氏は「小沢氏には間接的に自分の気持ちは伝えてある。会ったこともある」
と懸命に説明したが、出席者は「会ったこともある」との言葉に失笑しただけ。それでも岡田氏は証人喚問要求は頑とはねのけた。
「証人喚問は偽証罪があり大変重い。今実現すべきだとは考えていない…」
注目の男・小沢氏は27日夕、東京・原宿のスタジオに姿を現した。インターネット動画サイトで中継される記者会見に臨むためだ。
とはいえ、出席できたのはフリーランスの記者ら約30人。ある週刊誌記者は「出席したい」と連絡したが「もうダメだ」と断られた。この異例な対応には小沢氏側近も「これまで記者会見のオープン化を言っておきながら限定ってどういうこと?」と首をひねる。
小沢氏は絶好調だった。菅直人首相のマニフェスト(政権公約)見直しの動きを「心配している。初心を忘れず、謙虚に国民との約束実現に向けて頑張る姿勢が必要だ」と批判。強制起訴されても離党勧告を受けても「(政治活動は)変わりない」と強調した。
だが、「小沢軍団」の結束にも陰りが見え、小沢氏をとりまく環境は厳しさを増している。「ポスト小沢」時代へ。党内には遠心力が作用し始めている。
27日昼、鳩山由紀夫前首相の「政権公約を実現する会」▽前原誠司外相の「凌雲(りょううん)会」▽小沢系1年生の「北辰(ほくしん)会」▽野田佳彦財務相の「花斉(かせい)会」▽樽床伸二元国対委員長の「青山(せいざん)会」−の5グループが競い合うように会合を開いた。
「政権交代して1年6カ月がたつ。いつ解散があってもおかしくない」
前原氏は会合でこうぶちあげ、若手に「選挙では団体など紹介できるところがあるから早めに言ってくれ。応援できることはする」と呼びかけた。選挙対策で求心力を維持するのは小沢氏が得意とする手法。「反小沢」の象徴である前原氏が同じ手を使い出したことにも党内の変化の兆しが読み取れる。
「党内の支え合い、分かち合いの『絆』による結束こそが大事だ」
小沢氏に近い輿石東参院議員会長は27日の代表質問でこう訴えたが、与党化した民主党の「絆」は皮肉にもグループの派閥化に向かって動き出している。
(船津寛)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110127/stt11012723310077-n1.htm
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